「うっとりします」、そんな言葉を何度も発したtonkatsu邸訪問でした。
夏季休暇の初めに相互オフ会をしようと計画していましたが、最初はtonkatsuさんの体調不良で延期となり日程見直しをし、次は私が体調不良で延期としていました。延期を重ねて、よやくですが相互オフ会が実施出来ました。ですが、考えてみると互いに「仮想アース」に興味を持ったタイミングとなりましたので、結果としてはよかったと思います。
tonkatsu邸訪問は2回目です。初回は昨年末でした。その時からの変更点は、下記とのことです。
①リスニング後方の壁面を主体とするルームチューニング
②konade仮想アースの採用
たったこれだけですが、大きなサウン変化を感じ「うっとりする」を連発することになりました。そして、この二つの変更の相乗効果により良い方向の変化を生んだ、ということも後でわかったのです。
①リスニング後方の壁面を主体とするルームチューニング
一番大きな変更は、リスニングルームの後方に行くに従い高くなっている傾斜天井のロフト部の壁面です。2.5mくらいの高さから1mほどのタテと、部屋の横幅いっぱいに3.4mほどのヨコを占める面いっぱいに、木製のデザインパネルが貼り巡らせていました。細かく、深めの凹凸が横目についていますので、音響的には大きな影響があることが見て取れます。以前から、このデザインパネルでルームチューニングを実施したいと言う話はお聞きしていましたので、家族の同意が得られて実現の運びになったのですね。
もう一つは、左側スピーカー横の1次反射部に設置された、Amazonのデザインパネルと吸音材の組み合わせによる音響対策です。拡散面と吸音面を組み合わせながら採用したとのことでした。こちらは、拙宅で採用したものと同じ仕様のものになります。
②konade仮想アースの採用
自宅のオフ会時に持ち込まれたkonadeです。CDPのRCA端子に1個設置されていました。
さてリスニングのスタートです。
最初は、ヒラリーハーンの”シャコンヌ”からバッハ無伴奏ヴァイオリンソナタです。
ソナスファベールは弦楽器の音がいいですね。以前は音がスピーカー前面に広がる感覚が、部屋全体に広がっています。大きく広がるのですが、広がり過ぎる部分もあると感じたのが、最初の感想です。気になる部分は、後に二人作業をすることで対処しました。つづく、バッハの無伴奏のチェロ組曲も同様です。柔らかく、うぶ毛をなでるような音色にうっとりします。ですが、広がり過ぎるのですね。
一番印象に残ったのが、女性ボーカルです。「魅惑の女性ボーカル」と呼ぶのがぴったりなサウンドかと思いました。
平原綾香の”my Classics!”からアヴェ・マリア。冒頭の弦の音で引き込まれ、歌が始まると、その歌声の魅力にノックアウトされます。ただ、ヴァイオリンやチェロの独奏の時と同様に、気になる部分もありました。
せっかくスピーカーからいい音が出ているのだから、「音像と音場を調整」しようということで、二人がかりで調整を進めました。
1,左右のスピーカーの焦点合わせ
2,左右の音像と音場のバランス調整
考えてみると、初回に訪問した時にも同じことを二人がかりで実施したことを思い出しました。
「機器の変更」、「ルームチューニングの実施」、「変化の大きいアクセサリーの設置」などを行ったら、また最初から調整をする必要があるんですよね。
こうして聴く女性ボーカルは、ますます磨きがかかって絶品でした。
大貫妙子”ATTRACTION”から四季です。
冒頭の弦の音に「うっとり」して、続く歌声にも「うっとり」しました。まさに「魅惑の女性ボーカル」です。だが、ここまで来ても気になることは出てくるのです。こちらは、簡単には対処できそうになかったので、また次回ということとなりました。
いやはや、本当に魅力的な女性ボーカルです。こういう音源には、たいてい冒頭に弦の響きが入っているんですね。弦の響きで一発目のジャブ、つづく歌声のカウンターパンチでノックアウトです。女性ボーカルがお好きな人は多いと思いますので、是非tonkatsu邸のサウンドを味わってみてください。
ですが、そんな感想を告げてもtonkatsuさんは満足していませんでした。
「オーディオマニアですから、何でも鳴らしたくなるんですよね」
御意!心の底から共感しました。
後半は、自分が持ち込んだ「金属たわしの仮想アース」も使いながら、仮想アース比較を実施します。
とても勉強になりました。この話は、また次回に。
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ヒジヤンさん、こんにちは!
