今年のオフ会納めは埼玉~群馬廻りでした。最初はPhile-webコミュ時代に盛んに電源の活動をされていたN氏邸へ向いました。東京から埼玉に越されて、オーディオ再開されて半年ほどでしょうか。再開時から声はかけてもらっていたのですが、埼玉北部まではかなりの距離があるので簡単には向えず、ようやくの訪問です。
N氏は今のところコミュ活動への復活は避けたいとのことでしたので、写真も撮らずでした。備忘のための簡単なメモまでとしておきます。
<N氏邸のリスニングルーム>
・リスニングルームは、20畳強のスペースに防音工事をしたため、16畳ほどのスペースとなったとのこと
・相変わらずの電源のこだわりだが、アクセリーを重ねることは止めて、基本的な電源供給部分にこだわったと言われていた
・室内音響は拡散パネルや吸音パネルを多用されていて、現在音響構築中という状況だった
・再生機器は、電力機器はLINNで構築され、KLIMAX DSM/3~KLIMAX SOLO~B&W803SDの構成
・サウンドは「毛穴まで見えるような高解像度な音」と感じた
・サウンドの追い込みは、”Space Optimisation”で実行されている
・驚いたのは、試聴結果からパラメータを変えて本国の大型コンピュータの計算結果を反映するとサウンドが大きく変わること
・室温と湿度もパラメータとなっているが、これにも敏感に反応する・・・実態に合わせると音がよくなった
・聴き始めは「高解像度だが平面的」だった音が、「高解像度で立体感のある」音に昇華した
・文明の利器の素晴らしさを堪能した
後半はKaNaDe 小林さんの自宅兼試聴室に向いました。小林邸はN氏邸から東に1時間ほどの群馬県の館林にあります。KaNaDeやKonadeをお一人で開発されている関係から、試作品などの実験や試聴はご自宅でやられているとのことでした。KaNaDe試聴室とKonade試聴室の二部屋に分かれていて、実験結果や開発中の製品のデモをしていただきました。
KaNaDe試聴試聴室
2階にあるKaNaDe試聴室では、DACの部分の足をKaNaDeの各種仕様やメーカー標準の足、そして単一素材などでの比較試聴のデモが実施された。試聴は音源を促されたので、幸田浩子/カリヨンで聴かせてもらった。(すべては覚えていないので主要なもの)
<各種足の比較試聴>
オリジナル:KaNaDe5二段重ね・・・この部屋、このシステムとは思えないような広がりのあるいい音
プラ足・・・音が広がらずに鈍る
エソテリックの足・・・バランスが高域寄りにシフト、解像度が上がったような印象を受けるが硬質感がある
アキュフェイズの足・・音が鈍る、広がりも落ちる
アルミ足・・・バランスが高域寄りにシフト、音像が散らばる
アルミ足+十字スリット・・バランスが高域寄りは同じであるが、音像がまとまる
新KaNaDe6ES・・・バランスがピラミッド、音がなめらかでふくよか
<ケーブルの試聴>(記憶の範囲)
オリジナル:2mmの単線+綿の袋紐
2mm単線+PVC被覆・・・音が広がらない(マスキングされている)
<自作フルレンジスピーカーの箱の材質違い>
KaNaDe素材・・・純度高い音 だが音が固たい印象
ラワン合板・・・付帯音を感じるが、音が広がりふくよか
Konade試聴室
1階にあるKonade試聴室では、Konadeの有無や新製品のKonadeやKaNaDeのセッティング影響など聴かせてもらった。
<CDP部のKonade効果>(試聴音源はKaNaDe試聴室と同じ幸田浩子/カリヨン)
オリジナル:CDP下にKonadeあり・・・小型スピーカーらしいメリハリがある、中高域バランスのよい音
Konadeを外す・・・雑味が増えて、ボーカルが右に寄る
◇小林さん曰く、「ノイズがあると室内の音響の影響を受けやすくなる」とのことでした。
<新製品(ピアノKonade、ヴァイオリンKonade)の試聴>
・ピアノKonadeを敷くと、ピアノの音に芯が出て、余分な響きがそぎ落とされる スッキリしたピアノのよい音
・ヴァイオリンKonadeを敷くと、ヴァイオリンの音に芯が出て落ち着く 余計な響きがなくなる感覚
◇Konadeの効果の秘密がわかった気がする・・・使いこなしに役立つ試聴だった
<KaNaDeのセッティング影響>
・スピーカーケーブル接続部前のKaNaDeを外すと、音像が散らばり、ボーカルが右による
◇振動や接続端子にかかる力の悪影響が音を悪くすることを感じた
・小型スピーカー下のKaNaDeのスリットを内側に向けると、音がセンターに集中してくる
◇スピーカーキャビネットが振動することで音を出していいることがよくわかる=スリットの方向に動く
KaNaDe 小林実験室ではこれまでの研究成果のデモを実施してくれるのでとても勉強になりました。機器の足で音が変わるのは、これまでも感じていましたし、自分でも追い込みを実施していました。ですが同じ条件で、これだけ数多くの比較を聴いたことはなかったです。新製品のKonadeの効果なども味合わせていただき、使いこなしのポイントも掴めた気がします。
デモの中で、インシュレーターとシャシグランドのノイズ対策を兼ね備えたKaNaDe6SEの効果が気に入ったので、予定の合うタイミングに作ってもらうことにしました。KaNaDe実験試聴室は下記に連絡すると、予定を合わせてデモしてもらえるので気に留まった方は聴いてみてください。とても勉強になります。
KaNaDe 小林さん:kanade@e-kanai.com
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ヒジヤンさん
ご無沙汰してます!
