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ケチケチな天国と地獄のウィーン14(落とし穴)

日記・雑記
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快適な滞在が出来たアパートも今日でチェックアウトです。ようやく天気も回復して、晴れ間が見えているのですが、バッキングをしてからスーツケースを持って、次なるホテルへの移動ををしなければなりません。早々に鍵をもとの場所に戻して、次なるホテルに向かいしました。

 

ウィーン滞在の最後のホテルは、少しだけ贅沢をして4つ星のカイザーホフ・ウィーンです。このホテルは、カールス教会の近くで、ムジークフェラインなどのホールにも歩いて行けるので、立地条件もよいです。部屋にはまだ入れませんでしたので、荷物は預けて近くのカールス教会詣でに向かいました。

 

教会前の公園で日光浴をしながらゆるりとしていたら、近くによいお店はないかと思い立ちます。ですが、ココに落とし穴がありました。この辺りは観光地であると共に、ウィーン工科大学がありますので、リーズナブルで入ってみたいお店が沢山あります。そんなお店を見て回っていたのですが、ふと気が付くと、次なる昼からのコンサートが始まる時間を過ぎているではないですか。「やっちまった」と瞬間的に凍り付き、あきらめモードになったのですが、「待てよ、ここからなら歩いていける」と思い返して、コンツェルトハウスに向かいしました。それほど遠い場所ではないのですが、こんな状況ではやけに遠く感じますね。焦りながら、速足でホールに向かいます。ようやくホールが見えてきました。

慌てながら、気持ちを落ち着かせてホールの入口にたどり着いたのですが、普段なら周囲に人だかりとなっている場所には誰もいません。平日の昼間で、小ホールでしかコンサートがなかったためだと思います。異国の地でのハプニングは心配になりますね。小ホールの扉の前にいた係の人に、チケットを見せて「開始時間に間に合わなかった」旨を告げると、「少し待て」と言われました。休憩なしのコンサートでしたが、演目の合間に入れてもらえました。

 

5月7日コンツェルトハウス小ホール ジャバスカルテット公演

<演奏曲>

ハイドン:弦楽四重奏曲 第78番 「日の出」

メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第6番

 

ハイドンは聴けませんでしたが、メンデルスゾーンは聴けました。音も演奏もよかったです。心臓をバクバクとさせながらの鑑賞でしたが、若々しくキレのある演奏に感激しました。このコンサートも後追いで予約したので、あまりものからの選択でした。これまでの経験では、コンツェルトハウスの小ホールは、最前列はNG、6列目のセンターは驚くほど良い音との認識でした。その経験から、あまっていた座席から選んだのは、左壁際の最前部です。

写真から、中央部の最前列がステージに近すぎるのは見て取れると思います。昨年、ここを選んでしまい後悔しました。でも、座席選択用の画面がよくないですよね。この画面からは、小編成ならかぶりつきがいいだろうと誤った判断をしてしまうのも仕方がないです。話は戻りますが、今回の壁際の最前部はよかったです。これだから、ホールの座席選びも水ものかと思います。美人な第1ヴァイオリンの裏側となってしまったのは残念でしたが、遅れてでも来てよかったと思えた公演でした。

 

コンサートの後は、ホール近くの現地風ベトナム料理屋の麺で腹ごしらえです。コンサート前にどこが安くて美味しそうかと時間を忘れて探していてたために、コンサートは半分しか聴けずに、ベトナム麺になってしまった、とんだ落とし穴にはまりました

しかも、これで2千円越えですから。<ガックリ7>

 

終演後はホテルに戻ってチェックインしました。

部屋はまずまずな快適さですが、応対やサービスがいい点には満足します。最初に泊まったホテルが劣悪で、次がアパートだったからかと思いますが、すれ違えば笑顔でお辞儀をしてくれるのは気持ちがいいですね。

 

部屋で休憩した後は、午前中に遅れて飛び込んだコンツェルトハウスに再び向かいました。夜は大ホールでのコンサートです。

 

5月8日コンツェルトハウス大ホール ウィーン交響楽団公演

<演奏曲>

ドヴォルザーク カーニヴァル 序曲

ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲

ドヴォルザーク交響曲第8番

 

この公演は、好きな演奏曲のコンサートだったので行くことにしました。チケット代は、節約モードの座席選びの中では昨日のフォルクスオーパーの次にお高いです。自分でも何で選んだかと思いますが、コンツェルトハウス大ホールで満足した音で聴くならココだ!というのを昨年に見込んでいたからです。仮説~検証をしたかったから選んだ、と言うのが正直なところです。

この席から見たステージはこんな感じです。

 

この席はよかったですよ。ステージ斜め前から見る様子は、オーケストラの団員一人一人が演奏する様子がよくわかり、音は明瞭で力強く、ムジークフェラインに引けは取りません。違いを述べるとすれば、やわらかな音が心地よいムジークフェラインと明瞭な音が心地よいコンツェルトハウスという感覚でした。コンツェルトハウスのお気に入り席を、8度目にしてようやく見つけられました。

 

激しいピアノが好きなラフマニノフでは、ピンと張りつめたピアノが低弦から高弦までがびんびんと響きてきますし、ドボルザークの交響曲では、目を閉じれば雄大な大地が眼前に広がります。聴く進んで行くと郷愁感あふれる演奏に涙が出そうになり、ファンファーレから始まる第4楽章では、テンポを上げては落とすうなりの中で力がみなぎってくる感覚を味わいながら終演を迎えました。ドヴォルザークの8番は大好きな演目なので、これまで幾度もコンサート会場に足を運んでいますが、これほどまでに興奮したのは初めてです。音楽っていいものですね。

 

ここまで ホクホク:12 ガックリ:7

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