genmi邸 – 6年振り

日記・雑記
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この1ヶ月間の集中的なオーディオ活動も一つの節目を越えて安堵感に浸っています。年末に設定するオフ会は、年越しのやり切りを感じるのにいいもんだと思いながら音楽を楽しんでいます。来年もどうぞよろしくお願い致します。

 

さて、今年の年末年始は職人オーディオの3者相互オフ会を実施中です。先鋒:genmi、中堅:ヒジヤン、大将:バズケロの順番となっていますが、自分の出番が終われば後は気楽なものです。(バズケロさん、御免なさい)まったりと、先鋒genmi邸のオフ会記を書いています。

 

genmi邸で初めて聴かせてもらったのは6年ほど前のことでした。その後はPhile-webコミュ二ティを退会されてしまったので、どのように進んできたのかわからずじまいだったのです。ですが3ヶ月ほど前、突然のように「相互オフ会申し入れ」のメールをもらった時には、「来たな・・・」と直感的にそう感じました。その時は、次のコンサートに向けて活動をしていた時期でしたので、バズケロさんとの相互オフ会と連動した形で年末年始の3者相互オフ会を実施することにしたものです。

 

「相互オフ会申し入れ」は、果たし状とも思えました。6年前の初訪問の時に、最初にかかった曲がベートーヴェン交響曲第5番『運命』です。当時はフルオーケストラの再生を必死に取り組んでいた自分への挑戦とも思える選曲でした。その時から若手のホープと目されていたgenmiさんですが、ベートーヴェンの交響曲が簡単に鳴らせるはずもなく1曲目の途中から「オーケストラの再生とは・・・」とあれこれ始めてしまった記憶があります。だからgenmiさんのメールは、6年の歳月をかけて追い込んだ結果の挑戦状に思えたのです。

 

 

今回も1曲目はベートーヴェン交響曲第5番『運命』カラヤン&ベルリンフィルでした。

ヒジ:6年前よりも、よくなりましたね。進歩を感じます。

ゲン:なら続けてマーラーを聴いて下さい。

言葉のニュアンスから、以前よりはよくなったが絶対値としてはまだかな?と言う雰囲気を察知されたのだと思います。最後に聴かせてもらうはずのマーラー交響曲第5番が続けざまに来ました。

これはよかったです。小型スピーカーとは思えないようなオーケストラ総奏での押し出しや低音楽器の沈み込み。100人を超える演奏者が出す音がほぐれて聞こえてきます。低音は下に、中音が真ん中で、高音が上に配置するから音が混濁しない。コンサートホールの高さの表現も充分でした。

 

サウンドの形は、部屋の形に沿っています。天井が高く、幅狭の部屋の形と同じく音場が形成されていました。すごく高さのあるサウンドです。もう少し広がりと奥行きが出れば、まるでコンサートホールという感覚です。小型スピーカーでここまでやってくるとは思いもよりませんでした。6年の歳月は伊達ではありませんね。

 

6年前と比較して、機器の大きな変更は送り出しをCDPからMFPCのFormulaに変更したこと、そしてルームチューニングを追い込んだことだそうです。細かくはいろいろなことを沢山やられているとのことですが、極めて効果が大きかったのがこの二つとのことでした。

 

この先はバズケロさんと交互に、次々と聴かせてもらいました。

その中で特筆すべきはジャズです。

city outskirts west

このドラムのキレと深みは只者ではなかったです。音が早く、重い。これが小型スピーカーから出る音とは、ちょっとビックリなサウンドでした。ジャズ聞きのバズケロさんも大喜びしています。

ヒジ:この音はCDPからでは出ない音ですね。

ゲン:わかりますか。低音がMFPCで格段によくなったんですよね。

ヒジ:バズさん興奮して来ました。一服タイムにしましょう。

 

オフ会後の懇親会の時に、「ウチではあんな音は出ませんからね」と、ジャズがよくなったとの書き込みをしたことに後悔しながら出た言葉に、「そんなに予防線を張らなくても~~~」と二人に大笑いされてしまいました。

 

最初にメインディッシュを持ってくるgenmiサウンド、これも個性ですね。最後にメインを持ってくる自分との違いを感じながらオフ会は進みました。途中で音がブツブツと鳴るようになったり、ボーカルが右に寄ったりのハプニングもありましたが、即座に対応し修正する姿も頼もしかったです。

ヒジ:ボーカルが右に寄っているんですが・・・

バズ:そうかな?・・・あっ頭を前にすると右に寄って聞こえます。

後ろに座っていたバズケロさんが同意したところでgenmiさんが立ち上がりました。

ゲン:よくあることなんですよね。

と言いながらスピーカーの位置を動かしました。すると、ガラッと変わります。

ヒジ:センターに来ました。どのくらい動かしましたか?

