以下はGoogle先生のリコメンドで出てきた商品紹介ページなのですが、つらつらと中身を読んだところよくわからない箇所があったので、ご存知の方がいれば教えて頂きたいな、というお話です。
私は電気の素人なので、説明文をうまく理解できませんでした。
https://kanjitsu.com/product/pft-ane1/
完実電気さんが取り扱っているPFT-ANE1という製品で、
PERFECTION「PFT-ANE1」は、あなたのオーディオ機器をノイズから守る、究極のコンセントフィルターです。
独自の「アクティブノイズエリミネーター(ANE)」が、電源ラインに潜む高周波ノイズを捉え、光に変換。これにより、ノイズによる音質劣化を徹底的に防ぎます。
という能書きです。
中身はこんな感じだそうです。(こういった情報をきちんと提示するところは良心的ですね。)
さて、気になったのはそのノイズに対する効力の是非についてではなくて、以下の部分の記述です。
雷や過電流が流れた際に本機を上流に接続いただくことにより下流に接続した機器を保護する機能を搭載しています。
※下線と太字は当方編集
この製品は空いたコンセントに指す=他の機器に対して「並列」に接続する製品というふうに理解しています。
ということは、
1.他の機器に対して「上流」=「直列」に接続し、それによって「下流」を保護できるシチュエーションって存在しないのでは、と思うのですが、どうなのでしょうか。
2.実はこういった製品を直列に挟み込めるような構成になっている電源タップ、あるいは機器があるのでしょうか。
3.上記2のようなものが無い場合、こういった製品を並列に繋いでおくことで、瞬間的な雷/過電流に対して、他の製品に対して何らかの保護をかけることが出来るのでしょうか。
4.上記2あるいは3により「下流に接続した機器」を保護できる場合、それはこの製品に内蔵されている「雷サージと回路保護ヒューズ」による保護機能によるもの、と言えるレベルの効果が見込めるのでしょうか。(ダミーで他の電子機器を繋いでいても同様の効果が出るのであれば、必ずしもこの製品の「機能」と言えるものではないので。)
電気やオーディオ製品についての知識や理解不足な状態での疑問のため、上記の問い自体がそもそも的外れなのかもしれません。
その点のご指摘含め、どなたかご教示いただければありがたいです。
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眠り猫さん、こんばんは。
どんな疑問なのかな?と思いながら読ませてもらいました。
この製品が説明している「本機を上流に接続いただくことにより下流に接続した機器を保護する機能を搭載しています。」は電気の流れる方向に対しての上流、下流を言っているのかなと思いました。具体的には、並列に刺したタップからとる電源に対して、通常状態での上流からの雷サージと過電流に効果があるが、下流側から流れる雷サージと過電流には効果はない、と言うことを言っているだけかなと思いました。オーディオ機器の上流下流とは無関係かと。
少し外れますが、高周波ノイズ対策品で並列に接続して光にエネルギー置換する製品は、20年位前に「ノイズハーベスター」という製品がありました。これも、「数百KHz以上の高周波ノイズを効果的に抽出」ですので、かなりの高周波ノイズにしか効果はないですね。「ノイズハーベスター」は、電源対策をしていないときは、少しだけよい効果を感じましたが、電源対策を進めたあとでは逆効果となりましたので外してしまいました。
また通常の直列に入れる「雷サージ対策」は音質劣化が出てしまうのが普通です。この製品は並列に入れるので、音質劣化がないと言いたいのでしょうが、並列に入れても音に影響するのがオーディオなので注意が必要かと思いました。
雷の被害が頻繁に起こる場所では、安心のために採用もありかと思いますが、普通の場所では、音へのマイナス影響が気になりますね。
的外れなコメントでしたらご容赦ください。
ヒジヤンさん、コメントありがとうございます。
>この製品が説明している「本機を上流に接続いただくことにより下流に接続した機器を保護する機能を搭載しています。」は電気の流れる方向に対しての上流、下流を言っているのかなと思いました。
→はい、この点は私も認識齟齬は無いです。
>具体的には、並列に刺したタップからとる電源に対して、通常状態での上流からの雷サージと過電流に効果があるが、下流側から流れる雷サージと過電流には効果はない、と言うことを言っているだけかなと思いました。
