現代に息衝くチョークインプット電源

日記・雑記
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アイキャッチ画像は Technics ステレオパワーアンプ SE-R1 です

チョークインプット電源と聞くと皆さんは真空管アンプを真っ先に
思い浮かべるでしょうか? 一般にチョークは 車のフライホイール
のように エネルギーを蓄えて一定の電流を流そうとします。
たとえばマニュアル車のクラッチを急に繋ぐとガク!っとなるように、チョークのある電流路をスイッチを切ると・・・チョークが電流を引き続き流そうとして ガン!ッと、高電圧が出たりします。

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一定の電流といえばA級アンプです。出力を大きく出しても出さなくてもいつでも電気を消費する。
そういうA級アンプにチョークインプット電源はもってこいだというのは誰でも分かります。

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アナログトランジスタアンプの多くはAB級、最近はD級も少し増えてきた感じ。
極端な例をあげますと、消費電流が音楽と同期して増減する・・・B級アンプ。B級アンプとチョークインプット電源の相性は悪いことは自明です。急激に消費電流が変化するので。
ただ、世の中わからないもので セオリーに反するような製品もあります。 AB級アンプやD級アンプのなかに・・・チョークを採用するアンプがあるです。 私はそっちの方が 多様性があって 好きです。小数派が好きな天邪鬼。

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冒頭の SE-R1などは 価格が価格なだけに私には手を出せませんが
近年珍しい チョーク を 搭載した デジタルアンプです。

左側と右側にチョークが配置されていますね。
一般にチョークインプット型電源ではリップル(脈流)が抑えられるので、Accuphaseのパワーアンプのような巨大な電解コンデンサーは搭載する必要は無くなります。

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さて、「チョークインプットなんて分からん」そんな人のために少し回路図を紹介してみます。林 正樹 さんが公開してくれている情報。サイトまとめて読みたい人向けに、書籍も販売されています。ISBN-10[4899774095],ISBN-13[978-4899774099] 興味を持たれた方は購入下さい。私は購入済です(^^

上記サイトより 一部 図を 引用します。

引用ここまで。※赤文字はnightwish_daisukiが書き加えたものです

電源トランスで交流電圧を下げたあと、ダイオードで整流(直流化)するのが一般的な電源です。単にコンデンサーで脈流を少なくするのが、コンデンサーインプット電源。コンデンサーインプット電源にチョークを加えたのがチョークインプット電源と見ればいいですかね。(厳密にはトランス二次の出力が直接コンデンサーに入るか直接チョークで受けるかの違いだと思いますが、今は細かい事言わない)

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真空管アンプ以外では 
ほぼ絶滅したかのように見える 古代の遺物?なチョークインプット。
古典的というか古臭い方式。※PFC搭載のスイッチング電源に比べればコンデンサーインプットもチョークインプットもどっちも古臭い方式ね。JeffRowlandのModel10は当時先進的なスイッチング電源を搭載していました。 ↓↓↓

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現代に引き継がれるのは・・・ 真空管アンプを除いて
前述の SE-R1 の他に Musical Fidelityが代表として挙げられます。
AB級っぽく見えるアンプでもチョークが搭載されていて驚きます。
古くは Cello の Encore も チョークインプット電源でした。

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以下、
チョークインプット搭載製品 の 画像ずらずら。

■Musical Fidelity M6S PRX(パワーアンプ) トロイダルの左下・右下がチョーク
https://bombayaudio.com/products/musical-fidelity-m6s-prx-power-amplifier

■SCHIIT TYR – NEXUS™ AND CONTINUITY™ CHOKE-INPUT MONOBLOCK AMPLIFIER  多分左側がチョーク
https://www.schiit-europe.com/product/tyr-nexus-and-continuity-choke-input-monoblock-amplifier/

■Cello ENCORE POWER AMPLIFIER  上の写真では右側がチョーク
https://www.hifido.co.jp/sold/18-15041-06859-00.html (上)https://audiodripper.jp/cello-encore-preamp-poweramp (下)

■Musical Fidelity A3.2 CR(プリアンプ) 写真でトロイダルの上側に写っているのがチョーク
https://www.stereonet.com/forums/topic/509207-musical-fidelity-owners-discussion-thread/

■Musical Fidelity A3.2 CR(パワーアンプ) 上の写真では上部、下の写真では株にみえる2個のトランスがチョーク
https://www.stereonet.com/forums/topic/509207-musical-fidelity-owners-discussion-thread/  (上)
https://www.stereonet.com/forums/topic/122380-sold-fs-musical-fidelity-a32-cr-power-amplifier/ (下)

■Musical Fidelity A5 CR(プリアンプ) トロイダルでないトランスがチョーク
https://www.usaudiomart.com/details/78948-musical_fidelity_a5cr_preamp/images/67793/

■Musical Fidelity A308CR(プリアンプ) トロイダルでないトランスがチョーク
https://www.diyaudio.com/community/threads/musical-fidelity-a308cr-power-amplifier-recap-suggestions.393947/page-6