ゲン:1mmくらいです。

いやいや敏感なサウンドです。追い込めば追い込むほどに少しの変化が大きな効果を生むのです。ほんの少しのことで、良くもなれば悪くもなる、諸刃の剣なんですね。追い込みが進んでいる証拠です。

 

オフ会後の懇親会では、バズケロさんが新しいサウンドを絶賛されて、、genmiさんはとっても嬉しそうでした。同時に肩の荷が降りたような清々しい面持ちだったのが印象的です。次に声がかかるのはいつなのでしょうか。6年前からの飛躍をたっぷりと楽しませてもらったので次の機会が楽しみです。後進の成長振りが楽しみになるとは、自分の変化も感じるオフ会だったと思います。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ヒジヤンさん、こんにちは。

    拙宅訪問記を早速ありがとうございます。

    6年ぶりにお越し頂くことがgenmiのモチベーションとなってこの3ヶ月間の準備期間が非常に意味があって深いものになりました。

    お二人(主にヒジヤンさん)は流している曲を途中で止めてまで率直なコメントを言って頂けるので常に油断は禁物でしたが(笑)、これが本当にgenmiにとってありがたかったです。

    実は昨日のヒジヤン邸オフ会の帰りに100均で材料を買い込み、ヒジヤンさんのサウンドが鮮明なうちに横方向への音場の拡大と中低域の厚みと濃さのアップに取り組みました。結果、ヒジヤンさん宅で感銘を受けた音にかなり近づいたように感じ、現在ニコニコしながら検証しているところです(笑)

    行った対策は以下の2点です。

    ① スピーカー横の壁にあった縦長の調音材を手前に移動して第一次反射エリアにある簡易石井式の吸音溝を塞ぎました。それに伴って耳の高さのルムアコに注意を払いながらVentoを再配置しました。

    ② スピーカー真上の天井にある3箇所の吸音材を100均でゲットした竹製の筆巻(青色)で覆いました。

    >次に声がかかるのはいつなのでしょうか。

    なので明日にもまた来て頂きたいです(笑)

    昨日のヒジヤン邸訪問記は執筆中で今日中にアップ予定です!

    • genmiさん、大変お疲れ様でした。

      当日に語られていた、
      「オフ会の当日は一瞬でも、それまでに長い時間をかけてやってきたことの集大成ですから・・・」
      この言葉はグッと来るものがありました。地道にコツコツと練り上げて来たことだからこそ、ゲストも真剣に退治する姿勢が必要ですね。若武者genmi(今はもう若くない?)に対して軽口でも叩こうものなら切って捨てられそうで、こちらも真剣でした。

      バズケロさんも、めずらしく「真剣勝負ですから」などと言われていましたね。

      そんな真剣さと同時に、大笑いするような和気藹々とする場面も多々あり、懇親会では笑いが絶えずにお洒落なイタリア料理屋さんなのに声が大きすぎないかとキョロキョロとしてしまう場面が何度となくありましたが、最高に楽しい3者相互オフ会です。

      それにしても6年間の成果は大きかったです。小型スピーカーでここまでやって来たかと驚きとも嬉しさとも取れる感情が沸きましたよ。

      >お二人(主にヒジヤンさん)は流している曲を途中で止めてまで率直なコメントを言って頂ける

      ゴメンナサイ。声楽のレッスンなどは、気になる所はその場で止められて、直るまで繰り返しやるのが染み付いているようです。真剣な証と捉えていただければと思います。

      そして、すぐに百均に行って材料を仕入れて、サウンド調整までされましたか。さすがです。少しのことでも大きな効果を生むgenmiサウンドですから間違えないでしょう。少しだけ語らせてもらうと、

      「何かをやったときに最初によいところ感じるものですが、反面の影響を見つけることの方が難しいですし大事です」

      これには少しばかり時間がかかるのが普通ですから、ご自身が充分確認して「これでOK」と思えたところで呼んで下さいね。またバズケロさんと飛んで行きたいと思います。2月19日が次のコンサートの本番日なので、それ以降にしていただけるとありがたいです。

      新年のバズケロ邸訪問の時にでも相談致しましょう!
      よい年をお迎え下さい。

  2. ヒジヤンさん
    早いですね!
     
