師走で慌しい12月9日の夜。
今年51回目のコンサートとしてミューザ川崎シンフォニーホールで開催された、NECコミュニティコンサートin川崎に行ってきた。
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このコンサートは、NECの芸術文化支援活動の一環として開催され、今回は大友直人氏の指揮、東京交響楽団とピアノ独奏に中学3年生ピアニスト尾崎優衣さんを迎えたコンサートだった。
18時の当日券発売10分前にホールへ着いたら長蛇の列だったので、一瞬どうしようかと思ったが、それは招待客の座席指定引き換えの列で、当日券に並んでいたのは小生を含め10名も居ない。
今回のコンサートはS席でも3000円と格安にもかかわらず小NECが招待した客が大半を占める演奏会なので、有料入場者は少ないのかラッキーであった。
生は1階の前から5列目の24番とほぼ中央のピアノ響板前の良い席に座ることができた。
そのうちに同じような前列にオーデオ&音楽仲間のH氏がやってきた。
やはりミューザの格安コンサート、思うことは同じである(笑)
本日のコンサートは、先ずショパン作曲: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調Op.11、後半はドヴォルザーク作曲: 交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」という名曲コンサートである。
演奏に先立ち、指揮者の大友直人氏が挨拶とスピーチを行い、今回のNECの後援に対してお礼を述べていた。
演奏が始まった。
ピアノ独奏の尾崎優衣さんは1995年生まれの中学3年生だが、その演奏はそんなことを感じさせない素晴しいものであった。
ピアノのタッチは正確でブリリアントカットのダイヤモンドのごとく硬質で光輝く響きという素晴しい素質を持ったピアニストである。
まだまだこれからの超若手演奏家なので、順調に育って欲しいと心から応援したくなる素晴しい演奏家であった。
休憩時にH氏と感想を述べ合ったのだが、やはり聴きどころは各人各様であることが面白い。
後半の「新世界より」は定番中の定番であり、どのように解釈して聴かせてくれるのか楽しみであった。
弦楽の奏でるメロディラインはやや誇張気味であったが、必然性のある解釈で正統的ドボルザーク。
ミューザの豊かな響きを意識したバランスの良い演奏で、とても楽しめる演奏であった。
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