Kanade小林さん宅試聴室いかれたのですね!
私も、行きたいなとは思ってたのですが、中々バタバタしておりで行けずでおりました。
試聴レポートで、kanadeとkonadeの比較試聴とても興味深いですね。
新製品のKaNaDe6SEも、試したみたくなる製品だなと思いました。
私の自宅は、konadeもkanadeも導入してますが、やり過ぎた場合の事を考えると、別個な方がいいのかなと思ったりしてたところです。
インシュレーターとkonadeのノイズ除去効果の相乗効果がどれくらいあるのか、別々に導入した場合とはまた違う効果あるのかなと気になるところですね。
tonkatsuさん、コメントありがとうございます。
KaNaDeの小林邸に行って来ました。ちょうど西に30KmほどのN氏からのお誘いがあって、どちらのお宅も遠いので中々行けずにいたのですが、朝早く出て夜遅くまでダブルで行って来ました。
N氏も事情が許せば、またコミュで活動して欲しいと思ったのですが、もう少し先になりそうです。「毛穴まで見えるような高解像度な音」こちらも興味深いですよ。なんと言っても”Space Optimisation”が強力な味方で、当日のちょこちょこのお試しで、音がガラりと変わったので、これを使って追い込んだら恐ろしいことになるなと思いました。もしかすると、環境の制約が大きいtonkatsu邸にこそ最大の威力を発揮するのかもしれないです。
小林邸のデモは面白いし勉強になりました。1階のKonade部屋はアキュフェイズの機器が多用されていましたし、2階のKaNaDeデモではアキュ純正の足の否定デモでしたので、tonkatsuさんにこそ聴いてもらいたいデモのような気がして来ました。
Konadeデモでは、Konadeの劇薬さを充分理解できましたし、その劇薬たる所以を知ることこそが「使いこなしの妙技を生み出す素」になりますね。
その点、KaNaDe6SEのノイズ吸収は効果は弱いものの、シャシグランドの不要な高周波ノイズのみを吸収するので安心して使えそうです。
こう言ってもデモで実際の音の変化を味合わないと、理解不能だと思いますので機会を作って是非聴いて来て下さい。自分は少し先にKaNaDe6SEを仕入れて様々な使いこなし実験をする予定です。思い描いている仮説が嵌れば、オールKaNaDeになるかもしれないです。KaNaDeシリーズはリーズナブルなアイテムですが、たっぷりと遊べそうです。
ヒジヤンさん
明けましておめでとう御座います。
N氏さんの「毛穴まで見えるような高解像度な音」これは、とても凄い音がしてそうですね!Space Optimisation?というのは初めて聞きましたが、とても効果的みたいですね!興味ありますので、調べてみます!
Kanade、konadeに付きましては、我が家はシステムがall accuphaseです。パワーアンプ2台は、Kanadeインシュレーター採用しております。
konadeは、CDプレーヤーとプリアンプにそれぞれ1個づつ採用しておりますが、これ以上付けると、やり過ぎてしまい聴いていられない音がしてしまいます。ヒジヤンさんのおっしゃる通り劇薬?で、使いこなしは難しいですが、今は外せなくなりました。
リーズナブルで遊べるアイテムですよね!
「KaNaDe6SEは、シャシグランドの不要な高周波ノイズのみを吸収する」とても良さそうですね!今、私自宅のシステムで、色々とやっているところですが、一度試してみたいアイテムですね。
tonkatsuさん、明けましておめでとうございます。
N氏の「毛穴まで見えるような高解像度な音」は中々聴くことの出来ない音なので、KaNaDe 小林邸に行かれるなら立ち寄ってみるのもよいかなと思いました。LINN DSM/3とB&Wの組合せ+電源のなせる業かと思いました。
自分好みでは、ソナスと組み合わせるとよい塩梅ではないかと当日も話していました。
Knadeが劇薬なのは、強力であるがゆえに音声信号まで吸ってしまう点ですね。このノイズ吸収力をノイズだけに有効に効かせることが使いこなしのポイントかと想像しています。その点、KaNaDe6SEは心配ないと思うのです。
自分も今日は久しぶりにオーディオ弄りをしていました。どのジャンルに焦点を当てるかで悩ましいのですが、クラシック大編成寄偏重を抜け出てオールマイティ志向で調整しているのですが、難しすぎです。また聴いてみて下さい。