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ケリー・スウィートの「キン・コン・カン」

日記・雑記
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We Are Oneというアルバムの12曲目の”Je T’Aime”の冒頭に「キン・コン・カン」という音が入っています。この音がどのように聞こえるかの話です。

思い返すと2年ほど前のことです。この曲を聴きながら、ボーカルの音調整をするためにセンターの下側にある小さな音響パネルを動かしたら「キン・コン・カン」の音の聞こえ方が急変しました。

それまで、「左右のツイーターの上辺りを円弧を描くようにグルグルと回っていた音」が、「左ウーファー付近から円弧を小さくしながら螺旋を描くように上昇して、10音目で最上部のセンターに達しまた下降する音」になったのです。

小さな音響パネルを少し動かしただけでしたので、音の急変に驚きました。しかも床の上に置いたパネルだったので尚更です。その時以来、音の変化が気になって、様々なお宅で聴かせてもらっています。

最近のこと、スピーカーの足元の見直しを実施したので、この曲も調整に使っていました。その中でCDPやAMPの天板に設置した振動吸収用のダイナミックダンパーの位置により「キン・コン・カン」の聞こえ方が変わることに気付きました。CDPはまだ理解できるのですが、AMPの天板に置く位置で変化するのには驚きました。

だから、’2022年末から年始にかけてのオフ会の中で、確認のために再度様々なお宅で「キン・コン・カン」を聞かせてもらうことにしたのです。確認結果は以下でした。(確認した順番で記載)
Y氏邸   ・・・下から螺旋状に上昇して下降
tonkatsu邸・・・下から螺旋状に上昇して下降
genmi邸  ・・・左右のツイーター上を回る
ヒジヤン宅・・・アンプの天板の上のダイナミックダンパー位置で変化(デモを実施)
1)下から螺旋状に上昇して下降、2)左右のツイーター上を回る、3)左右のウーファー上付近を回る
バズケロ邸 ハーベス部屋・・・天井近くの高い位置で回る (一年前は下から螺旋状に上昇して下降していました)

◇試聴結果はバラバラなので、どの聞こえ方になるのが正解(ミキシングの意図)かの特定は出来ませんでした。

ちょうど昨日自宅でのオフ会を実施していたので、何度もこの部分を確認しました。自宅では、アンプの天板の上のダイナミックダンパー位置で聞こえ方が変化するのですが、同時にその他の音も変化します。

1)下から螺旋状に上昇して下降・・・・一番音がクリア

2)左右のツイーター上を回る・・・・・1)に対して音が滲む

3)左右のウーファー上付近を回る・・・1)に対して音が滲む

◇どうやら正解(ミキシングの意図)は下から螺旋状に上昇して下降するで間違えないように思えました

念押し確認のために、アンプから天板の上のダイナミックダンパーを外して聞き直してみます。
・音は下から螺旋状に上昇して下降する
・ただし、ダイナミックダンパーを外すと一音一音の滲みが出る

◇やはり、正解(ミキシングの意図)は下から螺旋状に上昇して下降するで間違えないと判断しました

この確認は、以前にのびーさんが示してくれた「正しい音」「よい音」「好きな音」に関連していると考えています。その時にも論議を呼び様々な意見が沸いていますが、自分の中では「正しい音」の言い方よりは「正確な音」の方が合うと思われるので、以下はそう呼ぶことにします。

今回の「キン・コン・カン」がどのように鳴るのが正解(ミキシングの意図)かは、上記の「正確な音」は何であるかを知ることにより、正確な音とするための指標に使えると感じたので、各所で聴かせてもらいました。

「正確な音」とすると、滲みが減るので「よい音」に近づくと言ってよいと思います。

ただし、「正確な音」「よい音」が「好きな音」かは別の話です。オーディオの音の話をしていると、「私はこの音が好きなんです」という話になることはよくあります。「正確な音」でなくとも、オーナーが「好きな音」とするのが優先であるのは間違えないですね。

話は少し変わりますが、2本のスピーカーでこのような「下から螺旋状に上昇して下降する」のは単純なステレオ原理からすると、起こるはずのない音の動きとなりますが、実際にそう聞こえます。雑誌など、音の作り手からの情報では位相を弄ることで聞こえ方を変えることが出来ると書かれています。だから、この音も位相を弄ってアクロバット的な動きを作っているとみて間違いないと考えています。

最初の事象に戻ると、この「キン・コン・カン」は振動によっても変化するし、音響によっても変化します。少しのことでコロコロと変化するので非常に敏感であり、電気、振動、音響の全て位相問題に係わると言っても過言ではないでしょう。

