半年ぶりのGRF邸でUNICORNとDYDAUDIO CONSEQUENCEを聴く

日記・雑記
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椀方です。
久しぶりの日記です。
先週末の金曜日に東京出張が入ったので、予てから伺いたかったマイミクお二人の御宅訪問が適いました。

金曜夜はGRFさんの御宅で、German PhysiksのDDDユニットを積む初期型UNICORNの鳴りっぷりを確認し、DYNAUDIOのフラッグシップCONSEQUENCEでコンサートを堪能した夜でした。

品川のホテルにチェックインを済ませた後、生ハムやオリーブにチーズとバゲットなどを買い込んで、夜の帳が降りた道を歩いてGRFさんの御宅へ向かいます。
この道を初めて歩いてGRFさんの御宅に訪問したのはもう4年前のクリスマスのことですから、月日の経つのは早いものです。

今回は、拙宅に迎え入れたUNICORN CUSTOMのセッテイングを学ぶことの他に、とんでもない高みの音楽を聴かせてくれるというCONSEQUENCEの音を直に聴かせてもらうことです。

電車のダイヤが乱れていたこともあって大混雑する首都圏の通勤電車でしたが、何とか予定した所要時間でGRF邸に到着。
早速和室に通されてUNICORNにご対面です。
GRFさんからは、使われているMITのアナログケーブルの長さ違いによるコメントを求められたのですが、短いものよりも長い方がより低域のバランスが取れているのは面白いですね。

GRFさんと早速赤ワインを飲みながら持参の生ハムやチーズなどを肴にGRFさんに教えていただいた美味しいバゲットを食べながら音楽を聴き続けました。

初期型のUNICORNには拙宅のに付属しているネットワークボックスが見当たりません。

キャビネットの中に巧妙に組み込まれているそうで、そのお陰でキャビネット構造がとても複雑となっており、限定再生産された拙宅のCUSTOM仕様では外付けになったそうですが、その分キャビネット容量に余裕ができて、音質に好影響を与えていると考えられますから、今後の熟成に期待が持てますね。

プリアンプとパワーアンプは製作者は違いますが、パワーアンプは真空管のセレクトを経て新たに製作を依頼中とのことですが、小生の耳には「この音の何処に不満があるのか?」と思えました。
でも、この後でCONSEQUENCEの音を聴かせて頂いた後に思えば、現状に満足することなく更なる高みにUNICORNを導こうとされているのだと感じました。

そこに音楽が鳴ればそれで満足してしまう小生にとり、GRFさんの和室で鳴っている音楽は、これから時間をかけて成熟させていく拙宅のUNICORN CUSTOMの鳴らす音楽にとって、これからもベンチマークであり続けることでしょう。

GRFさんが用意された赤ワインは、輸入商社から直接取り寄せたイタリアのですが、リーデルの大ぶりなグラスに注ぐと、フワッと湧き上がるアロマが素晴らしい出来のワインです。
小生が普段飲んでいるワインとはクラスが違いますが、これは美味い。
あっというまに空いてしまい、二本目のワインのコルクを抜きました。
貿易商社の名前を控えるのを忘れましたが、レストランで供されれば軽く1万以上のプライスが付きそうなワインでした。

さて、2本目のワインを飲み始めてすぐに、隣にあるGRFのある部屋、今はコンサートホールと呼ぶ部屋に移動しました。

前回訪問したときには、GRFにT4やデコラを聴かせていただいたのですが、今夜の主役はこのDYNAUDIOのCONSEQUENCEです。
一般のスピーカーなら一番上にツィータがあり最下部にウーファが付いているのが、このスピーカーは完全に上下逆転した取り付け型になっています。
独特のキャビネット構造を持つウーファーは内部でタンデムに配置されており、最上部から放射されるのでとても軽く速い低音域で、一般のスピーカーのような地を這うような重い低音ではありません。
でも、これが実際の楽器から聞こえてくる低音に近いのです。

様々なCDやSACDを聴かせていただきました。

再生帯域がとても広く濁りのない響きが部屋全体に響きわたります。
目を閉じるとそこはベルリンフィルハーモニーホールやザルツブルグの祝祭劇場の中で2階の貴賓席に座っている感覚になります。

マーラーの復活で終楽章で歌う合唱団と天井から響くパイプオルガン声も楽器の音色がとても自然です。
オーディオでは迫力を出そうとして音量を上げると、時として耳に刺激的な不快感を感じることがありますが、このスピーカーでは迫力を求めようとする気が起こらないでしょう。

最高音域から最低音域までの全ての音が満遍なく、音楽ソースに収録されているそのまま再現されると、このような音楽が鳴るんだということでしょう。

今までこの部屋で何度も聴かせていただいたハートレーやGRF、T4にデコラ。
それぞれがGRFさんのチューニングとセッテイングで素晴らしいコンサート会場を再現していましたが、今思い起こせばそれぞれのスピーカー固有の色合いがあるのだと。
勿論それは楽器や演奏家それぞれの個性のように、どの音がが良くてどれが悪いという比較論とは一線を画す個性と言えるものですが、このCONSEQUENCEを聴いた小生にはこのスピーカーの個性は何か?と尋ねられたら、卓越した実在感を伴うリアルな再生音としか言いようがないのです。

しかし只置けば鳴るものではない。
ここまで鳴らすのに幾百通りもの試行錯誤を重ねられて到達した努力の賜物であることも事実です。

沢山の音楽を居ながらに聴ける幸せ。
いつまでも聴いて居たかったのですが夜も更けて11時を回る頃お暇した帰り道。
コンサートが終った後の高揚感と満足感をかみ締めながら、あの部屋の不思議な体験を思い出しながら、ホテルに向かいました。

さて、翌日は上野の森にある東京都美術館新印象派の展覧会を見た後、もう一人の御宅に向かいます。

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