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R-2R DACとSPU:失われつつある?太い音を求めて

日記・雑記
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お正月明けにSPUを導入しました。
My First SPUとして選んだのはSPU#1Sでした。
楕円針(E)と丸針(S)の2モデルがあったのですが
なんとなくMMでは丸針の中音域の太さが好きだったので
丸針を選択しました。
SPUとしてはエントリーモデルの位置づけとなるわけですが
SPUの方向性と自分の音の好みとの相性をはかることは
可能だろうくらいの気持ちでのセレクトでした。

でかくて重いシェルなので、アームの高さを上げ
カウンターウエイトも、なんちゃってですが
追加の重いものをあつらえました。
EAR-834P(フォノイコ)の電源ケーブルも
自作で新調しました。
針圧はメーカー推奨の4.0gに調整すべく
針圧計で測って準備完了。。。

針をおとすと。。。
意外にフツーな感じ。
我が家ではいちばんシャープで現代的な音のする
Audio-Technica AT-F7とくらべても
わずかにふくよかで音の重心が下がったかな~と感じる程度でした。
高音の華やかさもそこそこ感じられるし
オルトフォンのHPで述べられている
「年月を経た古酒のような味わいをもつモデル」っていうのは
こんなものかいな~と率直に思ってしまいました。

その後、いろいろ条件をかえて様子を見ましたが
結果、わかったことがひとつありました。
それは834Pの個性が強いってことでした
(欧州系機器にありがちな電源ケーブルの影響の強さも含めてですが)。。。
他のフォノイコより(特にMCでは)カートリッジ間の音の差が少ない
ってことなんです。
言い過ぎでしょうが、どのカートリッジでも
834Pの音がするっていう感じなんです。。。
ただそれが悪い感じかっていうとそうでもなくて
安定していい音を聞かせてくれていると言ったほうが良くて
もともとの834Pの個性が太くて重心の低い音っていう感じなので
それは多少の環境の変化があってもキープされると
見たほうがいいってことかな~と思っています。

さてそれから1か月ほどして、
最近新調したばかりのBD34352EKVラズパイDACを
誤って壊してしまい、どうしたものかと思案していたら
R-2R DACの出物があり、ついふらっと誘われて入手してしまいました。。。

「音楽家」ってメーカー名は、ちょっと冗談じみた趣も感じますが
安価だけど、なかなかいい音のするDACとの評もあり
こちらも110V出力できるLiFePO4蓄電池を新調してお迎え準備。
とりあえずUSBでメインPCから出力させています。

いやぁ、これがR-2Rの音か!
やっぱり太くて重心低いぞ!
何かと同じようなコメントを書き連ねていますが
ホントにそう思ってしまったので仕方がありません。。。
BD34352EKVラズパイDACとくらべて
その印象は強いです。
高音のキラキラ感はないかな~とは思いますが
それが必要なものだったかと聞く者を再考させるような
密度の濃いバランスの音がします。

SPU#1S(+EAR-834P)もそうでしたが
どこかノスタルジーに誘われる音なんですよね。
さらに踏み込んで言うと、ちょっと母なる大地のような
包み込まれる優しさを感じる音と申しますか。。。
オーディオファイルとしてはスペックは常に気になるところですが
そういう数値的なものをこえる魅力があるように思われました。

それとこれはまったくの思い込みレベルの話ですが
我が家の主たるSPの多くが
ハーベスやDynaudioといったPPコーンのウーファーであり
それとSPUやR-2R DACとの相性が良いんではないか。
特にこの材質のウーファーの低音をうまく出させるには
向いているのかも。。。なんて思ったりしたことも
蛇足ながら付け足したくなった私でした。

今夜のBGMは、「日美」新MCに就任となった坂本美雨さんのこのCD

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ゲオルグさん、こんばんは。

    反応が遅くてすみませんが、「太い音」が目に入りました。
    厚みがあって実在感のある音は私も大好きです。

    AT-F7は私も愛用していますが、音のバランスが良くて使い
    易いカートリッジだと思います。

    一方、SPUは重くて出力電圧が低いので使いこなすのは大変
    ですね。

    SPUにも色々な種類がありますが、滑らかで厚みのある音は
    シリーズ共通の特徴だと思います。

    また、分解能や帯域幅はそこそこですが気にならず、音楽を
    楽しく聴かせてくれるのがいいですね。

    • EDさん
      レスありがとうございます!

      「厚みがあって実在感のある音」が好きっていうのは私も大いに同意するところです。やはりレコードからオーディオに入っている世代ですので、どうもそちらの方に引っ張られてしまいます。。。音の芯が伝わってこないと何となく不満が残るとでも申しますか。。。

      SPUの使いこなしは、まだ新米でよく判っていないのですが、ひとつ大事だなと感じたのはトーンアームの高さの調整ですね。おそらくですが、私はやや高めに設定しています。レコード面にアームが平行になるくらいが基本ですよね。もしかするとそれよりちょっと私は高めかもしれないということで、その方がSPUの分解能が高まっている気がするのです。その分ちょっと厚みがうすくなっているのですが、私はそれくらいでちょうどよい感じです。

      まあSPU#1S自体も、現代的にフィットするように改良されているのかもしれませんが、834Pの電源ケーブルや下流のRCAピンケーブルも工夫の余地があるような気がします。電ケーは自作で一般的ではないのであれですが、ピンケーブルもMOGAMIの2549に換えたら、ややフラットになった気がします。。。

      EDさんがAT-F7を使われているのは存じてました。おっしゃるようにいいバランスで使いやすいMCですよね。特にロックやポップスは、これで再生するとフレッシュな魅力を感じることができるので私も愛用しております。

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