新しいホテルに移動して、周囲によさそうなレストランがないかを探索をしていたところ、コンサートに遅れてしまい、ベトナム麺にしかありつけなかったのが前回です。ですが、夜のコンサートの後にはこの失敗も取り返すことが出来ました。ランチタイムの時は満席で、「1時間待ち」と言われてしまった目星をつけたレストランに入ってみます。この辺りでは老舗のレストランの様相でしたし、ランチの価格はリーズナブルで、現地の人に人気がありましたので、この店は当たりのはずであると踏みました。
結果は、味が最高と言うほどではありませんでしたが、そこそこリーズナブルでランチの仇は取り返せたと思います。コンサートの満足感と共に、快適なホテルで心地よい眠りにつけました。
食べ物の話が続いてしまいますが、最後の3日間の宿泊先であるカイザーホフウィーンを選んだ理由は、「朝食」にあります。バイキングなのは普通ですが、食材・品揃え・サービス・雰囲気ともに最高ランクだからです。ケチケチ精神からは朝食のバイキング時に、これでもかというくらい腹に詰め込んでおいて、遅めの昼夕を兼ねた外食と、コンサート後に軽い夜食とすることで元が取れます。
こんな感じのお皿を3回くらいおかわりします(笑)
昼の観光は、天気がよくなかったので美術史美術館に行くことにしました。以前にも行ったことはありましたが、広い館内は1回で観きれる展示量ではなく、豪華な館内をゆったりと回っているだけでもぜいたくな気分が味わえます。
とは言え、美術品鑑賞に嗜好があるわけではないので、足の痛くなって来たので終了として、再度昼夕を兼ねた郊外のイタリア料理屋に行くことにしました。このイタリアンに来るのは4回目です。
本日はナポリタンのシュニッツェルのせでした。やはりウィーンのイタリア料理は、ウィンナーイタリアンですね。
さて本日のメインは、ムジークフェライン大ホールでのボストンシンフォニー公演です。いつものように一旦ホテルで休憩した後にムジークフェラインに向かいました。
選んだ座席位置は、2階席左バルコニー ステージ3列 3番扉です。この位置を選んだ理由は、隣が招待席となっていて、招待客がいない場合は2階バルコニー最前列の絶好のポジションで聴くことが出来ると踏んだからです。(これまでに何度か、そのような光景を見てきました。)ところが、そんな思い通りにはことは運びませんでした。
ホールに入った時には、招待席には誰もいませんでしたが、開演時間が近づくにつれて招待客がやってきました。最初に来た人は、真っ赤なノースリーブのドレスを着た美女です。派手な衣装で、盛んに自撮り写真を撮っていました。その後も徐々に招待席は埋まっていきます。加えて、同じ3番扉の3列目には足が不自由な老人が座っていたのですが、開演時刻に近づいた時に、係員がこの人たちを招待席に誘導していました。どうやら招待客が少ないときは、足の不自由な人を優先的にこのポジションを提供している様子です。きっと招待客は少ないだろうから、開演した時に空席があればこの席に座って聴こうとの考えは甘かったようです。
5月8日ムジークフェライン大ホール ボストンシンフォニーオーケストラ公演
<演奏曲>
ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番
ショスタコーヴィチ 交響曲第11番
3番扉3列目からの視界はよくなかったです。ステージに近すぎて見切れてしまう部分が多いのです。座った時の視界はステージは殆ど見えません。足置きの部分に立っても、ようやく指揮台が見えるレベルでした。お気に入りの2階バルコニー席の3列目でしたが、3番扉はNGだと思いました。ヴァイオリン協奏曲のソリストが演奏する姿も見えなかったです。座るなら4番扉後方から6番扉までのバルコニー席をお勧めします。
この席、視界は悪いのですが音はよかったです。ステージ前端付近に位置していて、弦楽器の湧き上がるような音も、管楽器、打楽器の音もダイレクトで、ムジークフェライン大ホールの中では、もっとも明瞭で力強い音が聴ける席ではないでしょうか。ショスタコーヴィッチ11番では、コントラバスと打楽器の低音がこれまで聴いたことがないような音で迫って来る様に目を見開いて聴いていました。大袈裟ではありません、こんな音があるのかと思うほどの轟音に仰け反ります。ボストンシンフォニーだからこそのサウンドなのでしょうね。本当に驚きました。
終演後の写真もこれが限度です。
何度となく足を運んだムジークフェラインでしたが、ボストンシンフォニーオーケストラ公演で幕を閉じました。
ムジークフェラインよさらばです。
ここまで ホクホク:12 ガックリ:7 (今回の増減なし)











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