第一作の「John Wick」は傑作だった。
Chapter 2、Chapter 3とどんどん大げさになってきた。 舞台となっている架空の「世界」もほとんど冗談のような内容。 だいたい「excommunicado(追放)」されたJohnがどうやって世界中の都市に移動するのか全く分からない。
独特のアクションもここまで延々としつこくやられると新鮮味が失われる。
そして第4作目、Chapter 4
上映時間が2時間49分。 長い、長すぎる。 もっと切り詰めて2時間以内に収めてほしかった。
真田広之とRina Sawayamaが登場する大阪のContinental Hotelのシーンは必要ない。
アクションの派手さにもさらに拍車がかかった。
「焼夷弾」を撃ちまくるシーンは今まで見たことがない派手さ。 ここまでやるとまるで観客を笑わそうとしているのかとさえ思える。
でも楽しませてもらった。
あれだけ至近距離で撃ち合っても敵味方双方なかなか死なないのは皆が防弾服を着ているという設定だからだけど、Johnの普通のスーツ(背広)が特殊ケブラー製で完全防弾というのはあまりに無理がある設定だなと思う。 厚み数ミリの服生地が弾をはじくわけないじゃないか。 でもこの設定がないとアクションシーンが成立しない。
話の展開もかなり不自然だけど、これが映画John Wickというものだと納得するしかない。
最初から設定、登場人物などまるでコミック、アニメから抜け出したような内容だ。
特に今回はCaineというJohnの旧友が冗談みたいな設定の人物だった。
盲目にもかかわらずやたらと強い。 みんなが殺しあっているのに物陰で麺をすすって腹ごしらえ。
これでJohn Wickシリーズは完結かと思いきや、まだ続きが作れそうな微妙な終わり方。 これは続きが作れる余地をとりあえず残しておいてもし気が向いたら作るかもしれない、ということなのか。 それともすでに次作を考えているのか。
楽しめる映画だけど、尺が長すぎるのは良くないと思う。 最初に書いたように2時間以内に収めていたらもっと凝縮してすっきりしたと思う。
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