■Musical Fidelity A308CR(パワーアンプ) 珍しい中央部に配置のチョーク
https://www.diyaudio.com/community/threads/musical-fidelity-a308cr-power-amplifier-recap-suggestions.393947/

番外編でDAC
■Musical Fidelity TRI-VISTA(DAC) 写真で下部、実機ではフロントパネル近くに配置のチョーク
https://www.usaudiomart.com/details/649279196-musical-fidelity-trivista-21-tube-dac/images/1246674/

と、まぁ 調べてみた範囲で
現行製品でチョークインプットが残っているのは
Technics,Musical FIdelity,SCHIIT の3社くらいでした。
とっても少ない。まぁそうですよね。電源トランスとは別にトランスが2個も必要(1個のもありますが)なもので、コスト的に厳しい事は想像に難くありません。 多くの場合、手作業による組み立て工程も増えますよね。

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個人的には、
立派なチョークトランスとまで行かなくても
整流ノイズを抑える事が出来て 結構良い結果が簡単にでる
Small-L入力電源を使ってみたりしています。以前、日記に書いたことがありましたが、Small-L入力電源はそんぴさんが提唱の電源です。

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こんな事を書いていると・・・ たまにバッシングされます。
某所から 引用します。

見るに見かねてコメントさせていただきます。

そうですね、まず、コンデンサインプット電源は昔ながらと書かれていますが、違いますよ。昔は電源の整流に使えるほど大容量のコンデンサはありませんでした。ですから、デカくて重たいコイルを使っていたのです。コイルを使う方がよっぽど昔ながらですよ。

それに、チョークインプットの方がリプル除去能力が高いとおっしゃられていますが、何やら勘違いをなさっているようですね。60Hzに対して十分に高いインピーダンスを持たせるにはとても大きなコイルが必要ですよ。それに比べて60Hzにおいて十分に低いインピーダンスを持つ大容量の電解コンはコイルに対して十分に軽量で安価です。したがって、同じコストとスペースではリプル除去能力においてチョークはコンデンサに大きく劣りますよ。まあ理屈の上ではどちらも無限のリプル除去能力を持たせることが可能ですが、特にコイルでは非現実的です。
ACDC
コンバータはたしかにあなたの言うコンデンサインプットですが、「リプルが強いので、チョークを挟む」のではなく、スイッチングノイズが100Vラインに漏れると他の機器を誤作動させたりするので、それを止めるためにチョークを挟むんですよー。それにですね、あの700μFのコイルですが、流石にあれだけインダクタンスがあれば、若干は60Hzをに対して抵抗成分を持ちますよ。ですが普通電源用のチョークはそんなインダクタンスを持ちません。あまり60Hz成分をロスしてしまうと、スイッチング電源の命である効率が落ちますからね。

あなたの重症度からするとここに書いてある内容がわからないかもしれません。理解したければ、勉強してください。勉強すると真実が見えますよ、きっと。
赤い薬を飲むのです。

リグア=ルマシイ

2021-02-26 23:19:04

引用ここまで

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私には、
勉強ばかりして 手を動かさないと リグア・ルマシイ こと
石丸アグリのようになってしまうんじゃないかと心配してしまうところ。
オーディオの話をこちらはしているのに「スイッチング電源の命である効率が落ちますからね。」とか言って全然話が嚙み合っていない。そーゆー論点ズラシしてまで私を批判して何になるのかと愚痴を書いてみる。 まぁ マジモンのオクスリが必要な御方、あるいは現在治療中の御方かもしれないので、余り強く責められもしませんが(^^; 
(このバッシングの 第一印象、 文章内で 話が散らばっていて 何を言いたいのか分かりません。これを読む第三者にとってはもっと意味不明でしょう。人に読ませる代物じゃありません。伝わりません。読んだ人、分からなくても心配不要です。 出来の悪い文章なので。)

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ちなみに「赤い薬」は映画 MATRIX  からの引用か。

主人公(救世主)は赤い薬の方を飲んでストーリーが進んでいくのでした。
赤い薬を飲むのです。 モーフィアス恰好イイよね 石丸さんはそこに自分を重ねちゃったかのかな。。。自己陶酔パネぇッす。

マトリックス(MTRIXの邦題)のジャケ表紙? 左から2番目がモーフィアス。男前です。

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おまけ(拙宅で実験中のチョーク)

実戦投入はまだまだ先の話です。A級アンプを作る予定はないし、AB級には使い方が難しそうなので。
チョークが殆ど姿を見せなくなった背景として・・・トランスが高価で、その反面 大容量の電解コンデンサーが安価に入手可能だからというのもあるみたいです。目標のリップル量を実現しようとするとき、チョークを使うより大容量の電解コンデンサーを使う方が手っ取り早くて安い。 天邪鬼な 自分としてはコスト高になってもチョークを使ってみたい。FMアコ も アキュ も LINN も マクレヴィ も 有名どころは Chokeなんざ 使っていないけれどね。 自作は自由にPartsをセレクトできる。そこが楽しいところ。

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