◇ゆえに、「キン・コン・カン」の再生は、正確な位相で再生出来ているかの指標になると言えます。

ストリーミングで聞けますので、興味のある方は確認してみて下さい。

 

※bb7の書き込みを禁ず

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ヒジヤンさま、ソフト情報ありがとうございます。

     当方、機材セッティングについては、どちらかと言うと無頓着な傾向が強く、来客などが予定された時など、ガチに取り組むくらいで普段は放置プレイ状態ですが、こと再生するコンテンツなどについては少しアンテナを高くしております。

     さっそく動画サイトで聴いて見ましたが当方好みの素敵な女性ヴォーカル曲で冒頭の「キン・コン・カン」には「とん・ちん・かん」ですが、ネット動画であってもEVのARISTOCRAT2で聴くと若くてキレイな女性ヴォーカリストの声に癒されてしまいます。((爆))

     こんな当方のショウモないコメントでも「最近のコメント」でサイト内の全員に共有されてしまうので、お気楽コメントに対するハードルは以前より上がってしまうのですが、それと同時に紳士的じゃないコメントをする方にとっても少しはハードル高くなるので痛し痒しですよね。(笑)

    • たかけんさん、コメントありがとうございます。

      新しいスピーカーで楽しまれているのですね。「キン・コン・カン」は置いておいて、ケリー・スウィートの”We Are One”いいですよね。透き通るような歌声に癒されます。

      たかけんさんは、奔放な感じで中古屋巡りマニアなのかと思いきや、マルチ再生選手権で並み居る競合をおさえての第2位を獲得したんですよね。普段の日記で拝見するイメージとは違ったので、「やるな~」と思いました。

      反対に、何の確認もせずに、基礎的な理屈だけを盾にとって、「俺様が正しい、お前らは間違っている」と刃物を振り回すような人には心が傷つきます。ふかひれさんと会長にブロックユーザー設定のお願いをしたのですが、要望叶わずでした。

      >冒頭の「キン・コン・カン」には「とん・ちん・かん」

      上手いこと言いますね。癒された気分です。
      今年もよろしくお願いします。

  2. ヒジヤンさん

    知的コミューンの一員として、ご協力をば(笑)。

    伊豆の2chのメインシステムで、「課題」に取り組んでみました。今回検証した試聴環境は以下の通りです。

    システム:Tidal(Flac 44.1 2ch)→Mac HDMI out(バッテリー電源)→OPPO205 XLR out(バッテリー電源)→Octave V70 ClassA(オーディオ専用AC電源)→Sonus Faber Amator III

    環境:LRの配置は一辺約2Mの正三角形。LRの左右上下前後の壁との関係の対称性は取れている。LRから後ろの壁までの距離は約2M、左右の壁までの距離は約1M、SPは床から1.2M(ツイーター)で、そこから天井までの距離は約3M。リスニングポイント(LP)は、正三角形の頂点に位置し、左右までの壁の距離は約2M、前の壁までの距離は約3M強、後ろの壁までの距離は約5M。天井までの高さは約5M(傾斜天井になっており、LRからLPに向かってラッパ状に上昇している形状)。音量は中程度(音量によって定位感が変わる、とMyuさんに教わったので念のため、言及しておきます)

    結果:ツイーターの高さの左右に動いた。上下移動は無い。

    考察:genmi邸と同様となった。これは個人的には事前の予想通り。理由は、LP後ろの空間の問題ではないか、というのが私の「仮説」。これは私の拙ブログにも記事にしてあるが、WOWOWの録音エンジニアの入交氏の自宅兼仕事場にお邪魔した際、SPの後ろの窓までの距離が1Mぐらいであったのに対し、LPの後ろは、わざわざリビングと続きになっている8畳の和室の仕切りをすべて取り払って、続き部屋として使っており、後ろの壁まではLPから5Mほどの距離があった。入交ディレクターに伺うと、「音像の定位を厳しくチェックするためには、左右上下後ろの5方向からの1次反射をなるべく少なくする必要がある。一般の方は壁にそってソファを置いてそこで聴こうとするが、定位を重視するのであれば部屋の真ん中よりもさらに前にリスニング用の椅子を置くべきである。一般にSPの後ろより、LPの後ろの空間の方をたっぷり確保した方が定位が安定する」とおっしゃっておられた。

    ただし、彼の書斎兼仕事場は、恐らく主にAuro-3D音源の製作用であり、この「原則」が2chにも適用できるものかは、私にはわからないが、「なぜ再生される環境によって音像定位が変化するのか」をお考えになるヒジヤンさんの参考になれば。

