モモンガ邸① – オーディオ西方見聞録2024 最終日

日記・雑記
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午前中のりゅう邸訪問の後は、モモンガ邸です。朝方にちょっとだけ聴かせてもらっていましたが、本格的に聴くのはこれからになります。さぬきでの試聴の主体がホストからのプレゼンだったためか、気遣いしてくれたようで、「ウチでは何でもOKですから自由に楽しんでください」とのことです。昨日からモモンガさんと一緒に回って感想を述べ合った感触では、お互いに「高域がキツイ音は好まない」ことでした。そんな会話の中で、「高域がキツイと感じたら、紙を挟むと緩和されることがあります」と話していました。

 

モモンガ邸に到着して、さっそくの試聴タイムが始まります。詳しくは覚えていないのですが、最初は朝方にピント合わせをしたシェルビィ・リン / Just a Little Lovinを聴いたと思います。

十数年前とは見違えるように鮮度の高い音と感じます。ピントは合ってきたと思いました。ですが、低域がゆるく膨らむ感じと高域が尖った感覚で、帯域毎の質感がもう一つと感じました。

ヒジ:「先ほどの話、紙をはさんでみるといいかもしれないです」

モモンガ:「試してみますね」

 

次々にモモンガさんの選曲を聴かせてもらいます。

いろいろなジャンルの曲を聴かせてもらったのですが、印象は最初のシェルビィ・リンと同じに感じました。

モモンガ:「紙はこれでも大丈夫ですか?(コピー用紙)」

ヒジ:「大丈夫です」

fuku:「紙はいいですね。私は薄いのはティッシュペーパーを使っています。ヒジヤンさんは何ですか?」

ヒジ:「私は薄いのは半紙です」

少しだけ、オーディオテクニカルな話になります。モモンガさんから「後で紙を挟むのをやってみましょう」との話になりました。

 

モモンガ邸でもジェットストリームアタックです。りゅう邸から5名で移動しています。18畳の縦長の部屋ですが、物がたくさんあるので比較的デッドに感じ、座る位置で大きな聞え方の変化は少ない感覚でした。

 

その後はビデオ鑑賞タイムだったでしょうか。トップガン マーベリックともう一つは光ってしまって、何だったか思い出せないでいます。

ビジュアルは前日に明るく解像度の高いKin-ya邸で、同じソフトを鑑賞させてもらっていましたから暗いと感じるのはやむを得ないですね。その内に電話が入り、「これからモモンガ邸に向かいます」と教授からでした。御影石とチタンインシュレーターで音作りをするのは教授のこだわりです。そんなこともあって「紙を挟んでいるのを見たら逆鱗に触れそう」との話になりました。止めておきますか・・・暗黙の了解の空気が流れます。

 

ビデオ鑑賞の後は、再度オーディオタイムとなりました。聴き進む中で、モモンガさんからの提示です。

モモンガ:「紙を挟むのをやってみましょう。どこがいいですか」

ヒジ:「大丈夫ですか?やるなら、スピーカーの御影石とチタンインシュの間がいいと思います」

モモンガ:「鬼が来る前に♪ 鬼が来る前に♪」

 

重い機器の下に挟むのは人手があるときにやるのがいいですね。Mt.T2と二人がかりで取り掛かりました。Mt.T2が前を浮かしている時に、ヒジが紙を挟みます。

Mt.T2:「ガタが出るんで、スパイクとインシュの中心を合わせて!」

ヒジ:「合わせているんだけど・・・」

どうやら、元々スパイクとインシュの中心が合っていなかったようです。スピーカー位置の微調整をした時はガタはなかったからです。取り直して、スパイクをインシュの中心に合わせてから、スパイクの長さ調整をしてガタ詰めしました。

 

こうして聴き直してみると、「高域が尖った印象がなくなると共に、低域がゆるく膨らむのも改善された」ように思いました。モモンガさんも気に入った様子です。こうなると、教授が来て叱られてしまうのが気になり出します。Mt.T2がインシュの下の紙をインシュレーターの形に合わせて切って目立たなくしました。