tonkatsu邸は弦楽器と女性ボーカルが魅力的なサウンドなのですね。ヒジヤンさんが仰るぐらいですから、多分相当なインパクトを受けたのではないかと想像しています。
あまりSPブランドに詳しくないgenmiですが、そのジャンルはソナスファーベルが特に得意としているイメージがあります。でもそれだけに満足せず、オールジャンル鳴らしたいという信念にtonkatsuさんの熱いオーディオ魂を感じてしまいます。
魅力的な女性ボーカルで言うと、一緒に年始に訪れたバズケロ邸のハーベス部屋が記憶に新しいところですが、イメージ的には同じ印象だったでしょうか?
仮想アースでまた新たな遊び道具を手に入れられたみたいで楽しく読ませて頂いております。常套句になっちゃいますが、オーディオって本当に奥が深いですね(笑)
ところで、tonkatsuさんにハンドルネームの由来を聞いて頂けましたか?
トンカツ好きのgenmiにとってずっーとそれが気になって仕方ありません (^^;)
genmiさん
こんにちは!
僕のハンドルネームの由来についてご興味もってくださってるとの事で、お答え致しますね(^◇^;)
トンカツも勿論大好きなのですが、名前がkatsuyaといいますので、名前と好きなとんかつをかけてみたというところでした笑
普段から美味しいトンカツには目がありません!
本題のオーディオですが、私にとってもとても実りのあるオフ会になりました。1人で聞いてると、どうしても偏った感覚になりがちですので、ヒジヤンさんに聞いてもらい客観的な意見と、スパルタなご指摘をもらい、沢山宿題も増えて喜んでいるところです笑
また、色々と弄ぶ予定ですので、次回、よかったらgenmiさんも聴きに来てください!
横レス失礼します。
tonkatsuさん、こんばんは。
ハンドルネームの由来についてわざわざお返事頂きありがとうございました m(__)m
お名前とお好きなトンカツをかけたハンドルネームだとはちょっと想像を上回っていました!
トンカツって美味しいですよね(笑)
ヒジヤンさんは客観的な意見を言って頂ける、大いに賛同致します。やっぱり信頼できる方に指摘してもらうって重要なことですよね。
今度ぜひお邪魔させてくださいね。うちの805からはうっとりするような音は出てきませんが、興味がございましたら拙宅にもぜひお越しください。
genmiさん
こんにちは!
ヒジヤンさんは、調整の鬼であり、様々な実験をこなして、ノウハウを沢山もってる方なので、交流させて頂き勉強になりますよね。
genmiさんも、ヒジヤンさんに負けて劣らず、色々とヤル方!という印象があります。ですので、805聴かせて頂けるのは大変嬉しいですね!
是非是非交流宜しくお願いします♪
ps tonkatsu邸お越しの際は、美味しいトンカツ屋お連れ致しますね。
genmiさん、こんばんは。
「魅惑の女性ボーカル」に興味がわきましたか。
バズケロ邸のハーベスと比較すると、
バズケロ邸をイイネ!と置いたとすると、
tonkatsu邸は、魅力的ね~!という表現になりますでしょうか。
これでニュアンスはわかりますか?
「オールジャンル鳴らしたいという信念にtonkatsuさんの熱いオーディオ魂を感じてしまいます」
本当に、genmiさんと同じ気質をお持ちなので、使うスピーカーや出している音は大きく異なりますが、話しは合うのではないかと思いました。
>仮想アースでまた新たな遊び道具を手に入れられたみたいで楽しく読ませて頂いております。常套句になっちゃいますが、オーディオって本当に奥が深いですね
これ、本当に楽しめます。
「楽しい!効く!安い!」3拍子揃ってますよ。
そしてアースの奥の深さは、ルームアコースティックと同じくらいかな?マリアナ海溝よりも深そうです。
追伸
tonatsuの名前の由来は自分も初めて聞きました。
ヒジヤンさん、こんにちは。
「イイネ!」と「魅力的ね~!」の違いですね!
