東京都交響楽団フレッシュ名曲コンサート

日記・雑記
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3月10日(水)の夜、大田区民ホール「アプリコ」東京都交響楽団フレッシュ名曲コンサートに行ってきた。

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これは先日の品川区民ホール「きゅりあん」での東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートと同様に大田区文化振興財団の主催コンサートなので、S席3000円と格安である。

本日の座席は1階20列17番と、ほぼ真ん中後寄りの席で音響的にもまあまあの席。
指揮は宮本文昭
曲目は、グリーグ作曲、組曲「ホルベアの時代から」より’前奏曲’、ピアノに冨永愛子を迎え、グリーグ作曲、ピアノ協奏曲イ短調、メインがブラームス作曲、交響曲第2番 二長調という親しみやすいプログラムである。

演奏会開始前に、宮本文昭氏がマイク片手にステージに現われてのトークショーまであって、気軽にオーケストラを楽しんで欲しいということだろう。

オーボエ奏者としての名声をほしいままにしていた宮本氏だが、指揮をするのを聴くのは初めてだった。
指揮スタイルはタクトを使わず、気持ちを全面に押し出したジェスチャーたっぷりの熱演ぶり。
特に弦楽器群の音を大きく響かせるような引き出し方で、小澤征爾氏の指揮ぶりに似ていると感じた。
これは1曲目のグリーグの組曲「ホルベアの時代から」の前奏曲が弦楽合奏だったので、より強く響かせたのかと思ったが、最後のブラームスまで弦楽器を十分に響かせるよう心を砕いていた。

ホールの響きは少なめだが、オケそのものが大変綺麗なアンサンブルの響きなので、聴いていてとても心地よい。

2曲目のグリーグのピアノコンチェルトを弾いた富永愛子さんは、カナリアのような綺麗なイエローのドレス姿で登場して舞台がパッと華やかになった。
音色は可憐で華やか。
未だ東京音楽大学の学生で今年卒業間近だが、曲を完全に自分のものとした堂々とした演奏で、オケとの息も最後までぴったりの熱演ぶりに、聴衆が引き込まれていくのが会場の雰囲気で判る。
最後は割れんばかりの拍手で3回もステージに呼び出されるほどだった。

メインのブラームスはオケのバランスはやはり弦楽器をしっかり響かせるスタイルで、意外にも木管のソロは押さえ気味で、金管も抑制の効いたものだった。
普段から聴き慣れたブラ2とは一味も二味も違う演奏スタイルが新鮮で、肩肘張らないリラックスして聴ける演奏だった。

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