 

<<スピーカーの足もとは、出音に直接影響します。今の音を変えたいときは、ここで調整するのが一番簡単ですね>>

 

(つづく)

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ヒジヤンさん
    とうとう私の番になりましたか。
    当日はアドバイスいただいた紙の効果で
    私の好きな音に変化して大変楽しかったです。
    お金もかからず最高でした。
    私のところの音は自分好みの高温がきつくない
    アナログ的な音にしていると思います。
    クラシックもポップスもそれなりに聴けるかなあとも
    思っていますが他の人はどう思っているのでしょうか。
    自分が好きな音で聞けたらいいと思っています。
    それにしても今回のオフ会はスリルがあってひやひやでした。
    いい思い出が出来ました。

    • モモンガさん、大トリです。

      >クラシックもポップスもそれなりに聴けるかなあとも思っていますが他の人はどう思っているのでしょうか。

      確かに、教授邸がポップス寄りとすると、りゅう邸はクラシック寄りです。そう考えると、モモンガ邸は中庸ですね。Kin-ya邸も中庸と感じましたが、高域が全く違います。

      自宅でも、何度も聴いたシェルビィ・リンを聴き直してみたのですが、(いい悪いではなく)全く違いました。同じスピーカーなのに・・・、部屋とセッティングの違いですね。機会がありました是非聴いてみて下さい。

      そして、Mt.T2にポップスをダメ出しされました。自分ではそれほどダメとは思っていなかったのですが、ただ今改善検討中ですが、両立させるのは難しいです。

      次話もハラハラドキドキしますので、楽しみにして下さい。

  2. >両立させるのは難しいです

    これは永遠のテーマですね。
    本当に難しいです。
    最近はクラシックよりポップスを聴く時間が多く
    ついつい派手な音作りをしてしまっています。
    自分好みの音が出ていますので、これはこれでいいと思っています。
    本当はソナスもしくはアッコルドのスピカーが
    欲しいのですが金欠病とスペースの関係で諦めています。
    次回日記を楽しみにしています。

  3. モモンガさんの場合、
    「ポップスとクラシックの両立」というよりは、
    「ピアノとヴァイオリンを両立させたい」のですよね。
    ・・・それだと、ソナスもしくはアッコルドは避けたほうがいいように思いました。先日の事件も、販売員が「ピアノは苦手」なのを知っているから、あのような反応をしたのだと思います。

    ですが、「ソナスもしくはアッコルド」が欲しくなるとするなら・・・
    今の音に、「ヴァイオリンが満足していない」のですよね。
    ないものねだりをしたくなるのが、世のつねです。

  4. ヒジヤンさん、こんばんは。

    楽しいオフ会でしたね。
    光って見えないのは、私が持ち込んだブニアティシヴィリの4kディスクです。

    力仕事はお任せしてしまいましたが、ガタつきを取って、紙を挟んだことでとても良くなったと思います。
    重量物が多いオーディオで、設置変更はなかなか大変ですから、良い機会でしたね。

    ~寄り
    日頃、そこそこ広いジャンルの音楽を聴いているわけですが、自宅のシステムが一番ニュートラルに聴こえて当たり前だと思います。
    何といっても、自分のお気に入りの音楽を聴きながら調整しているわけですし。

    私の嗜好して実際に出している音からすると、モモンガさんの出される音は、少し太めで弾力を感じさせる音です。
    クラシックの世界も聴くジャンルによって、目指す方向性は違いますから、良い悪いでは無く、気に入るかどうかのように思います。

    クラシックマニアのりゅうさんが拙宅の音を聴いたとき、どのように感じられるのか? 興味を惹かれるところです。
    もちろん、ヒジヤンさんやMt.T2さんの感想も気になるのですけれども(笑)

  5. fukuさん

    1日だけのご一緒タイムでしたが、諸々ありましたね。
    光って見えないビデオはfukuさんが持ち込んだものだったのですね。何を観たのかも含めて、まったく思い出せないでいます。歳ですね~

