カーボン・マウンターにおけるSSD冷却方法の考察

前回の日記のCAD図面を見て、

「発熱源であるSSDの周囲を放熱性もカケラもないカーボンでビッチリ囲って大丈夫かいな？」

と思った人は、間違いなく自作PCヲタですね。

SSDでなくとも、USBメモリをデータ転送中に触ってみると、結構熱を持っているのが分かります。

私も例に漏れず？自作PCヲタなので、SSDの発熱に対する懸念は考えています。

カーボン・ドライブマウントを設計した後、DELA N100のトップパネルを外して駆動させながら熱電対で温度測定しましたが、コントローラー当たりの温度が40℃くらいになっていました。

SSDでNVMeが出てからというもの、良質なコントローラーを使用し、セルも良質な物に・・・という考え方が浸透してきて、以前ほどSSDは発熱をしなくなりましたが、所詮、20万円程度のネットワーク・ドライブなので、期待できる筈もないでしょう。

一時は同じ図面を金属加工業者に渡して、自動車の冷却水（LLC）を冷やすラジエーターのように、熱伝導率の高いアルミか銅の塊で作ろうとも考えましたが（アルミや銅も同様に対応周波数は違えど、RF/EMIノイズ低減効果がある）、アルミや銅で作るとかなり値段が行ってしまいます。

という事で、銅とカーボンのハイブリッドを考えています。

下画像の一番下が3ｍｍ厚の銅板（ネジ貫通用バカ穴を開けるのを忘れましたが、その辺はご愛敬）↓

これを5ｍｍ厚カーボン台座の上にサンドイッチ↓

銅板はカーボンマウントより30ｍｍ飛び出しているので、ここにPCの銅製チップセット用ヒートシンク（30ｍｍ角）を並べて取り付けます↓

冷却の厳しいキューブPCや、完全無音PCのような、CPUの熱を外に伝えるヒートスプレッダみたいなモノです↓（下画像はヒートパイプ）。

SSDの裏面のヒートスプレッダと銅板の間と、銅板とヒートシンクの間に、高性能CPU（Ryzen Threadripper等のオバケCPU用）ファン取付用の熱伝導率の高いシリコングリスを塗り、さらに銅板への熱伝導率を高めます（ナノダイヤ入り）↓

そもそもN100はファンはおろか、筐体に放熱スリットすらないので、ここまでやれば大丈夫でしょう。多分・・・・

これらで、SSD駆動ワーニング70℃未満であれば問題なしです。

まあ、低ければ低いほど長持ちするのはオーディオと同じですが。