ちょっと贅沢な時間の使い方:LUXMAN PD-191A導入記

日記・雑記
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お暑うございます。。。
ヘンな西風が吹きまくったここのところの日本列島
線状降水帯がしょっちゅう湧いてきて
今日も秋田ではまだ降ってるようですし、
山越えの風はフェーン現象を引き起こして、猛烈な熱風に。。。
まだ梅雨明けもしていないのですよね。
盛夏を迎えるころにはどんなことになっていますことやら。。。
そんな気象の中、生来の汗っかきなのか、
ちょっと動いただけでも汗びっしょりの私ですが
みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか。

傍らにいる誰かの身を案ずることがなくなってしまった生活の中で
オーディオをフェードアウトしてもいいのかな~などと
ついつい弱気に考えたこともあったここ1,2か月。。。
でもまだあきらめきれないところもあり
なにか新機軸を打ち出せないものかと考えていたところ
レコードを良い音で聞きたいな~という心のつぶやきに誘われて
導入したのが、LUXMAN PD-191Aでありました。。。

最初は同じLUXMANの下位機種の中古を狙っていたのですが
PD-191Aの出物がちょうどありまして
わりとあっさり入手の運びとなりました。

いちばん興味をそそられたのは
SAECとの共同開発による
「LTA-710(LUXMAN TONEARM 7GRADE 10INCH)」の出来栄えでした。

大橋伸太郎「迫真のリアリズム表現、ラックスマン『PD-191A』。アナログ再生の最前線を切り開く新たなチャレンジを聴く」
https://www.phileweb.com/review/article/202210/24/4922.html

上記ファイルウェブの記事によると
「LTA-710」に関しては
「S字だがJ字に近い形状」
「トラッキングエラーが起こりにくく初動感度の高さの兼ね合いで、
レコードの最内周と最外周から少し内側でオフセット角が90°になる
ぎりぎりの長さの10インチを採用した」
「通常のサエクはパイプにステンレスを使用するが、
重量が増して感度が比例して悪くなるため、
ラックスマンはアルミパイプを要請した。
実験していくとダンプの仕方次第で
制振効果が大きく剛性も十分なアルミパイプ採用に踏み切った」
とあります。

私の印象では、
10インチという長さとアルミパイプの採用は
成功しているのではないかと思えました。。。
ホントにレコード最内周にいたるまで音が綺麗ですし
(断言するにはまだ機器との付き合いが足りていないとは思いますが
それでもあえて放言してみるならば)
上質な軽みと甘みが感じられる音作りが味わえるのであります。
SN比もかなり良いと思われるので
ファイルウェブの大橋さんは、そこにポイントを置いて
「辛口」と評されているような気がします。
確かに女性ヴォーカルを聞くと、高音部のキリッとした表情は際立ちます。
でもそういうキリッとした部分をバランスよく
中低音がやさしく包み込むような印象で
私には、それがふわっと軽く、塩梅よく甘いサウンドとして
認識されたというわけなのです。。。

たとえばこんなレコードは、我が家のシステムだと
聞いてるうちに(暑さのせいもあるでしょうが)
室内の空気がとろけちゃうようなバッキングの演奏に
スッとヴォーカルが浮かび上がるような感じがしてきます。

また、戯れにこういうものをかけてみても
武部聡志サウンド全開で、斉藤由貴のいたいけな感じのヴォーカルがのると
今聞き返しても、やっぱりアイドルのアルバムとは思えないほど
いい音してるな~と再発見。。。

こういうアルバムだと、端麗辛口の味わいも愉しめます。
ワディ・ワクテルとアンドリュー・ゴールドのギターは
けっこうソリッドで
カーラ・ボノフの透明感あるヴォーカルは
やはりキリリとした佇まいです。

今、我が家のシステムと書きましたが
カートリッジは主にAudio-Technica AT-F7(MC)、Denon DL-A100(MC)
他にMMでCHUDEN MG-3605,ELAC STS-455-Eといったところで
フォノイコはTRIGON Vanguard IIを合わせています。
どちらかというとクッキリ系なセッティングかと思いますが
これは私の所有レコードがポップス・ロック系が多いためでもあります。
DL-103系で真空管のフォノイコなんかを合わせると
もう少しまったりめの印象に変わってくるでしょう。

最後に、まあ蛇足なんですが
23分くらいのLP片面の演奏時間の適切さに
改めて思いを致すことが多くなりました。
なんとなく自分の生理に合っているみたい。。。
CDやファイル再生でのアルバムだと、
インタラプトしないで聞くには、ちょっと長すぎるのです。
それにポップスやロックの場合、
アルバム曲順の起承転結みたいなものが、すんなり入ってくる気もします。
音楽を聞くのに没入できる時間として
この23分(ないしは46分)を愉しむ。。。
ちょっと贅沢な時間の使い方じゃないのかな~
などと還暦前のオヤジはひとりほくそ笑んでいるのでした。。。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. 遅いレスで失礼します。
    PD-191Aの導入、おめでとうございます。

