念願だったReed 5TをAirforce Onceに苦戦しながらも何とか取り付けました。
リニアトラッキング特有の安定感抜群の音を楽しみながらも、2週間ほど経った頃から当初の興奮も収まり、アームを操作する度にブラケットとプレーヤー本体の微妙な「隙間」が気になり出しました。
計算値通りに完璧に仕上げて頂いた取付ブラケットですが、組み上げてみると、あるべき位置から微妙な「ズレ」が出てしまいました。プレーヤーとアームの個体誤差が合わさった結果だと思います。即ち、スタイラスの位置が、テンプレートの指定より3mmほどズレています。リニアトラッキングを完璧に実現するための許容誤差はプラス・マイナス2mm以内、出来れば1mm以内とされています。リトアニア本社のサポートと自身の工夫で、この誤差内に収めた話は先の日記で記した通りです。気になる「隙間」はその奮闘の成果と言えます。
とは言え、本来、ブラケットはプレーヤー本体にしっかりと固定されるべきものです。ブラケットは、多少の個体差を吸収できるように本体への固定穴を横長にして左右にプラス・マイナス3mm調整できるようを製作して頂きました。ただ、この「ズレ」はアームの取り付け角度の問題なので「隙間」無く取り付けるには、アームの取付部分が回転する必要があります。確かにReed純正のターンテーブルでは、アームの取付部分がスライドするだけでなく回転もします。
やるからには完璧にやりたいという気持ちを抑えきれず、GRFさんに相談して今回の反省を活かした改良型のブラケットの製作をお願いしました。
出来上がったのがこれです。実に綺麗でしかもカッコいいです。日本の町工場の実力をヒシヒシと感じます。
早速、取り付けてみます。最初のブラケットの調整過程で何度も取り付けては取り外したので、もうマニュアルは必要ありません。スライド部分と回転部分を緩くネジ止めしてベストのポジションを探りますが、これまでの経験が利いて、すぐに満足のいくポジションが決まりました。
一度、アームを外してブラケットを本体に強固に固定します。隙間もなく気持ち良いです。
アームをセットして、テンプレートで針先位置を確認します。最外周から最内周までピッタリ合いました。
3Dプリンターで製作された付属のカートリッジ・カバーは結構なスグレモノです。半透明のカバーに極細のペンで針先位置に印を付けておくと、カバーを付けたままで色々な調整ができます。カバーを付けてプラッターに直に下ろした高さは、レコードに針を下ろした高さと大体同じなのでVTAやアジマス調整もカバーを付けたままで出来ます(多少の調整は必要ですが)。
ブラケットが新しくなり気になる「隙間」は解消しました。音の変化はまだ聴き取れていませんが、安心感は絶大です。
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このレコードプルーヤーはデザイン的にもとても素敵ですね。
アナログレコードの音の良さは重々知ってはいるのですが・・・・・。
晩酌後にレコード盤を扱うと必ず落下させてしまうのでレコード盤は傷だらけになってしまい私にはアナログレコードを扱う資格がないようです。
酔っ払い・ふかひれ
(晩酌後は失礼な投稿・コメントをしないように夕方にはPCの電源を切っています。)
のびーさん 新しいおもちゃは 好奇心 マシマシですね。気にしていなかったシリーズⅤの最内周の再生にガックリきて,危うく 発注してしまうところでした。(笑)
グラハムか reedか しばらく悩みたいと思います。
落ち着いたら 違いのリポート よろしくお願いします。
ふかひれさん
アナログレコードの扱いは気を遣いますね。
たしかオーディオ評論家の柳沢氏も呑兵衛で、夜8時以降はアナログを聴かないとのことでした。
デジタルファイルなら多少、呑んでも大丈夫ですよね。
X1おやじさん
レスありがとうございます。
この新しいおもちゃは面白いですよ。最内周の安定感はグラハムより上だと思いますが、複数のカートリッジを交換したりするならグラハムの方が随分と楽です。
Reedはカートリッジ交換が難しく(交換自体は簡単ですが、アジマスやVTAの調整が面倒です)、比較は先延ばししています(苦笑)。
10月ごろ、レイアウトを大きく変更したいと思っているので、そのタイミングで色々実験しようと思っています。