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Auro-3D flacファイルのギャップレス再生について

日記・雑記
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 以前、Spirit of Turtleのサイトでダウンロード販売をしているインマゼール指揮、アニマ・エテルナのAuro-3D版ベートーベン交響曲全集を紹介いたしました。そのflacファイルをUSBメモリに保存してOPPO のユニバーサルプレーヤーUDP-205のUSBポート経由で再生した場合、再生モードをギャップレスに設定しておいても、ギャップが入ってしまい、例えば、第5番の第3楽章から第4楽章の間や第6番の第4楽章から第5楽章の間のアタッカ部分がぶちぎれることで音楽鑑賞上許しがたい状況となることにdonguri耐えられませんでした。そこで今回Aruo-3Dのダウンロードファイルにおけるギャップレス再生について、いろいろ試してみました。
 パソコン(PC)の再生プレーヤーソフトは、無償ソフト含め、すんなりギャップレス再生できるのですが、UDP-205では簡単にはいかない状況が分かりましたので、ここにdonguriの状況をお知らせし、もし解決策など知っておられる方がおられたら教えていただければと思い日記にいたしました。

PCのソフトを用いたAuro-3D flacファイル再生
 donguriのPCはWindowsですが、「設定」→「サウンド」と進んだ後に「サウンドコントロールパネル」を開き、再生タブにあるスピーカーの「構成」で、7.1chサラウンドとしてあります。AVアンプへはHDMI経由でつないでます。
 この状況下、無償ソフト「MusicBee」、「Foobar2000」のでは、デフォルトで何もしなくてもAuro-3Dフォーマットでギャップレスで再生ができます。有償ソフトの「Roon」も大丈夫とお聞きしました。「VLC media player」はダメなようです。

ユニバーサルプレーヤーUDP-205におけるAuro-3D flacファイル再生

 UDP-205は前面にUSB2.0ポート1つ、背面にUSB3.0ポート2つありますが、いずれにUSBメモリを挿しても同じとなりますが、ギャップレス再生にはなりません。
 これを何とかしたいと思いついたのが、ファイルを結合してしまえばいいのではないかという事でした。
 flacファイルを無料ソフトで結合させる方法は以下のように複数あり色々試してみました。

(1)Audio-joiner app ウェブサイト 合成は比較的短時間で終わるが、結果ファイルをダウンロードする時間がものすごくかかり、気が短い人には耐えられないかも。トータル10分くらいのAuro-3Dファイルのダウンロードに1時間近くかかりました。。

(2) Windowsのコマンドウィンドウを利用、copy /b file1.flac + file2.flac output.flacコマンドでの結合。File1.flacとfile2.flacを結合してoutput.flacが出来上がる。エラー無く結合できるが、メタデータが最初のファイルの情報のみとなり、2つのファイルの総計の時間じゃなく初めのファイルの時間のファイルと認識されます。 (file1やfile2、outputと記載のところを実際のファイル名に変えて使えばよい)

(3) Ubuntu 20.04 on Windows (Linuxですね)のコマンドffmpegを使う方法。このコマンド、ものすごい数のオプションがあり超難解だが、Chat GPTに質問したら、

ffmpeg -i file1.flac -i file2.flac -filter_complex concat=n=2:v=0:a=1 -c:a flac output.flac

と呪文を唱えれば良いと教えてくれました。これは、file1.flacとfile2.flacを結合して、outoput.flacという出力ファイルにまとめてくれます。これだと2つのファイルの合計の時間が正しく計算されます。(たとえば3分と6分の曲を結合すると9分のファイルと認識される)

以上三つの方法ではAuro-3Dのflacファイルの結合に成功いたしました。3個以上のflacファイルを一機につなげることも可能です。

以下のソフトはダメでした。

(4)Helium Audio Joiner Auro-3Dのflacファイルを結合させようとするとエラーが起きる。2chのflacはOK。
(5)XrecodeⅡ エラーが起こる。2chのflacはOK。
(6) EaseUS MakeMyaAudio 基本有料ソフト。無料の場合一ファイルあたりの時間制限有り。 お試し版で変換したら、ファイルが圧縮変換されてしまった。ダメそう。
(7)HD Video Converter Factory Pro ビットレート96kに対応していない。出力ファイルサイズもオリジナルより小さくなってしまって、使えない。

