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genmi サブウーファー再チャレンジの巻

日記・雑記
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遡ること2018年、愛用の805SDとのマッチングを考えてB&W DB1というサブウーファーを導入しました。小型ブックシェルフSPにサブウーファーの組み合わせは最強だと考えていたからです。この考えは今も変わっていませんが、当時は納得する音を得られずDB1を手放して2ch道を極めることにしました。

今考えると、失敗した理由は恐らく次のようなことではないかと思っています。

1.6畳間に対してDB1のサイズが大きすぎて設置自由度がまったくなかった

2.2chサウンドの追い込みとgenmiの考えの両方が甘かった

3.単純に経験と知識不足

それから月日が経ち2chの音もだいぶまとまってきたように感じてきた今年の1月、SNSである告知に目が留まりました。

KEF サブウーファー体験イベント』

映画のみならず音楽にサブウーファーを足した際の効果を確認できるKEF MUSIC GALLERY(南青山)で行われるイベントでした。

KEFというメーカーの製品を所有したことはありませんが、以前小型プレミアムブックシェルフSPの比較試聴でKEFのサウンドに感動した経験があるのでブランドの音作りに関して非常に信頼しているメーカーでした。

興味本位で申し込んで行ってみると会場に置いてあったサブウーファー【KC62】に目が釘付けになりました。

何に驚いたかというと、その大きさです。なんとバスケットボール一個分。こんな小さなサブウーファーを見たことがありません。

サブウーファーの効果と有効性を再度確認出来てとても勉強になったイベントだったのですが、genmiがイベント最後の質問コーナーで進行役の土方先生(オーディオ評論家)にKC62の上位モデルであるKC92とフルオケの曲を比較試聴したいと無茶振りをして聴かせて頂いた際、当たり前ですが軍配はKC92に上がり、「あーやっぱりサブウーファーは大きさか」と肩を落として帰ってからはサブウーファーのことをすっかり忘れていました(笑)

してつい一週間前のことなのですが、ご近所のtaketoさんと同日相互オフ会でお宅を訪問させて頂いた際、時には恐怖すら感じるコントラバスの重い音や人間の気配まで感じる暗騒音等々、サブウーファーがなければ絶対に再現できない音楽表現(再生)に心を奪われました。

で、相変わらずそこからの行動が早く、三日後にはKC62が玄関に届いていました(笑)

イベントでKC62よりもKC92がよく聞こえたのは会場の広さや音量の問題もあったのではないかと思ったからです。

まあ、ダメだったらヤフオクに出せばいいかといった気楽な気持ちで導入を決意したのですが、2018年の二の舞は踏まないといった多少の自信もありました。

1.滅茶苦茶小さいKC62だからどこでも置けちゃうしルムアコの邪魔をしない

2.2chサウンドは7年でだいぶ追い込んだがgenmiの考えはまだ甘い?

3.とにかく7年の歳月が経ちgenmiは年を取った

早速設置して音出ししてみると、最初からサブウーファー効果全開の音でビックリ。クリーンかつ速い音で805SDとの相性もバッチリです。ここから7年前の失敗も踏まえ自分の耳だけを頼りに三日間かけてKC62の設置場所や設置角度、音量とLPFの値を様々な音楽をかけて最適解を探っていきました。

ここで終わると自己満足の域ですが、今回は心強い助っ人さんがいるのです!!

一週間前に相互オフ会したtaketoさんが今度は測定しにまた来て頂けました \(^o^)

で、その結果がコレ(taketoさんのXのポストをそのまま引用させて頂いています)

 genmiさん邸に導入されたKEF KC62を早速検証してきました。設置位置はメインSPB&W 805D)のほぼ中央です。

25Hzフラット。20Hzも余裕

•キャビネット振動皆無

•コンパクトなのにパワー十分

•急峻なLPF

•透明で速い音色

と、驚く程の高性能サブウーハーでした。

 REWUMIK-1による測定では

各種設定パラメタの検証を行いましたが、位相0°•音量10LPF40Hzという、genmiさんが耳だけでセッティングした値で全く問題なく、これにも驚きでした(測定を略したSW追加は無謀と考えているので)。

多くのトールボーイ等にも有効となる実力は持っており(HPFは必要かも)強く推薦いたします。

理論派のtakatoさんからお墨付きをもらえて本当に良かったです。

測定では、805SDのバスレフポートのスポンジの有無やKC62の設置場所によるf特の違いなど、ここぞとばかりに色々と試したのですが、結果的にgenmiの耳だけを頼りにした原始的セッティング(感覚)と測定結果がほぼ一致していたようで一安心。