    ちなみに、私の「仮説」が正しければ、バズケロ邸のハーベスも同じような定位感になるはずです(あの部屋はLPの後ろにキッチンがあって空間が広いため)。

  3. Auro3Dさん

    知的コミューンのご協力をありがとうございます。
    1事例として参考とさせていただきます。

    気になるのは、Auro3D邸は2chのスピーカー側が響きが少なく、Auro3D側の響きが特に大きくて、2CHの再生音が後ろから聴こえてくるのに驚いた記憶があります。この響きのアンバランスがお好きと言われていたので、「好きな音」としてよいと思います。ですが、空間の位相は「正確な音」とは言えないですね。

    どうやらこのソフトは「電気」「振動」「音響」の位相がバランスしないと「正確な音」は再生しません。

    その証拠に、自宅での「キン・コン・カン」は、
    ディメンジョンの変更は一切ありませんが、
    2年前- ツイーターの少し上あたりを回っていました
    今は – 下から螺旋状に上昇して下降 となります。

    バズケロ邸では、
    ディメンジョンの変更は一切ありませんが、
    1年前は – 下から螺旋状に上昇して下降 でした。
    1/2には – 天井付近を回っていました

    したがって、Auro3Dさんの仮説は棄却されます。

    自分は「正確な音」も大事としていますので、このような正確さを判定するための音源を3つほど持ち合わせていますので、3月にお伺いするときにお持ちしますね。

  4. ヒジヤンさん

    そうですか、私の「仮説」は棄却されましたか!それは残念(笑)。

    でも、私は最近の一連の経験から、その聴こえ方の「違い」は、システムではなく、部屋にあると睨んでいるので(笑)、次は、天井とSPとの距離や天井の角度かな?または床の材質などかも。「上下に動く」ということは、「上と下」の環境の違いの方が本命かもしれません。

    ちなみに、床に置いてある機器類もかなり強烈な「反射材」なので、取扱注意です。スピーカーの間や、スピーカーとリスナーの間には機器を置かない方がいいと、入交氏はおっしゃっておられましたから。かつて、浜松方面のオーディオマニアのお宅にお邪魔したのですが、その方は「ハイエンドパワーアンプ収集マニア」(笑)で、床一面にとても一人では持ち上げられそうもないデカさのヴィンテージアメリカンアンプが「敷き詰められている」ようなお部屋でしたが(汗)、そこでは音がかなり上方に定位していましたね。

    ちなみに、昨年訪問したプロのスタジオ(WOWOW)では、機器類はすべて「別室」にあり、アンプ類の床置きは一切されていませんでしたよ。

    残念ながら、これから伊豆を離れて東京のウサギ小屋に戻らねばならないので、私の追試はここまでですが、是非、この新仮説をまた、検証してみてください!!!

  5. Auro3Dさん

    Auro3D友の会の活動は素晴らしいと評価しています。
    そこに私が講釈を述べたら笑っちゃうでしょ。
    この道20年以上やっていますので、同じなんですね。

    最近のAuro3Dさんに少し気になる点
    プロと接したからと言って、信者にはなりませぬようにお気を付けください。
    自分の目と耳での仮説検証が必要ですね。(Auro3Dさんには言うまでもないとは思いますが・・・)アノ方のように信者となり、わけのわからない理屈を振りかざしてわめき散らすようにはなりませんようにお気をつけください。

    日本の格言にもいい言葉があります。
    「人の振り見て我が振り直せ」

  6. ヒジヤンさん、ご無沙汰しています。
    Kelly Sweetネタ、ありがとうございます。ウチのキン・コン・カンは
    らせん状に回っている感じで最後の方で下に降りるというか、少し奥に移動する瞬間があるような..聴き方のポイントがあるのですかね。まあ、ルームチューニングという観点では対策できない環境なので不正解なのかもしれません。
     

    • nissyさん、お久しぶりです。

      Phil-Mコミュにデビューされたのですね。
      自分も1年ほど前からオーディオ離れをしそうになっていたのですが、あるきっかけから急速にオーディオマニア化しています。

      そう言えば、以前からケリー・スウィートのファンでしたよね。”We Are One”は曲もいいし、音もいいしで自分も好きなアルバムです。

      ”Je T’Aime”の「キン・コン・カン」のミキシングの意図ですが、数年に渡り各所で聴き、分析もした結果では「下から螺旋状に上昇して下降」で間違えないと思います。下降時にも上昇時と同じ軌跡を辿りますが、半分くらいまで下がったところで終わりになります。

      そこまで追い込まれているのでしたら、ルームチューンと言うよりは、左右のスピーカーの焦点合わせと、部屋とスピーカーの相対位置補正でそんな軌跡が感じられると思います。

  7. なるほど。

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