 さて結合はうまく行った(1)~(3)ですが、実際に上記交響曲の第5番の第3楽章と第4楽章の結合、第6番の第4楽章から第5楽章結合について、晴れてギャップレス再生してくれたのは、(1)と(3)の方法でした。しかもちゃんとAuro-3D 9.1として再生してくれました!
(2)は2つの楽章続けてAuro-3Dとして演奏してくれるが、ギャップが入りました。
 (1)は無料でしかもファイルをドラッグアンドドロップすれば良いという簡単作業で良いのですが、出来上がったウェブ上のファイルをダウンロードするのにかなり時間がかかるのが難点。(3)はLinax が使える知識・環境が必要だが、高速で文句なしです。

Blu-ray ないしDVD Disk又はLAN Diskに保存した場合はdonguri試していないが、たぶん行けるのではないかと思っています。

しかし、問題点にすぐ気づきました。
 NativeDSDと言うサイトから購入したRembrandt FreirichsのアルバムPiano Concertos Nos 1&2のAuro-3D 9.1のファイルでは(3)の方法でもギャップレス再生にならなかったのです。Foobar2000上でベト交とこのピアコンのDetailsの情報を眺めてみますと、Sample rate 96000Hz、Channels 6、Bits per sample 24、Codec Flac、Encoding losslessあたりは共通。Bitrate とToolが若干違っているようです。アルバムによって結果が違った原因は今のところ分かりません。とりあえずうまく行く場合があるのは分かったので、当面はうまく行くアルバムだけはUSBメモリ=>UDP-205で再生することにします。有料のファイル結合・変換ソフトだとあっさりできたりしないかなあ。

以上、今回のまとめです。
 PCのソフトを使えばAuro-3D flacファイルのネイティブ・ギャップレス再生は簡単。
 一方PCを使わない方法、今回はOPPOのユニバーサルプレーヤーなんかを使おうとすると一工夫が必要。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. donguriさん、こんばんは。
    Auro-3Dのことはわかりませんが…

    音声ファイルの結合ならばsoxというソフトでかんたんに出来ます(フリーです)。
    音声処理のスイスアーミーナイフと言われる多機能プログラムです。
    Debian・Ubuntu系linux(WSLを含む)なら sudo apt install sox で簡単にインストール出来ます。
    Windows版もあったはずです。

    音声ファイルの結合は簡単で、入力ファイル名に続いて最後に出力ファイル名です。
    サンプルレートとch数が合っていれば結合できます(wav・flacが混在してもOK)。
    入力ファイルは幾つでもOKで最後が出力ファイルになります。

    sox inputfile1.flac inputfile2.flac inputfile2.flac outputfile.flac

    音声ファイルのmixやサンプルレートの変換、2chの音声をモノラルファイルに分割、モノラルファイルと2chファイルを合わせて3chの音声ファイルにしたり、ありとあらゆることが可能です。

    良ければ試してみてください。

  2. assiさん

    貴重な情報ありがとうございます!
    今週末にならないと結果はご報告できませんが、
    早速試したいと思います!

  3. Donguriさん

    Auro-3Dの使いこなしに関する情報、ありがとうございます―と言いたいところなんですが(笑)、Dos やLinuxのコマンドが出てくると、私のレベルではさっぱり?(汗)。

    私も20年以上前に初めてリッピングというのをしてファイルから音楽を再生した時に、BeatlesのAbbey RoadのB面(まあ、CDやファイルにこのような概念はないが=汗、わかる人にはわかるかと)がブチブチに切られて再生されて、「使えんな、コレ」と思った記憶があります。もちろん、今のソフトでこのようなことはないと思いますが(笑)。

    ゆえにギャップレス再生(シームレスな演奏の再生)ができないと、音楽を聴く楽しみが<半減以上減る>というのはよくわかりますので、ファイル再生機(そもそも、マルチのファイルをHDMI経由で再生できる機器って、現行モデルではあるんでしょうか???)でギャップレス再生が可能なように「結合」するというアイデアは、私もCDリッピングならやったことがあります(リッピングソフトにその機能が内蔵されていた)。問題は、Auro-3Dの場合は5.1chファイルの中に4ch分が折りたたまれていて、少しでもデータ属性が改変されると展開できなくなって「タダの5.1ch」になってしまうので「結合」のハードルが高い点ですが、「成功した」とのご報告、素晴らしい研究成果です!