→はい、この点も私は認識齟齬は無いです。
改めて読み返してみて、私の書き方がわかりにくかったので、もう少し整理してみます。
①上流からの雷/過電流に対して、直列に「雷サージ+保護回路ヒューズ」を挿入してあれば、下流に対して何かしらの保護機能が働くことには異論はありません。
②しかしながら、この機器は空きコンセントに挿す=並列に接続する機器です。直列ではありません。
③上流からの雷/過電流に対して、並列に接続している本機器の「雷サージ+保護回路ヒューズ」が作動=経路を遮断しても、雷/過電流は並列している他の経路を通って結局下流に流れていきます。
④したがって、「雷サージ+保護回路ヒューズ」はせいぜいこの機器自体を守る程度の役割しか果たさず、下流の機器を保護する機能とはなりません。
以上のように考えたので、商品説明文を読んでモヤモヤした、という次第です。
ただ、私はあくまで素人なので、私の考え方の前提や理解が誤っている(実は並列ではなく直列に接続できる特殊な電源タップや機器がある、あるいは「雷サージ+保護回路ヒューズ」は並列に接続しても効果がある、など)のではないかということで記事にしてみた次第です。
眠り猫さん、こんばんは。
このフィルターの知識はサッパリありませんが、雷サージで高価な機材をぶっ壊した私からの提案です。
2年ほど前、100m未満の近隣マンションの避雷針(多分?)に雷が落ち、アースから誘導雷が逆流、母屋の家電がほぼ全滅しました。
友人が、直列型の雷サージコンセントタップを使用していましたが、これも効果は無く、機材が壊れています。
よって、並列型では効果はほぼ見込めなく、気休め程度と考えた方が良いでしょう。
雷サージ対策として最も効果的なのは、ブレーカーを落とす事です。
ただし、ELBを実際に分解してみると分かりますが、漏電遮断機能を備えたELB単体の遮断では、実質の切断接点の近さから、サージ電流の大きさ故に接点間空間放電が起こる可能性はあり効果的ではないため、MCBも同時に落とします。
漏電感知機能がないMCBの方が実質接点距離が遠いので、接点間放電的にも有効でしょう。
オーディオ用に特別にメーターから直接配線をしているのでなく、通常の配電盤接続であれば、ELB、MCBの両方から電力が来ているので、両方を落とす事によって危険回避できると思われます。
へっぽこハム太郎さん、コメントありがとうございます。
アースからの逆流で家電ほぼ全滅とは…。
上流から下流をどう守るか、の前提で考えていましたが、逆流パターンだとブレーカーを落として導通を切り離しておくしかないのですね。ELBとMCBというのも初耳だったので調べてみて、なるほど勉強になりました。
眠り猫さん、再度補足しておきます。
電柱からの送電は基本、
取付点 → メーター → 配電盤 → 主幹ブレーカー → 漏電ブレーカー(ELB) → 安全ブレーカー(MCB)
の順番になります。
近年、配電盤周辺簡略化に伴い、主幹ブレーカーはメーターと一体型になっているので、配電盤内にはELBとMCBしかないケースもあります。
MCBは、オーディオ用として高価なものが売っていたりしますが↓(下記リンク)、残念ながらELBはありません。
https://www.otaiweb.com/audio/shop-item-fida4564.html
雷サージのアース逆流ですが、避雷針落雷だけでなく、樹木や電柱、鉄塔等に落雷した時にも逆流する場合があります。
オーディオマニアの中では私もそうですが、大地直接アースをやっているケースもあり、これも落雷時には外した方が良いでしょうね。
私は大地アースの配線途中にオーディオ用ブレーカーを仕込み、大気が不安定な時や不在時には、配電盤と大地アースのブレーカーを両方切断しています。
大地アースの間にブレーカーなんて入れて音質劣化にならないか?と思われるかもしれませんが、元々、配電盤容量で決定される線径(sq)よりもかなり太い線径で配線しているせいか、影響はほぼ無いようです。
へっぽこハム太郎さん、おはようございます。
補足ありがとうございます。
大地アースの配線途中にオーディオ用ブレーカーを仕込む、という発想はなかったです。
ただ一つよくわからないのですが、例えば雷などが落ちて(アースからの逆流ではなく)上流側から入り込んできた際に、アースに過電流を逃がそうとしたらアースに挟んだブレーカーが落ちて遮断されてしまい、アースには抜けずに機器を破損する、というリスクは無いのでしようか?
