最近、特定の周波数で左右の響きのバランスがよろしくない事が判明しました。
まさか。。。。と思って、リスナー後ろのAGSモドキを指で弾いてみたのですが、「同じ長さ、同じ太さ、同じ材質」の丸棒が、場所によって弾いた音がかなり違います↓
同じ丸棒で弾いた時の音が違うというのは固定の仕方が悪いという事でしょう。
その証拠?に、弾いた音が甲高い丸棒は軒並み寸足らずで、棚板との間に隙間が空いていました↓
ちなみに、丸棒を締め付けたネジすら緩んでいました。寸足らずはほとんどがそんな状況。
元々、丸棒固定のネジがM4(画像下)と細いネジだったので、この際、M6(画像上)に太さを変えます↓
ついでに、最下部の嵌め込んでいただけの丸棒も、底板を使ってガッチリ固定しました↓
今回、丸棒に仕込んだM6鬼目ナットの数。。。。。
なんと、136個!!!
実に総作業時間は20時間を超えています。
ネジの固定方法も、AGSオリジナルとほとんど同じ方法を採りました(←この方が組立強度が高い)。
リスナー後ろのAGSモドキは、構造としては「上、中、下」を分かれますが、結局一番下から組み立てないといけません。
そういえば、最下部の430㎜長丸棒はホームセンターのパネルソー切ってもらいましたが、作業した店員の技量が高かった?ようで、珍しく長さが全て揃っていました。
問題が中間部の910㎜長の丸棒ですが、作る予定だった「丸棒定尺カット治具」は作成に時間がまだまだ掛かりそうなので、今回は寸足らず丸棒と板の隙間を木工用パテで埋めました↓
盛り盛りに盛って、板を挟んで食み出したパテを、ヘラで取り除き、その後、ヤスリで成形した後に木工ニスを塗り直します↓(下画像はヤスリ成型前)
丸棒定尺カット治具を作ったら、またやり直します。
締め付けトルクで音質が変わる可能性が高いので、丸棒と寸切りネジの締め付けは、自動車整備用のトルクレンチでトルク管理しました↓(スピーカーユニットなどに使われるトルクドライバーではトルクが弱いため)
M6で寸切りネジがSUS合金という事で、0.5㎏f・m程度を狙います。
0.5㎏f・m辺りを管理出来るトルクレンチは結構値段が高くなります(某大陸製安物はすぐに値が狂ったり壊れたりするので注意)。
組立完成して音出しましたが・・・・・
改良前は揺らすと全体的にユラユラしていましたが、改良後はガッチリ、ドッシリしています。
ネジをM6にしたら、組み立てている最中でも以前より強度が高いのがよく分かりました。
何が如何効いたのかは分かりませんが、前回の低域の量感の減少は改善して、さらに楽器の定位が正確になりました。
楽器の定位の正確さは、おそらく、丸棒とネジの全数締め付けトルク管理が功を奏していると思います。
改良前に気になっていた左右の響きのズレは全く無くなりました。
やはりAGSは、丸棒の締め付け強度で音質が変わってしまうのは間違いなさそうです。
こうなると、スピーカー後ろのAGSモドキも組み立て強度を上げた方が良さそうですね。
ちなみにですが、今回の作業、メチャメチャ面倒くさいですww
けれど、ここまで変化が大きいと、スピーカー後ろのAGSは距離が近いだけに更に影響力が強そうなので、面倒などと言ってる場合ではないですね。
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