    ただ、HDMI出力のあるPCを使えば、記事にもあるようにフリーソフトでもギャップレス再生可能なのに、なんでわざわざ、PCを使って、難しいコマンド(汗)を入力して、時間をかけて「ファイル結合」する必要があるのか…という、文系的?疑問がなくもない(笑)。

    つまり、OPPO205などで、お手軽にNASのファイル再生などを楽しんでいる方は、「PCが苦手」(=私)か、「オーディオ(趣味・娯楽)にPC(=仕事の道具のイメージ)を導入したくない」(=これも私=汗)タイプだと思うので、「PCレスでギャップレス再生を楽しむために、PCを駆使してファイルを結合する必要がある」という、<矛盾>が生じているような気が・・・(笑)

    ということで、Donguriさんに次のステップとしてお願いしたいのは、PC上のソフトでHDMI出力させてAVアンプに送り込むよりも、PCであらかじめ「結合」させたファイルを「ファイル再生機」経由でAVアンプに送り込んだ方が、<何がしかのメリット>があるのか?-を研究していただければ、ということですね!「結合」したファイルを再生する方が音が断然いい、というようなことであれば、私もやってみたいので!どうかよろしくお願いします!!!

  4. Auro3Dさん

     貴重なコメントありがとうございます。
     もともとのモチベーションは、音楽聴くときはPC操作から離れたい、音楽専用機器で再生したいという事ではあります。
     今回の試み、ファイルの結合は一回限りの操作であり一旦、USBメモリやLAN diskに保存すればPCの操作から離れられるので、それなりに意味はあるかと思っておりました。ただその結合がちょっと面倒なPC作業になるのがエレガントでないですね。

    >Donguriさんに次のステップとしてお願いしたいのは、PC上のソフトでHDMI出力させてAVアンプに送り込むよりも、PCであらかじめ「結合」させたファイルを「ファイル再生機」経由でAVアンプに送り込んだ方が、<何がしかのメリット>があるのか?-を研究していただければ、ということですね!

     PC再生と音楽専用機器再生の比較は、特にPCの条件が多様すぎて自分のPCの環境ではこうでしたという事しか言えず、一般化は難しそうな気がしてます。
     マニアなら、Roonなど有料ソフトを導入すれば、ギャップレスの問題、音質、操作性のいずれも解決してしまうのじゃないかな。
     donguriなりにもう少し試してみたいとは思っております。

  5. donguriさん、こんにちは

    Gapless再生、ファイル結合で概ね上手く行くようになったとのこと、良かったです!Auro3Dさんの言うように、PCを使いたくないがために、PCで腐心するのはどうかとも思いますけど、一回で済むなら、良しとする気持ちも良く分かります。私はROONを使いますが、できれば、全ての音源をROONで聞ければと思っています。理由は、手元のPCかスマホ一つで気持ち良く(これが大事です、笑)操作できるからです。しかし、なかなかそうは行かないのが現実ですよね。CD以外のDISKは、違法RIPしない限り、DISKプレーヤーが必要ですし、そうしたとしてもAuro-3Dトラックの再生には別のPCソフトが必要です。

    UDP-205で音声ファイルが問題なくGapless再生できれば、モニターを見ながら一つのリモコンで(DISKもファイルも)全てが気持ち良く操作できそうですよね。donguriさんの気持ちよく理解できます。

    ubuntuでfoobar2000をお使いなら、スマホにremoteを入れて使うのも一つの手ではありますが、PCでファイルを結合するのと比べどうか・・?色々試してみてください。

  6. Tomyさん

    コメントありがとうございます。

    >UDP-205で音声ファイルが問題なくGapless再生できれば、モニターを見ながら一つのリモコンで(DISKもファイルも)全てが気持ち良く操作できそうですよね。donguriさんの気持ちよく理解できます。

    ご理解ありがとうございます。これにもうしばらくこだわってみます。

  7. donguriさん、

    遅レス、お許しください。
    Auro-3DファイルのOPPOでのギャップレス再生、成功おめでとうございます。
    執念と努力が実を結びましたね。
    すごいなぁと思いました。
    PCを使わないでOPPOでというお気持ちはすごく良くわかります。

    私のシステムははAuro-3Dに対応していないので(Auro3Dさんからはすごく責められていますが…笑)今のところdonguriさんの知見をそのまま利用することはできません。
    でもOPPO UDP-205でDSDファイルのギャップレス再生ができないことにストレスを感じていたので今回のdonguriさんの取り組みに刺激を受けてその問題に改めて取り組んでいます。
    これに関して少し光が見えてきました。何とかうまくいきそうなので別途日記にしてみようと思っています。

    • K&Kさん

      コメントありがとうございます。
      DSDファイルのUDP-205でのギャップレス再生法
      レポート期待しております。
      donguri、今のところ、ダウンロードでflacファイルを買ったのは、
      ストリーミングやCD、SACDでは再生不可能なAuro-3D音源だけです。
      DSDマルチチャンネルは内容が良ければ
      今後手に入れたいと思っております。

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