    >日頃、そこそこ広いジャンルの音楽を聴いているわけですが、自宅のシステムが一番ニュートラルに聴こえて当たり前だと思います。何といっても、自分のお気に入りの音楽を聴きながら調整しているわけですし。

    これは意識していないとこうなってしまうと感じました。下記は自分の過去の反省からの問題意識です。「自分の好きな音にだけ調整していくと、どんどん歪んだ音となってしまう」。気づいた時にはとんでもない方向になっていたりして・・・

    流れは下記でした。
    ・大編成オーケストラの音が酷かったので、どのように再生してよいかわからずに、生演奏を聴きに行くようになりました。
    ・最前列が好きで、そのポジションでばかり聴いていたら、そのような再生を狙っていないソフトも最前列で聴くような音に調整してしまい、歪んだ再生となっていました。
    ・オーディオ交流を始めて、オフ会をするようになり「指摘を受けて」、歪みに気づきました。
    ・ですが、大編成オーケストラの再生などはオフ会指摘だけで簡単に作り込めるような代物ではないですね。
    ・そこで、いろいろなホールのいろいろな位置の席に座って聴いてみて、「ホールと座る位置による聞え方の感覚」を身に付けることにしました。
    ・生とオーディオの音は違うのですが、「歪なものからは音楽の感動は得られない」と感じて、「生演奏を想起させるような音」を求めています。
    ・自分は音楽マニアではないのですが、今でも「生演奏を聴きに行き、オーディオとの対比をすること」によって、オーディオを磨きつつ、好きな曲を増やしている感覚です。

    ですが、クラシックの大編成ばかりで、これをやっていると他のジャンル(特にポップス)が歪んでくるんですよね。
    ・なので、今は室内楽を主体に聴き込んで修正をかけています。
    ・するとジャズは特に気にしていなくとも自然とよくなってきました。
    今の課題はポップスです。(先日、Mt.T2にダメだしされましたので・・・)
    オフ会の時は、「いい所を見せたい気持ち」も当然ありますが、「指摘をもらって、次の課題の取り組みのきっかけとする」効能もあると感じています。

    だから、自分が感じた「良い面」と「もう一つな面」をお知らせするように心がけていますが、通じ合った仲でない場合は難しいことになったりしますので、悩ましいです。

    ◇わざわざ生を聴きに行かなくとも、「ヘッドフォンで聴く音」と対比しながら調整を進める手もありますね。・・・こちらの方がどのジャンルにも適応しますし実際的だと思います。

    >クラシックの世界も聴くジャンルによって、目指す方向性は違いますから、良い悪いでは無く、気に入るかどうかのように思います。

    ここにも少し反応します。
    好きならそれでよいのですが、より高みを目指したいのなら、
    「正確な音」「よい音」「好きな音」
    をいつも意識している必要があると感じています。

    自論を長々と記載して申し訳ありません。fukuさんの書き込みに過剰反応してしまいました。と言いますか、言いにくいことなので、きっかけに使わせていただいた感じになりますね。

    fukuさんは、自分と同じく、「さらに良くするために、いつも問題意識を抱えている人」に思えましたので、マジレスから失礼します。

  6. ヒジヤンさん、こんばんは。

    仕事が忙しい時期に入ったのと私事の都合でしばらく書き込みできませんでした。
    以前、今は閉鎖されてしまった掲示板でのやり取りに書いたと思うのですが、私が自分の出す音の基準にしているのは「正しい音」、「きれいな音」、「好きな音」の三点です。
    「正しい音」は周波数特性、サウンドステージ、音像の大きさ、音色の均質性、ダイナミックレンジ等、ある程度客観的に判定できる項目です。
    ただ、録音によってその出方は全く異なりますから、全ての盤について素晴らしい再生が出来るというのはなかなか難しいと思います。
    録音についてだけでも、マイクの数、音源との距離、マイクのセッティング、会場の音響等、考慮すべき要素はいくらでもありますし。
    こういった要素について、聴く側が十分な情報を得られる場面はあまり多くありません。
    オーディオファイル向けの音源だと、このあたりの情報が出ているものも多いですから、会場が明記されていれば写真等も見たりとか、いろいろ探します。