    なんだか肩の荷が降りて超リラックスモード突入してませんか?!
    お二人のサウンドを体験した後の今日は、おかげさまで一日中ハーベス部屋で選曲しつつ気になる点がある度に細かな見直しまでしてしまう始末…普通とは明らかに異質な緊迫した年末を過ごしていますよ!!!
    何せハーベス部屋はgenmiサウンド、JBL部屋はヒジヤンサウンドと渡り合って心から楽しめなくてはいけませんからバズケロは大晦日も元日も大変です!
    バズケロのオフ会日記は全日程終了後に総括的なタイミングでアップできればいいかなと思います。
     
    genmiサウンドの6年間の進化は凄かった!
    行きすぎて見てまた戻っての繰り返しを経て熟練度を高めたサウンドでしたね。
    プチトラブルへの対応も早い、早い!あっという間に解消するスキルも頼もしいです。
     
    805は剛性が高い早い音。
    ジャズがメチャクチャ良く弾んでいました!
    ご紹介されたドラムスはピカイチ!
    大型SPでも簡単にここまで興奮できるサウンドに行けません。
    これも沈み込んで重く出る低域の超絶解像度が成せる技だと思いました。
    いつも自分に言い聞かせるように「音楽は低音が決定打を放つ!」と思っているバズケロは大喜び。
    システムとしての完成度は言うこと無いレベルまで行っているのでは?!という感想。
     
    音響的にもまだまだ引き出しを増やし続けけているgenmiサウンドですから、思いのほか早く再会…と思っていたら…genmiさん早っ!(笑)
    流石、genmiさんはヒジヤンサウンドの良き理解者&音響芸術の同志ですね!
    本当に素晴らしい交流会です。
     
    今回の楽しい交流はまだまだ続きます!
    音楽とオーディオが繋げる人と人
    本当に魅力的な趣味です!!!
     
    では、では

    • バズケロさん、超リラックスモードさせてもらっています(笑)

      やはり真ん中が一番楽ですね。ですが大将戦が一番大事なのは「世の常」ですから責任重大です。

      続くオフ会の話しはさておき、genmiさんのサウンド進化は凄かったですね。
      「ハーベス部屋はgenmiサウンドと渡り合って・・・」
      いやいや、JBL部屋とgenmiサウンドが渡り合って・・・かもしれないですよ。
      あの低音の速さと重さは尋常ではないです。さすがバズケロさんが見込んで連れて行ってもらったお宅だけあると思います。

      さて、新年早々は袋井遠征になりますね。
      それまで短い時間になりますが、存分にお楽しみ下さい。目標を持ったオーディオ弄りは最高に楽しいですよね。

      >音楽とオーディオが繋げる人と人 本当に魅力的な趣味です!!!

      まさにです。この趣味を持てたことに感謝しなくてはですね。
      よい年をお迎え下さい。

  3. ヒジヤンさん、あけましておめでとうございます!

    職人オフ会の日記を楽しく読まさせて頂いてます♪
    genmiさん邸の音は定期的に聴いてその進化成長を体験しているので、ヒジヤンさんの感想もなんだかgenmiさんの立場から受け取って他人事では無くドキドキしました。笑

    ヒジヤンさん邸でのオフ会で学んだルームチューニングを新たに追加したgenmiサウンドを近々聴くのが楽しみです。
    ある一定のレベル以上に進化したシステムからの更なる進化には、ヒジヤンさんのようなストイック(職人)な方からの「いわゆる指摘」が怖いけどとてもありがたいです。

    genmiさんの様に私もヒジヤンさんのシステムでルームチューニングを学びたいので、機会があれば訪問させて下さい。
    よろしくお願いします!

    • CENYAさん、あけましておめでとうございます。

      genmiさんから定点観測の話はお聞きしています。自分は6年前からの変化なので、その変わりようには驚きました。小型スピーカーでここまでやるとは思っていませんでした。

      当日お話したことは自分視点の感じたことですので、一緒に確認してみてください。おかしなことを言っているかもしれませんので。

      参考になるかはわかりませんが、機会がありましたらお越し下さい。
      こちらこそよろしくお願い致します。

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