3度目の正直とはよく言ったもので、大きな躍進を感じた訪問でした。経過を振り返ってみるとこんな流れです。
・6年前:初訪問
・2023年3月末:今回の3回目(前回から3ヶ月後となります)
初回はバズケロさんの箱根越えを機に連れられる形での訪問でした。思えば初対面の時からチャレンジャーでしたね。初めて合う自分への1曲目がベートーヴェン交響曲第5番『運命』です。これには面食らいましたが、フルオケの再生とは・・・と1曲目の途中から諸々始まってしまいました。ですが、当時からメインで鳴らされていた女性ボーカルはとてもよく鳴っていました。
2回目は、その後6年経ってから突然の果たし状をもらって向ったのが、年末年始の相互訪問でした。その時進化は存分に感じたのですが・・・訪問記には書きませんでしたが、辛口な感想もあったのです。「フルオケはとてもよくなりました。ですが、もっと広がりが欲しいですね。」「前によかったボーカルが落ちたと感じました」
そして今回ですが、マーラーを豪快に聴かせ、ボーカルも魅力的でした。ジャズやクラシックの小編成もよく鳴りますから、オールマイティなサウンドと言ってよいかと思います。
部屋に入ると、まず感じたのは「声の通りがいいこと」です。話し声がとても明瞭でよく聞こえます。「これはボーカルがよく鳴りそうですね。」、こんな感想から始まったオフ会でした。genmiさんとのオフ会はいつも検聴会となります。
今回に一番感銘を受けたのは前回もよかったティルソン・トーマスのマーラー交響曲第5番でした。
前回の感想は下記でした。
『これはよかったです。小型スピーカーとは思えないようなオーケストラ総奏での押し出しや低音楽器の沈み込み。100人を超える演奏者が出す音がほぐれて聞こえてきます。低音は下に、中音が真ん中で、高音が上に配置するから音が混濁しない。コンサートホールの高さの表現も充分でした。
サウンドの形は、部屋の形に沿っています。天井が高く、幅狭の部屋の形と同じく音場が形成されていました。すごく高さのあるサウンドです。もう少し広がりと奥行きが出れば、まるでコンサートホールという感覚です。小型スピーカーでここまでやってくるとは思いもよりませんでした。6年の歳月は伊達ではありませんね。』
特徴的だったのが、音場が部屋の形に添って出来ていたんですね。それが今回は左右方向にも前後方向にも広がります。前回に感じた「すごく高さのあるサウンド」などは感じません。聴いている自分の前のステージと周囲の音場が自然に感じます。帯域バランスも、特に低音がいいだの高音がだの目立つと特長がないので音楽に入り込めます。だから、ずっと聴いていたくなりました。
この変化は予想以上でした。前回は、小型スピーカーで背伸びしてもここまでなのか・・・などと思い、「大型スピーカーにしたらどうか?」などと度々口走っていましたが、このサウンドなら805で充分だと思いました。
今日は出かけますので、取り急ぎはここまでとしておきます。この先は、このサウンドに至った秘密なども交えて、別日記に書こうと思います。
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ヒジヤンさん、こんにちは。
genmiさんのサウンド、より自然な音場方向に進化しました。
私もヒジヤンさんも多分同じだと思うのですが、お互いに前回訪問との差は「ルームチューニングだけ」ですよね?
