音が落ち着いてきました(その2)

日記・雑記
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先の日記で、中高域用のGerman Physiks Troubadour80(以下T80)、低域用のPSD TW3、サブウーファーのPSD TW5のアンプ選びとレベル調整の話を記しました。

T80 +TW3のレベルは聴感で追い込んだのですが、TW5のレベルと位置調整は聴感だけでは迷宮に迷い込みそうです。そういう時こそ測定の出番です。

測定はTrinnov ST2 HiFiで行います。本来は測定値をベースに周波数や位相を補正して特性をターゲットに近付けるためのプロセッサですが、最近は専ら測定ツールとして使用しています。

聴取ポジションに専用のマイクをセットします。多少、向きや水平が傾いていても問題ないとのことですが、可能な限り水平をとり正面を向けます。

以下が周波数特性グラフの比較です。

上から:

  • T80+TW3のみ
  • T80+TW3にTW5を追加(小さめのレベル)
  • T80+TW3にTW5を追加(大きめのレベル)
  • T80+TW3にTW5を追加(適正と思われるレベル)

「T80+TW3のみ」のグラフは測定前に聴感で決めたバランスです。測定値としても悪くないのでとりあえずこれで固定しました。「T80+TW3にTW5を追加(適正と思われるレベル)」では上のグラフと100から200Hz辺りの形状が微妙に異なるのは、調整の過程でパワーアンプを移動したのでそれが効いているのかもしれません。

TW5と後壁との間に十分なスペースがあり、そこにEAR509IIを置きました。

TW5のレベルによる差は80Hz以上はほとんど影響ありませんが、聴感上その違いは明確です。パイプオルガンのような超低域が入っている音源に限らず、ボーカル曲等でもその佇まいに大きな差が出ます。

低域全般でピークとディップの周波数が左右で微妙に異なるのが気になります。部屋を拡張して左側だけ奥行きが長くなったことが影響している可能性がありますが、この差は私には聴き取れません。

 

以前から気になっていたT80 と TW3の同相駆動と逆相駆動の違いも測定してみました。T80のローカット、TW3のハイカットともに12dBのカットオフです。

上から:

  • T80+TW3(逆相)のみ
  • T80+TW3(逆相)+TW5
  • T80+TW3(同相)+TW5

このグラフは全てパワーアンプの移動後です。下の2つは特性は似ていますが聴感上は結構な違いがあります。優劣というより好みの問題かもしれませんが、個人的には逆相接続の方が響きが自然で好みです。

尚、Trinnovは周波数特性以外に位相特性、群遅延特性等も測定・補正が可能です。実は位相特性は(当然ながら)正逆で相当違いますが、理解に自信が無いのと説明がややこしいので割愛しました(苦笑)。

 

一通りの測定を終えたので、現時点でニュートラルと思われるレベルに「印」を付けました。

アンプのゲインが異なるとはいえGRF邸と比してSD05のレベルが相当高いのが気になりますが...

ここを基準に聴感でもっと追い込んでいきます。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. のびーさんTW5に使われているSD05のアナログ入力信号レベルですが、取説によると基本使用ではA1=2.5VRMS、A2=1.0V RMSとの記載があります。
    プリアンプなと出力の小さいアナログ機器はA2接続推奨なので、A1端子接続ならボリュームレベル上げないと、、、ですね。

    • 椀方さん

      こんにちは。レスありがとうございます。
      はい、仰る通りA1とA2で入力感度が違いますよね。

      先日、師匠のお宅を伺った際、ボリュームの位置とともにA1端子に接続されていることを確認しました。なるべくボリュームを絞らないで使いたいので、私もA1に接続しています。

      SD05は超低域の伸びが凄いので調整し甲斐があるのですが難しいです。ベストのレベルに至るにはもう少し時間がかかりそうです。

  2. のびーさん
    サブウーファーのセッティングって難しいですよね。
    クラシック系に合うセッティングと打ち込み系(遅延が無く早く深い)とではやはり違うと思うのです。
    クラシック系は多少の遅れがあったり緩やかであったりしても、それはホール感の演出に繋がったり壮大感だったりしてプラスになる事もあるのですが、ポップスなんかはやたらと重く感じたりしてってデメリットが出てきたりするんですよね。
    私の場合は15Hz以下は思い切って切った方が良かったです。
    うまくセッティングできたら異次元の音場が手に入るはずなので頑張ってくださいねー!

    • CENYAさん、

      こんにちは。私はクラシック6割、他は色々という感じです。

      GRF邸と比べると部屋が小さいこともありますが、サブウーファーとメインSPとの距離が近いので、遅延は相対的には小さいはずです。あと最低域の少し上を締めるためにTW3のバスレフポートにスポンジを軽く詰めています。

      総合的には、クラシック以外の曲も鳴らすことをより重視したセッティングを狙っています。サブウーファーは、部屋が小さいとサブウーファーのエンクロージャーや、遅延の影響が大きく出てしまいますが、ある程度大きいとメリットの方が大きいと思っています。

      頑張りまーす。

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