眠り猫さん、こんにちは。
> 例えば雷などが落ちて(アースからの逆流ではなく)上流側から入り込んできた際に、アースに過電流を逃がそうとしたらアースに挟んだブレーカーが落ちて遮断されてしまい、アースには抜けずに機器を破損する、というリスクは無いのでしようか?
これを阻止するために、上流も下流も同時にブレーカーを落とすようにします。
上流を落とし忘れたら仰るように機材にザージが流れてしまうので壊れるでしょうね。
例え、ブレーカーを仕込まず大地アースでサージが抜けたとしても、数万ボルト単位のサージが一度でも機材に入ったら壊れるのは逃れられないと思います。
大地アース側のブレーカーですが、厳密に機能的だけで言えばバイメタル動作であるブレーカーである必要は全くなく、ただのオルタネイトON-OFFスイッチでも用は足せます。
ただ、私の大地アース線径が導線抵抗を下げるために8sqの太さがあるので、その太さに見合うスイッチとしてオーディオ用ブレーカーを流用しているに過ぎません。
通常のトグルスイッチだと8sqを繋げるのは難しいので。
なので、アース側オーディオブレーカーは分解して過電流検知機構は撤去しても問題は無いでしょう。
まあ、ここまでやっているユーザ-はそうはいないでしょうが、高価な機材を壊すのは二度とご免なので。
眠り猫さん、おはようございます。
素朴な疑問とは・・・並列に接続するのに、なぜノイズや雷サージに効果があるのか?という疑問ですね。
定常的な応答を想定すると、並列に接続では電流はそのまま下流にも流れますね。
並列接続でも効果があるのは、高周波ノイズや雷サージの瞬間的な過渡応答だからだと思います。
高周波ノイズ・・・光エネルギーに変換して瞬時に消滅させる
雷サージ・・・熱エネルギーに変換して瞬時に消滅させる
ただし、雷サージのケースは吸収できる範囲と出来ないものが多々あるようです。立ち木を切り裂くようなエネルギーは吸収できないと言うことですね。
軽度な誘導雷などには効果があると言うことだと思います。
詳しくは、下記の「雷の正しい基礎知識:雷から大切な機器を守ろう」(SUNWA)をご覧になるとわかり易いと思います。
https://www.sanwa.co.jp/seihin_joho/thunderguard/index.html
素朴な疑問は大事ですね。学校の勉強はある特定の条件のもとでの原理などを学びますが、現実の世界は特殊事項の集合体です。わからないことだらけの世界ですね。
ヒジヤンさん、コメントありがとうございます。
リンク先やそこで出てきたワードを芋づる式に調べていったところ、どうやら私の理解不足があったようです。
上流からの吸収し切れない雷/過電流に対しては経路を遮断する一択かと思っていたのですが、アース側に直接繋がる経路を開いてそちらに雷/過電流を流し込む、というパターンもあるようです。それであれば並列接続であっても何らかの効果が出る可能性はあります。
ただ、このPFT-ANE1という製品がどうなのかはよくわかりませんし、仮に機能があったとしても、現実的にはへっぽこハム太郎さんがコメントされているように気休め程度の効果しかないと思います。
普段はなかなかこういった分野について興味を持ったり調べることは無いのですが、奥が深いですね。
眠り猫さん、こんにちは。
本機を電源タップのコンセントに近い側に刺すと、市販の雷ガードタップと同じ電気的構成になるので、ある程度の効果はある、ということではないでしょうか?
ミネルヴァさん、コメントありがとうございます。
皆様のコメントを元にいろいろと調べた結果、どうやらそういう趣旨での表記らしい、とようやくおぼろげに理解しました。電気工学は難しい…。