これだけの差を出せるとは驚きですし、ルームチューニングの奥深さを感じます。
約1週間前に私がgenmiさん邸で聴いた時は、左右の音場の響きが若干やりすぎてる感じも受けたのですが、部屋の縦長配置にも関わらず、よくぞここまで音場の広さを確保できたものだと感心しました。
CENYAさん、コメントありがとうございます。
より自然な方向に進化したとの感想同感です。音場もですが、帯域バランスの変化も印象的でした。年末は高域がキレキレで、低域はド~ンの印象がありましたが、今回は耳に付く帯域がなくて音楽に入っていけると感じました。
変更点はgenmiさんがコメントで解説してくれていますので、次の日記ではその変更の感想も合わせて書いてみようと思います。
>左右の音場の響きが若干やりすぎてる感じも受けたのですが、
自分が感じたのは、1曲目のジャズでした。ステージが見えなくてサイドから音が聞こえてくるようで、「う~ん、何とコメントしよう・・・」と少々焦ったのですが、その後の確認で、機器が暖まっていなかったことが原因であることがわかりました。再度同じ音源を聴かせてもらったところ、きちんとステージが出来ていました。
ヒジヤンさん、こんにちは。
訪問記、興味深く読ませて頂きました。
音場が左右前後方向に広がって音の重なりが立体的に聴こえたのが印象的でした。
ルームチューニングの奥深さ 恐るべしです(汗
>前回は、小型スピーカーで背伸びしてもここまでなのか・・・などと思い、「大型スピーカーにしたらどうか?」などと度々口走っていましたが、このサウンドなら805で充分だと思いました。
私もgenmiさんと同じスピーカーなので、モチベーションアップにつながる感想でした。
オフ会を通じて自分の音に欲しいところ、足りていない部分を知ることの大切さを学びました。
ケニティさん、コメントありがとうございます。
「805友の会」の交流はいいですね。同じスピーカーを使っているオーディオ仲間が聴来合える関係なんて、この交流会しか知りません。ですが、今はかなりバラバラになってしまいましたね。新たな仲間が増えるといいですね。
>ルームチューニングの奥深さ 恐るべしです
これは本当にそう思います。当日も話していたのですが、効果的なポイントもあれば、逆効果なポイントもあり、簡単によくする事も出来れば、悪くしてしまうこともある。奥深く繊細だからこそ面白いとも言えそうです。
ヒジヤンさん、こんにちは。
詳細な日記を書いてくださりありがとうございます。
前回お越し頂いてからまだ3か月しか経っていませんが、年末年始のヒジヤン邸とバズケロ邸のオフ会で学んだ音響学を自分なりに解釈して取り組み、その成果を確認して頂きたくて今回お呼びしました。
前回の課題としては次の通りです。
①奥行きと横方向の広がりが足りない
「部屋を鳴らす」「音を回す」
②ボーカルが期待値を下回っていた
③TVパネルの共振対策
この取り組みの9割は1月8日の時点で完了していました(笑)
https://philm-community.com/genmi/user/diary/2023/01/06/14107/
その後は検証作業と追加の対策を少々行って今回ヒジヤンさんをお迎えしました。
「まだ3か月しか経っていないのにまた呼ぶなんて早すぎる!」とヒジヤンさんからお叱りを受けることをある程度覚悟していましたが、genmiが感じた『大きな成果』をヒジヤンさんと共有できたことが嬉しかったですし、また自分の耳に少し自信がつきました。
それもこれも、年末にヒジヤンさんの音を聴かせて頂いて「部屋を鳴らす」「音を回す」という現象を実際に体験し理解できたのが非常に大きかったと思っています。
ヒジヤンさんの「人生」と言っても過言ではないように思われるティルソン・トーマスのマーラー交響曲第5番の今回の再生に対しても、そこまでヒジヤンさんに評価してもらえて恐縮しつつ本当に嬉しかったです。
今まで機材の入れ替えとかに逃げずに主に調整やルムアコでgenmiサウンドをブラッシュアップしてきた苦労が報われた感じです(苦労は冗談です)。(笑)
続編もあるとのことなので、そちらも楽しみにしています。今回もありがとうございました。
genmiさん、躍進を確認させていただきました。
これらの変更が新年早々に完了していたとは驚異的です。ですが、細かいことを追い込んでいくことで、全体も底上げされていくことを忘れないようにしましょうね。コミュで見かける「蛙」にならないようにお互い自戒してまいりましょう。
それと、この日記ではよい面ばかりを取り上げていますが、検聴会でしたので課題な面も取り上げないと、次の楽しみがなくなってしまいますよね。続きの日記では、年末に課題と感じたことがどう克服されたのか、どうやって克服したのかなどをお聞きしたことと自分の理解を合わせて綴っていければと思っています。その中で、新たに課題と感じたことも盛り込んでいきますね。当日お話したこと以上のことはありませんが記録しておくことも大事なことですし、自分も勉強になりました。
それにしても大きな躍進でした。褒めるたちではない自分ですが、今回は拍手です。さらなる高みを目指して精進して参りましょう。
CENYAさん
ケニティーさん
レスしてくださってありがとうございました。
お二人につい先日聴いて頂いた音を今回ヒジヤンさんにも聴いて頂きました。
ヒジヤンさんと今回話題になったのですが、音の広がりが横方向に拡大したことで、クラッシックはバッチリハマる反面、ジャズは違和感を感じる録音が出てくるかもしれません。
機材の物理的な対策とは違って音響対策はなかなか繊細で難しいです。
ヒジヤンさん
こんばんは
おおっ!genmiさん宅へ遊びに行かれたのですね〜
お正月から未だ3ヶ月少々ですが、genmiさんの密度の濃いオーディオライフも桜咲くと言った感じだったのですね!
