Accuphase p-450 オーバーホール その6

日記・雑記
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P-450を改造するにあたって、現状把握しておきます。

この世代のTrとかは既に廃版というケースがほとんどなので、改造後に不具合判明すると厄介ですからね。

以下、トランジスタ・アンプの健康チェック方です。

あくまで我流、初心者向けなので、パワーユーザーは無視でw

 

機材内部のTrやコンデンサー、抵抗、半固定、ダイオードなどの劣化具合を見るには、スピーカー出力端子からDC漏れ測定から概ね判断できます。

これを見るだけで、機材内部の部品劣化度合いを総合的に判断することが出来ます。

まずは、何も接続せず、DC測定します。

一応、画像のように極性を入れ替えたりもします。

基板や部品に衝撃を与えたり、指や手を近づけて数値が変わるか変わらないかをチェック。

次に、4Ω~8Ω近辺のダミー抵抗を接続してDCチェックします。

ダミー抵抗を用意するのが面倒なら、スピーカーを繋げても良いです。

これで最終DCチェックです。

アンプの電源は、機材にもよりますが、60分以上、電源を入れっ放しにしておきます(アイドル電流、電圧も同様)。

 

ちなみに、このP-450でのDC漏れは画像の通りでした↓

これを両チャンネル確認しますが、15年間酷使し、25年経過したアンプとは思えないくらい優秀です。

20mV切ってくれば健康状態は良好と判断できますが、とあるメーカーでは常時50mVくらい出てしまう事もあります。

本来、DC漏れチェック、アイドル電圧、電流を測定する時はIVR(←医療の方ではないw)を電源に使いますが、このくらいのDC漏れでは必要ないと思いますね。

これが、ウォーミングアップが終わってもDC漏れが10mV単位で数値が上下したり、振れが安定してても20mVを超えるようだと使った方が良いでしょう。

 

機材にもよりますが、DC20mVを超えるようであれば、以下の確認をします。

・ 各々のトランジスタのVBEが0.6Vくらい(温度、電流で変わるので、あくまで参考。面倒なら端子間絶縁、リークチェックのみでも可)

・ 各抵抗の測定(特に、トランジスタの足の抵抗など)

・ 半固定の端子間抵抗値測定(DC、アイドル電圧用など)

・ コンデンサー本体の変形、スリーブ収縮、焼け、漏れ、周辺の基板変色など

・ ダイオードチェックなど 

 

万全を期すなら、発振器を接続し、入出力間にオシロを入れて波形チェックするとさらに良いですが、上記項目チェックはテスターオンリーでもイケます。

異常値が出る部品があれば交換をします。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. こんにちは。
    オフセット電圧が低くて良好ですね。ドリフトは大丈夫でしょうか。
    Vbeを測定するより、回路図があれば要所の電圧をチェックしたらどうでしょうか。アイドリング電流はどのくらいなんですかね。
    たぶん、トランジスターは動作していそうなのでコンデンサー交換とコネクター類の清掃などでいいかもしれませんね。
    朗報を期待しています。

    • マイペースさん、こんにちは。

      コメントありがとうございます。

      予想以上にDC漏れが良かったので、トランジスタの絶縁、リーク、ダイオード特性があるのを確認して、とりあえず不具合が出るまではこのままでいこうかと思います。
      通常の一番の劣化懸案であるコンデンサー全交換もしますし。

      なので、今回は発振器とオシロは使いません。

      各ステージの電圧、極性は、サービスマニュアルがあればチェックできます。
      回路図は欲しいですが、残念ながらP-450は手に入りませんでした。

      ただ、PL法施行以降の製品のサービスマニュアルは、最低限の事しか書いていないケースが多いです(特にE社)

      CDPなんて、RF電圧とPLL調整位なモノです。

      アキュフェーズの他機材のサービスマニュアルを見ると、ブロック電源、パワーブロック電源はAB級の方が20V程度電圧が高く、アイドル電圧はA級の方が10mV程度高くなってます。
      グレードによって極端に双方が変わる訳でもないので、サービスマニュアルが手に入らなければ、A級は30mV近辺、AB級は20mV近辺を狙っていけばよい事が分かりました。

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