何となくですが、tonkatsu邸の方は色気がプラスされた感じなのではないかと想像しています。今度実際に聴かせて頂きたいと思っています。
>本当に、genmiさんと同じ気質をお持ちなので、使うスピーカーや出している音は大きく異なりますが、話しは合うのではないかと思いました。
この点でもtonkatsuさんとお会いするのが楽しみです。
>そしてアースの奥の深さは、ルームアコースティックと同じくらいかな?マリアナ海溝よりも深そうです。
ルームアコースティックは仰る通り奥が深いですが、現代のオーディオでは更に加えて「アースを制する者はオーディオを制する」と言っても良いぐらいこちらも重要な要素かもしれませんね。
genmiはヒジヤンさんのようにアースを深く追及していませんが、拙宅の上流である送り出しはPCだけなので重要性はよく認識しています。一応ひと通り対策はしているものの、あまり拘るとマリアナ海溝の底へ沈没しそうなのでgenmiは素潜り程度でやめておきます (^^;)
genmiさん、こんばんは。
「色気がプラスされた感じ」でピッタリなのですが、もう一つ隠し味がある感じです。聴かれた感想を楽しみにしています。
>ルームアコースティックは仰る通り奥が深いですが、現代のオーディオでは更に加えて「アースを制する者はオーディオを制する」と言っても良いぐらいこちらも重要な要素かもしれませんね。
konadeと金属タワシ仮想アース比較の日記に書きましたが、ルームアコースティックを補う形で作用するのが、非常に興味深いです。
>一応ひと通り対策はしているものの、あまり拘るとマリアナ海溝の底へ沈没しそうなのでgenmiは素潜り程度でやめておきます
tonkatsuさんが、genmi邸に向うときはカバンの中に潜んでいると思いますので、お試し下さい。genmi邸で、どのような変化が起こるのかにも興味があります。
ヒジヤンさん
先日はお越し頂きありがとうございました。今回も、一緒にスピーカーのうち振り角の調整など見て頂いたり、とても収穫の多いオフ会になり満足しております。
前回、ヒジヤン邸にお伺いした時に、カバンに忍ばせておいたkonade02Sアースについて、各機器に繋げ比較したりと、実験的な試みもでき、とても楽しかったです。
下記が私のシステムの課題点と感じてます。
①ストラディバリオマージュを狭いところに押し込んでいる弊害を改善したい。
リアバスレフなので、低域がボヤつき気味
※本当は、もっと、SPまわりにゆとりが欲しかったところですが、仕方ありません。チューニングで改善したい
②設置アースも含め、アースの再検討
→ヒジヤン邸では、音の奥行き感はアースによるところが大きいとお聞きしてます。各アースを再度見直し。
③試聴ルームの左右アンバランスのデメリットをルームアコースティックで出来るだけ改善したい。
時間を見つけて、上記を見直ししてみる予定です。
今回、ヒジヤンさんに、「女性ボーカルと弦の響きにうっとりした」と感じてもらえましたが、他のソースで、うっとりではなく、「眠気が冷めびっくりした」と感じてもらえるような(笑)一面も出せるよう、頑張ってみたいところです。
tonkatsuさん、楽しかったです!
前半は、tonkatsu邸のサウンド変化を堪能して、後半は仮想アースの実験タイムです。
面白くて、勉強になって、行ってよかった!と思えるオフ会でした。
課題と今後の方向性も定まっているようなので、この先も楽しみです。
tonkatsu邸は、機器も部屋も(左右バランス以外は)いいので、遣り甲斐がありますよね。あの部屋での左右バランスの取り方は自分もわからないので、達人のO氏に学ぶのが早道のような気がしています。機会を作って訪問させてもらいましょう。
>他のソースで、うっとりではなく、「眠気が冷めびっくりした」と感じてもらえるような(笑)一面も出せるよう、頑張ってみたいところです。
いいですね。それでこそマニアです。
機器がこれだから、部屋がこれだから、・・・・その他、全部いいわけです。
「あなたがこんな音が出したいとイメージ出来るなら、それは叶えることが出来る」
と昔、達人の一人に教えられました。