    写真を見るだけでも、LUXMANとSAECの気合の入り具合が伝わってきます。

    私もPD131やWE-407を使っていたことがありますが、あれから40年以上も時が経つので音質や性能も大幅に改善されていそうです。

    機会があれば聴かせて頂きたいですね。

    • EDさん
      今晩は

      レスありがとうございます!
      PD131やWE-407をお使いでしたか。見た目は伝統的なLUXMAN(とSAEC)の外観なので、新しい点が伝わりにくいかと思い、そのあたりの解説が充実しているファイルウェブの記事を引用させてもらいました。。。

      高感度なんだけど、ゲインを稼いでグイグイ鳴らすタイプではなく、あくまでもまとまりよく聞かせるタイプのADPだと思います。ヤマハのGT-5000との聞き比べの感想がネットで数件見られましたが、きりっとし過ぎて聞き疲れしそう。。。ってことはないんだとも思いましたです。そのへんはやはりLUXMANらしいのかな。

      私のオーディオの力量からすると過分なプレーヤーではありますが、調整にはそれほど神経は使わなくてもいいのかな~というのも、これを選んだ理由のひとつです。
      将来的には、カートリッジやフォノイコも格上げが必要かもしれないけど、まずはSPUを使ってみたいな~なんて妄想しております。。。

  2. ゲオルグさま、

    PD-191購入おめでとうございます。私は191の前のモデル、171ユーザーです。
    私はアナログプレーヤーをあれこれ語るほどの経験はないのですが、見た目にも落ち着いた、使いやすい、長く使えそうなプレーヤーだと思います。若い頃に買ったLPレコードを実家から
    引き取って聴こうと買ったのですが、それだけに飽き足らず、当時は経済的に買えなかった
    レコードを中古屋やネットで漁るようになって、家人に嫌がられています、、、
    SPUいいですよ、是非とも導入されるといいと思います。

    • ちょさん
      今晩は

      レスありがとうございます!
      171をお使いでしたか。私も当初は171の中古を考えていました。SAECとのコラボのアームについつい魅かれて、奮発してしまいましたけれど、171でもSAECのアームは取り付け可能でしたね。私はどうもナイフエッジの高感度な感じが好みのようです。

      「見た目にも落ち着いた、使いやすい、長く使えそうなプレーヤー」とおっしゃる気持ち、よくわかります。私もあんまりごっつい、見た目の主張の強いプレーヤーは避けたいな~というのはありました。

      また中古レコード・ハンティングは、いずれズブズブにハマっちゃうと覚悟しております(笑)。昔取った杵柄っていうところもありますが、今はネットがあってワールドワイドに探せますので、それはそれで新しい愉しみが得られそうです!
      でも中古レコード屋の雰囲気、特にふだん聞かないような音楽が店内で流れていて、新たな発見をしたりなんてのも好きなんですけどね。。。

      SPUはやっぱりいいですか。ファイルウェブの大橋さんが聞かれていたMeister Silver MKIIは、バランスが良さそうで、現在、第一候補です。それにMMももっと探求してみたいな~という気持ちもあり、愉しみは尽きないですね。

  3. 再レス失礼します。
    SPUの話が出たので反応してしまいました。

    少し先になりますが、秋の音会でORTOFONカートリッジの聴き比べをする予定です。

    SPU-Gタイプ、SPU-Aタイプ、MC20系やMMのM15Eを用意して、各カートリッジの最適動作点を探っているところです。

    私の感想を早めに記事にしますので、よろしかったら参考にしてください。

    なお、M15E-Superでしたら2個持っているので、お貸しすることもできますよ。

    • EDさん
      再レスありがとうございます!

      ORTOFONカートリッジの聴き比べですか。すごく興味深いです!ぜひレポートをお願いします。

      私はほとんどORTOFONの使用経験がないんです。MMを1種類だけかな。というかレコードを本格的に聞き始めた中学生の頃からMMばかりでした(オーディオファイル的な聞き方をしてこなかった)。。。そうするとMM的な押し出しの強い音にどうしても親近感を抱きがちです。日記の中で紹介した斉藤由貴とカーラ・ボノフなんかは、わざわざCHUDEN MG-3605という高出力(9.5mv)のMMで聞いているぐらいです。SN比は悪くなる傾向ですが、自分が聞いてきた馴染みの音で、なんだか安心できるのです。。。

      でもそれでは進歩もないですから、MCにチャレンジし始めたわけです。2019年のことでした。
      https://philm-community.com/wer782ci/user/diary/2019/12/30/5772/
      それなりに高音質盤ですと、やっぱりMCの高精細な音も良いものだと思うようになりました。そういう聞き方をもっと推し進めたい気持ちで191も導入したのですが、上記のレビューで書き忘れた点があり、それは191によって、かなりMMの音も良くなっているという点でした。トレース能力が上がったせいでしょうか、音のつぶれっていうか団子感がずいぶん改善されて、けっこういい音に聞こえるようになっているということなんです。そうするとMMでももう少し投資すると面白くなるような気がしてきました。

      話が脱線しました。。。SPUにチャレンジしたい気持ちは、少し別の観点からいうとORTOFONのカートリッジの世界を探訪してみたいということでもあります。MCの昇圧トランスなんかも興味があります。

      と書きつつ、ウイルキンソン録音の名盤のひとつであるショルティ指揮シカゴSOのマーラー第8番をCHUDEN MG-3605で聞いていますが、これがけっこう良い音で聞けてしまいます。。。困ったものです(笑)

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