『測定データ』という安心材料が手に入ったので、これをベースに引き続き個人的な検証を続けて行けたらと思っています。

最後に805SDKC62のサウンドですが、超低域が加わったことで音楽の空気感というか雰囲気がよく伝わるようになりまして、低音楽器の音の密度や力強さがアップし『音楽の説得力』が格段に増したように思います。サブウーファーがメインSPとうまく繋がらないと全体的にキリがかかったようなサウンドになって定位も曖昧になるのですが、805SD特有のシャープさとキレはそのままに再生音域を広めることが出来て、結果的に中高域の音の質も高められたのではないかと勝手に自己満足しております (^^;)

KEFのイベントで土方先生が仰っていましたが、ブックシェルフSP+SWという構成は録音スタジオや海外ではもはや一般的で、日本では何故かピュア2chを求めてSWを敬遠する人が多いとのこと。「スピーカー」の基本技術は昔から変わっていませんが、SWの近年の進化は著しいと思うので、genmiももっと多くの方に試してもらいたいなと思いました。

音楽から得られる感動がレベチですし、同じ金額を出してケーブルやアクセサリーを買うならこっちのような・・・(笑)

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. genmiさん、今回はサブウーハー導入にお招きいただきありがとうございました。スピーカーの自作に興味があり、幾度となく各種ウーハーユニットのシミュレーションをしてきましたが、KEF KC62のあの大きさで11Hz可能というのは従来の概念では掟破りなところがあり、実測してみるまでは半信半疑でした。
    ところが実測の結果は正真正銘のサブウーハー。恐らく10畳以下の部屋であるならば、大型スピーカーの超低域の補完も可能というものでした。
    ただ単に量を出すものでもなく、恐らく私が所有するCW250Aよりも透明度やスピード感は明らかに上のように感じました。
    サブウーハーは嬉しくなって出しすぎたり、違和感を気にしすぎて絞りすぎたりすることが多いのですが、genmiさんの調整は、強すぎず弱すぎずの絶妙なライン。実測でそれが証明されたので素晴らしいと感じました。
    総合的にただでさえ高い完成度がさらに上がったように思います。
    私のところは現在ちょっと出しすぎなので、もう少しナチュラルな方向に振りたくなりました。また宜しくお願いいたします。

    • taketoさん、こんばんは。
      レスありがとうございます!

      お近くとはいえ、2週に渡り拙宅にお越し頂きtaketoさんには頭が上がりません。

      10日前まではまさかサブウーファーが目の前にあるなんて夢にも思っていませんでしたが、taketoさんにご協力頂けたお陰で805SD+KC62サウンドを“気持ちに余裕を持って“楽しめております(笑)

      やはり過去の失敗からのトラウマでサブウーファーの音にやたらと神経質になっていたことが調整においては吉と出たのかもしれませんね (^^;)

      この小さなKC62からこの超低域が出るなんて不思議で仕方ありませんが、拙宅のような少スペースでは本当に救世主で、805並に愛を込めて大切にしたいと考えています!

      改めてありがとうございました。こちらこそ、またよろしくお願いいたします。

  2. genmiさん

    サブウーファーの導入は私CENYA的には大変喜ばしいです!

    スピーカーの出音の難しいところは「低音の質」だと思うので、低音部分を別個に調整できるのは理想的です。

    サブウーファーという呼び方がピュアじゃない感じでイメージを悪くしているように思いますが、ピュア目線で見るとコレはマルチアンプ駆動の3WAYなのです。

    遅いサブウーファーだと聴くジャンルによっては「無い方がいい」となってしまうので、速いサブウーファーが望ましいわけですが、このKC62は速そうで良さげです。
    16cm小口径のダブルユニットなので、メインの805との繋がりも良さそう。

    低域がキチンと再生できると「生感」が全然違いますよね。
    ウットリとしながら音楽を聴いている今日この頃って感じなのでしょうね〜。

    見える低音を目指している私としてはとても気になるので、早く聴きに行きたいです!

    • CENYAさん、こんにちは。
      レスありがとうございます!

      DIYer目線からのありがたいコメントをありがとうございます!
      気付きがいっぱいあってなるほど~といった感じです。
      CENYAさん流石です!!

      確かにピュア目線で見るとマルチアンプ駆動の3WAYですね(笑)

      言われて気付きましたが、16cmのダブルユニットというのも805の16cmと口径が同じなのでココも繋がりで関係してるかもですね。←プラス思考なもんでスミマセン (^^;)

      せっかく音楽に入っている50Hzとか40Hz以下の音を再生しない(できない)なんてもったいないなって思うようになりました。出てくるサウンドにももちろん感動していますが、アーティストや音楽制作現場が作り上げた『作品』をより忠実に再生できているような感覚で、CENYAさんのご想像通りとっかえひっかえ音楽を聴くのが楽しくて仕方ありません。

      CENYAさんが定義されてる「見える低音」にどこまで近づいているかは分かりませんが、低域の骨格とか骨組みは以前と比べて比較にならないほど見えるようになりました。
      genmiは高音フェチですが、そのどっしり安定した低域の土台があるからこその『音楽の説得力』なのかなって思っています。

      今回のサブウーファー導入はCENYAさんからの影響も大なので、落ち着いたら是非聴きにお越しください!