    「きれいな音」は音の肌理です。
    磨きすぎて肌理が無くなってしまうと不自然で人工的な感じがします。

    「好きな音」については、まあ、これは説明は不要だと思います(笑)

    その時々で重視する項目は変わりますが、この三点は常に気にしています。
    ただし、それはオーディオマニア的な聴き方をしている時ですね。
    「オーディオ寄り音楽マニア」としては、名演については演奏のほうに意識が行ってしまって、録音はそこまで気にならなくなります。
    もちろん、「良い録音」の演奏も気持ちが良いですから、楽しくなれますけれども。

    実を言いますと、今回のオフ会でヒジヤンさんがお持ちになるだろう、ティルソン・トーマスのマーラーも楽しみにしていました。
    マーラーイヤーに「マーラープロジェクト」として交響曲全曲の発売当時、賛否両論で雑誌やネット上の評価が真っ二つに割れた、話題盤でした。
    ただ、マーラーを世紀末の作曲家として退廃的な雰囲気や感情を過剰にこめる、いわゆる「マーラー指揮者」の演奏が苦手な自分としては、入手するかどうか、ずっと悩んでいましたので、良い環境でしっかり聴ける貴重な機会でしたね。
    以前、とんでもない特価で売られていて、悩んでいるうちに買い逃してしまったのですが、現在でも枚数を考えると(17枚組)かなりのお買い得です。
    マーラーで交響曲全曲はクーベリック、ブーレーズ、ジンマンと持っていますが、さてどうしましょうかねぇ(笑)

    • fukuさん、繁忙期なのですね。

      >私が自分の出す音の基準にしているのは「正しい音」、「きれいな音」、「好きな音」の三点です。

      その区分もいいですね。自分は、のびーさんが「正しい音」「いい音」「好きな音」と投稿されていたのを見て、主旨は違ったようですが、この3つに区分して捉えるのはとてもよいと感じて、以後は「正確な音」「いい音」「好きな音」を表現として度々に使っています。

      正確な音・・・主に定位や楽器の大きさ、音色などの正確性を対象にしています
      いい音 ・・・これは「誰が聴いてもよいと感じる音」ですね。- 低ひずみ、高SNなど
      好きな音・・・これは、自分が目指している、「ムジークフェライン サウンド」です。詳しく言うと長くなりますので、また別の機会に。

      >「オーディオ寄り音楽マニア」としては、名演については演奏のほうに意識が行ってしまって、録音はそこまで気にならなくなります。

      この辺りが、音楽好きのオーディオマニア(自分の立ち位置)である自分とは異なる部分でしょうか。趣向は人それぞれですね。

      >実を言いますと、今回のオフ会でヒジヤンさんがお持ちになるだろう、ティルソン・トーマスのマーラーも楽しみにしていました。

      MTTのマーラーは録音が気にいっています。演奏も気に入ってはいますよ。ですが「自宅の狭い部屋でマーラーを鳴らす」ことを目標にやって来たので、他のソフトは大抵録音でボツにしてきました。ですが、今聴いたらどう感じるのか?もう一度聴き直してみないといけないですね。

      今回の西方めぐりで、手持のマラ5をリクエストしたのは、最初のサウンドクルー邸だけです。ですが、クルー邸で冒頭や途中に「キュルキュルという音が入っている」と言われましたし、実際に鳴っていました。だから、それを確かめるために冒頭だけ数軒のお宅で鳴らしてもらいましたが、「キュルキュル音」は聞こえませんでした。

      自分は1枚づつ買っていますが、まだ聴いていないものも含めてほぼ全部買いました。ボックスセットはお得だな~と見ています。もしかすると、予備に買うかもしれません。fukuさんが雄大に鳴らしたい志向があるようでしたらお薦めします。

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