サルビア音楽ホールのブラームス ー マニアの沽券

日記・雑記
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芸術の秋ですね。10/11月はチケットを買い過ぎてしまったかな、と反省気味ですが生演奏とオーディオの両輪で楽しみたいと思います。

 

10/28:サルビア六重奏ユニット サルビア音楽ホール ・・・ 弦楽六重奏

11/1 :ハーゲンクァルテット トッパンホール

11/4 :チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 みなとみらいホール

11/18:神奈川フィルハーモニー管弦楽団 みなとみらいホール

11/26:サルビア室内楽ユニット サルビア音楽ホール

12/2 :サルビア・ピアノ五重奏ユニット サルビア音楽ホール

 

お気に入りのサルビア音楽ホールで聴く、ブラームス室内楽シリーズです。第1回は、読響のコンサートマスターをリーダーにしたユニットによる弦楽六重奏でした。

<出演>

ヴァイオリン:長原 幸太(読響コンマス)、 宮崎 絢花

ヴィオラ:鈴木 康浩(読響主席)、 森野 開

チェロ:矢部 優典、 金子 遥亮

 

<演目>

・チャイコフスキー:弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」 感動度★☆☆☆☆

・ブラームス:弦楽六重奏曲 第一番 感動度★☆☆☆☆

 

このコンサートはシリーズで発売日に取りました。これまで聴いた経験から、このホールで一番好みに合いそうな位置を確保したかったからです。

聴いた結果は、サルビアらしい響きの良さと音量が両立して自分好みの音が聴けたと思います。今回は弦楽六重奏でしたので、最大音量時は飽和する手前ギリギリの感触でした。

 

このコンサートは、サルビア音楽ホールが年に1回企画している室内楽シリーズです。今回のテーマは、「ブラームスの室内楽」。ブラームスの室内楽が好きと言うわけではないのですが、今年取り組んでいる室内楽を、音のいいホールでたっぷりと聴いて、自宅のオーディオのサウンドの肥やしにすると共に、幅広い音楽を好きになろう、という目論見です。

 

今回の感想とオーディオとの対比は、同じ弦楽六重奏でしたので類似点が多いため、まとめて記載することとしました。「フィレンツェの思い出」では、冒頭のメロディから身体に響きます。弦楽四重奏に低音楽器のビオラとチェロを追加されています。左からヴァイオリン、チェロ、ビオラの配置で、中低音の厚みを増やした演奏を味わいました。特にチェロのソロが印象的でした。やや離れた位置からでも、各奏者のピツィカートのはじける音も定位も明瞭です。音量は十分ですが、総奏の最大音量は飽和する手前ギリギリの感触だったので音量を計ってみたところ、70dBから90dBあたりを行ったり来たりしています。響きの多い容積の小さなホールでは、90dBあたりが限界なのかと思いました。ですが、左右方向の響きが多いせいか音量感は充分です。この曲は、弦楽合奏版しか手持ちがなかったので、「生とオーディオの比較」は割愛します。

 

ブラームス:弦楽六重奏曲 第一番では、大筋の特徴は「フィレンツェの思い出」と同じになりますが、うっとりと聴き入ってしまったのがビオラのソロです。自宅でもこんな音で聴けたら・・・と思いながら聴いていました。帰宅後に聴き直したのは、コチアン四重奏団にスメタナ四重奏団のメンバーが参加したDENON 1987年録音のUHQCD盤です。

予習で聴いていた時は、録音時期は古いものの、これで充分と感じていたのですが、生と比較してしまうと音が古いです。音量合わせをして聴きましたが、SN感、歪感が気になってしまい5分で止めました。オーディオで聴いているだけなら満足して聴けたものの、生との対比をしてしまうと音質に不満が出てしまうのです。

 

ですが、ここでやめてしまってはオーディオマニアの沽券に関わります。即座に新しい録音のものを探しました。ただ、ブラームス:弦楽六重奏曲 第一番の新録音でよさげなものは少ないですね。ベートーヴェン交響曲の時と同じ感覚です。そんな中で見つけたのが、プラジャーク四重奏団にチェコの室内楽の名手を加えた、Praga DigitalsのSACDです。

Praga Digitalsはフランスのマイナーレーベルですが、明瞭でキレのよいサウンドが特徴で、室内楽の録音はよいものが多いです。今回のサルビア音楽ホールで聴いた生演奏の対抗馬としてはうってつけと判断しました。加えて、プラジャーク四重奏団盤は演奏も音も気に入るものが多いので、今から届くのを心待ちにしています。

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