  3. こんにちは、
    見事ですね、元のBowers & Wilkins 805SDのf特、低音の減衰が素直でSubwooferとのつながりやすい、という感じですね。(掲示されたf特グラフを見て勝手に想像してます。)
    REWで測定したのでしたらRT60もあると思いますが、残響時間特性はどんな感じなのでしょうか。 興味あります。 実際にSubwoofer有無の違いって聞いたことがないので聴いてみたいです。

    • Multi_Hobbyistさん、こんにちは。
      レスありがとうございます。

      805SDのバスレフポートを塞いでみたりしたのですが、測定結果を見る限り、805には何もしない方がベターという結果になりました。

      genmiはテクニカル的なことがあまり分からないので、taketoさんにデータの提供とコメントをお願いしました (^^;;

      拙宅は中央線の立川駅辺りですが、ご興味がありましたらどうぞ聴きにお越しください。

  4. Multi_Hobbyistさんのリクエストにお答えしますね。
    もし、ご存知でない方のために簡単に説明しますと、こんな感じです。

    Topt:その部屋における残響特性の予測最適値
    RT30:30dB音圧低下までの実特性
    RT20:20dB音圧低下までの実特性

    で、genmiさんのところって信じられない位に揃ってるんですよ。普通は中低域はバラけるので。

    ※参考URL
    https://www.roomeqwizard.com/help/help_en-GB/html/graph_rt60.html

    • taketoさん、フォローして頂きありがとうございました m(__)m

      信じられない位なんですか? (^^;)

      とにかく恥ずかしくない測定結果のようで良かったです。セーフ(笑)

    • taketoさん、

      genmiさんリスニングルームのRT60のグラフ、どうもありがとうございます。
      これは、本当に整った特性ですね。
      小さめの部屋だと残響時間は伸びるのかなと思いましたが、200Hz以上が200ms以内に綺麗に収まっているのは見事です。
      低域も最大で500ms、うらやましい限りです。 やっぱり聴いてみたい。

      (taketoさんも説明してますが、RT60に馴染みのない方のために書いておくと、RT60のRTはReverberation Time、言葉通り残響時間のことで、60というのは発せられた音の音圧が-60dB減衰するまでの時間を周波数ごとにプロットしたもの。
      どのくらいの値が望ましいかは部屋の大きさ、2ch再生、マルチチャネル、音楽専用、映画鑑賞、さらには好みなどで異なるから一概には言えないけど、大体300ms~500msとか600ms以下が望ましいなどというのはよく見聞きしますね。)

      genmiさん、taketoさん、
      情報共有、ありがとうございます。

  5. genmiさん、

    Welcome back to the sub-woofer club

    測定結果が証明するように805SDだけでも60Hzまでフラットですから音楽を楽しむためには十分な低音再生能力で、”いわゆる低音不足”は感じられなかったのだと思います。
    でもレポートからサブウーファによる雰囲気感は格別のものであることが良く伝わってきます。
    おめでとうございます!

    • K&Kさん、ご無沙汰しております!
      レスありがとうございます。

      先ずは一言。

      I’m back!!

      仰る通り805SD単体でも低域に不満はなく使っていたのですが、それより下の超低域に含まれる音楽情報の重要性に目覚めた感じです。

      低音フェチでも爆音派でもありませんが、ローエンドがきちっと再生されると安心感というか、何回も言っている『音楽の説得力』が全然違うように思います。

      次からは師匠と呼ばせてくださいね(笑)
      また久しぶりに音を聴きにお越し頂けたら嬉しいです。

  6. genmiさん
    先日仰っていた件ですね。
    以前お聴かせいただいた際も特に低域不足には感じませんでしたが、今回のSW導入で低域も更に充実した音になったんですね。
    さらに中高域の質感が上がり、空気感も良くなられたのは低域の改善が高域にも良い影響を与えているんですね。データ的にも良好であれば理論の裏付けもあり、安心ですね。
    そのうち是非お聴かせください。
    よろしくお願いします。

    • Lotusrootsさん、こんにちは。
      レスありがとうございます。

      はい、先日お話しした件です!

      サブウーファー導入前でも低域楽器のニュアンスは伝わってきたのですが、導入後は音の輪郭がハッキリして例えばベースラインがより明瞭に聞こえるようになりました。805の再生帯域の音も質感が良くなるので良く分かりませんが倍音とかが関係してるのでしょうか。

      是非また聴きにお越しくださいね。

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