音場が幅広くなったということは…あの出音で…う〜む…あの緻密な音数なので空間表現の密度が凄そうです。
正月の時はエネルギーの密度が真ん中で濃いイメージで、ジャズやボーカルには押し出しのある美味しい特徴がありましたので、エネルギー感が程よく自然体にお部屋に馴染んだ感じなのかな?!と想像が膨らみました。
音のエネルギーが満遍なく均質にお部屋に回るようなイメージです。
オーディオの再生がブレイクスルーするときは時間ではなくて積み重ねと最後のひと匙となるキッカケが重要なのはよくわかります。
オーディオを心底楽しまれている誰しもが、大なり小なりその積み重ねを経ていますからね!
だからやめられない(笑)
きっと、そんなタイミングで心眼が開いたからこその成果が大きかったのでしょう。
きっと、これだ!という見極めに繋がるきっかけがあったのだと思います。
真剣に取り組んでおられたからこその成果ですよね!
genmiさんと一緒に喜びを分かち合って、お祝いしたいですね!
だって、熱血赤鬼のヒジヤンさんが褒めるんですから…しかも、あの、マーラーで!
ヒジヤンさんと仲良くしているバズケロでも滅多に見れるものではないので(笑)
それにしてもヒジヤンさんは最近のオーディオ熱量がすごくて圧倒されちゃいます!
ヒジヤンさんの直近の様々な取り組みや毎回分かり易さが進化している日記含めて、色々と充実されている様子でこちらも嬉しくなります。
再会も楽しみ!
音楽もオーディオもポジティブであればこそ本当に人生を豊かにしてくれます!
楽しいね〜
では、では
またまた横スレ失礼します。
バズケロさん、こんにちは!
スミマセン。バズケロさんのレスを見落としておりました (^^ゞ
拙宅の音響の敏感具合はバズケロさんも良くご存じだと思います。それが功を奏してかは分かりませんが、結構あっけなく横方向に音場を拡大できました。そうするとそれに付随して奥方向へもサウンドステージが広がりました。これが俗に言う「スピーカーが消える」現象というやつでしょうか。
このようになるとクラッシックやライブ盤などの「響き」が重要な意味を持つ録音が圧倒的によく再生できるようになった反面、ジャズなどのストレートな録音では、以前のような荒々しさは少し影を潜めたように思うので、その辺は好みの問題かなって思っています。genmi的にはなかなかいい塩梅のバランスに収まったような気がしていますが(そんな風に思うなんてイケイケだったgenmiもオトナになったなぁー)。
バズケロさんにも成果を聴いて頂きたいですし、それよりも一緒に飲みたいです!(笑)
バズケロさんの「進化」も確認させて頂きたいので今後とも引き続き交流をお願い致します m(__)m
バズケロさん、コメントありがとうございます。
6年ほど前に連れられる形で向ったgenmi邸でしたが、「これほど喰いついて来る人」はめったにいないですよね。初回に「オーケストラの再生とは・・・」と熱くなってしまったところ、「じゃ、どうしたらいいですか」と喰いついて来たのが始まりでした。
当日もお話したのですが、どんどんと喰いついて来るのが楽しくもあり、嬉しくもありで、(生意気な言い方ですが)次なる高みへと向わせたくなります。この日も「最高を知った方がいい」とO氏、Y氏邸の訪問をお薦めしていました。
そんな感じでしたが、今回の進化は目覚しいものを感じました。バズケロさんにも確認してもらいたいですね。ジャズ耳からの検聴で、「ここが落ちちょる~」なんてコメントが、また若武者genmiを燃え上がらせてしまうかもしれないですしね。
音楽もオーディオも様々な楽しみ方があると思いますが、自分は少しでも向上していきたいですし、切磋琢磨し合える仲間が持てるのは幸せなことだと思っています。