前回の日記では、ムジークフェライン小ホールの激安席の話を書きましたので、時間は遡り4月30日の朝に戻ります。釈然としないままに、ホテルで追加料金を支払いながら朝食にしました。この日は昼からコンツェルトハウスでのコンサートでしたので、近場をぶらぶらしながらナッシュマルクトまで行きアイスクリームを食べ、ほのぼのとした時間を過ごしました。活動タイムは午後からです。
昼から始まるコンサートを聴きにコンツェルトハウスに向かいました。ホテルからはトラムに乗って少し行ったところを降りると、その先に向かうバスが待っていますので乗り継いでホールの目の前に到着します。
コンツェルトハウスのモーツァルトザール(中ホール)は、これまで数回聴いただけでしたので、どこで聴くのが好みに合うのか把握できていませんでした。1階席の最前列はもう一つでした。2階席正面の中ほどももう一つでした。そんな経過から、今回は2階席バルコニーの中ほどで聴くことにしています。
4月30日コンツェルトハウス中ホール ジェス・トリオ・ウィーン公演
<演奏曲>
・ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲 第2番
・モーツァルト ピアノ三重奏曲 K548
座ったのは2階席右バルコニー席の中ほどです。
ピアノ三重奏曲ということもあって、この席で聴く音には満足でした。粒立ちがよく明瞭なピアノ、チェロの響きがブーンと身体に響きます。ヴァイオリンの音色もピアノやチェロとマッチしていて、コンツェルトハウスの中ホールで聴くならこの位置がいいと感じさせるほどに、音の良さに感激しました。もちろん、ジェス・トリオ・ウィーンの演奏の力との相乗効果です。多分、チェロ奏者は名高い名手ではないかと感じました。ドヴォルザーク/ピアノ三重奏曲冒頭の強奏のチェロの響きに鷲掴みにされる思いだったのです。こうなってくると、すでに気持ちは演奏に持っていかれています。詳しくは覚えていませんが、あっという間の3楽章でした。モーツァルトのピアノ三重奏曲では、ノリノリな面とおだやかな面の両面から訴えかけてくるようです。ドヴォルザークの時には合わせていると感じたヴァイオリンが、モーツァルトではリードしているように感じました。この日の演奏曲は、モーツァルトもドボルザークも娘を無くした直後に作曲された曲だと聞きます。芸術家は何事も肥やしにしてしまうのだろうと感じながら聴いていました。音も音楽も大満足なコンサートでした。<ホクホク6>
昼のコンサートの後は、これまでに行ったことのなかった自然史博物館に向かいしました。ハプスブルク家が繁栄を極めた際に収集したコレクションを公開することを目的に、美術史美術館と共に対になる形で建造されています。
内部は極めて豪華で、自然史博物館も美術史美術館も同様な造りとなっています。
昼食は博物館の中にあるカフェでとることにしました。このカフェも驚くほどに豪華ですが、料金はウィーンの普通のカフェと同じです。ケチケチ旅行をしていたので、ちょっと得した気分になりました。
腹ごしらえの後は、博物館めぐりです。自然史博物館ということで自然の起源からの歴史が展示されています。スタートは鉱石の展示からです。展示場を進むと、延々鉱石の展示が続いていました。珍しいものなどが数多く展示されていますが、延々と石を見ているのは飽きてしまいます。面白くなってきたのは化石のあたりからですね。
おお!と思ったのは実物大の恐竜の骨の展示です。この大きな骨の恐竜が、時折動きますのでビックリします。「スゲー!」などと言っていた子供の頃が思い出され、童心に帰ることが出来ました。
こちらは自然史博物館の対面にある美術史美術館です。最初の自然史博物館の写真と見比べてみてください。見分けがつかないですよね。ひとつ前の日記で、前後左右が対称のホールの話を書きましたが、「ウィーンは対称がお好き」みたいです。
この先は一旦ホテルに戻って、身体を休めてからその4で書きましたムジークフェライン小ホールでのコンサートに向かいました。盛りだくさんな1日です。
ここまで ホクホク:6 ガックリ:6
コメント ※編集/削除は管理者のみ
ヒジヤンさん
盛り沢山な日でしたね♪
お疲れ様です。
ケチケチとは思えないご旅行羨ましい限りです✨
沢山のご経験から完成されているオーディオルーム、余裕のある時に図々しくもまたお聞かせ頂きたいところです。
ソナスファベールさん、コメントありがとうございます。
ケチケチとの言い方をしている理由ですが、当初はウィーン8泊で考えていたところを、12泊としたため予算オーバーとなりました。そこで、延泊分を何とか節約で吸収できないかと考えました。例えば、これまでオペラなどは「わざわざウィーンまで行くのだから、チケット代など考えずに一番いいと思う席を取っていました。なのに、観光疲れで10分で寝た」などの経験です。そこで、「これなら安かろう悪かろうとならないだろう」との見込みをつけて節約を図りました。
こんな経過から、「安かろう悪かろうにならない見込み」に対して、当たりなら「ホクホク」、ハズレなら「カックリ」として日記に書いています。この件は、わかり難いと思いましたので、日記のどこかに記載しておくのがよさそうですね。ご指摘ありがとうございます。
オーディオルームの件は、ウィーンで聴いた音に影響され、そんな感覚を指標に仕立ててきました。わざわざ遠くからお越しいただくまでもないかと思いますので、近くにお越しの際にはお立ち寄りください。
ヒジヤンさん
最近は諸事情で身動き取れない時期に入りましたが、また聞ける時を楽しみにしています♪
ソナスファベールさん、了解しました。
ご予定の合うときに、事前に連絡いただければ対応可能です。
スピーカーから出る音と、スピーカーから出た後の音の話で盛り上がりましょう!