横浜国立大学管弦楽団第94回定期演奏会

日記・雑記
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5月ももう半ばだというのに肌寒い日が続いたせいで風邪を引いてしまった。
先週はじめからこじらせた病状がいよいよ悪化してしまったため、病院で点滴を打ってもらい2日続けて午後休みをとって寝込んでいた。

ブログの方もご覧ください。

大事をとったおかげで、日曜日には随分快方に向かったので、JR大船駅近くにある鎌倉芸術館へ向かう。

今日はmixiで知り合いになったN氏と初めてのコンサートオフ会。
横浜国立大学管弦楽団の第94回定期演奏会を聴きに来た。
N氏は、年間コンサート回数はそれほど多くはないが、海外有名オケやアーティストの来日公演をサントリーホールの特上席で観賞するのを楽しみにされており、またハイヴィジョン放映される内外の演奏会ライブを欠かさずBDに記録保管されたり、数多くのクラシック音楽CDやSACD、DVD、BDなどをコレクションされており、生演奏の回数以上に数多くのコンサートを自宅視聴されている。

今日お誘いした横浜国立大学管弦楽団の定期演奏会であるが、1959年創立というから、既に創立51年を数える伝統ある学生オケであり、また南関東エリアでは音響に優れたホールであるということから、日頃有名プロオケばかりを聴かれているN氏に、アマチュアオケの魅力を紹介する意味合いもあったが、毎年団員が入団また卒団して入れ替わる学生オケ故に、演奏技術の習得度合いは聴いてみないとわからないところもある。

さて、本日の演目であるが、指揮者には洗足学園音楽大学教授でもある河地良智氏、ピアノ独奏に同じく洗足学園音楽大学非常勤講師の松浦健氏を迎え、グリンカ作曲:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、ラフマニノフ作曲:ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18、休憩をはさんでドヴォルザーク作曲:交響曲第7番ニ短調 op.70というもの。

ホールを入るとガラスで囲まれ竹林を模した中庭があり、ゆったりと芸術を楽しむ雰囲気を作り出している。
ここ鎌倉芸術館大ホールは、シューボックス型を基本として作られ、前後でやや幅をすぼめた形とすることによって、豊かな音の響きを実現しているといい、客席は3階まであり座席数は1500と立派なものである。

13時20分開場だが自由席ということで30分前から並んだのだが、その時は既に長い行列が出来ていて心配だったのだが、運良く1階中央前側の8列21-22の2席を取ることができた。
ここから見たステージや会場内の様子はこうなっている。

天井高は十分、後方を振り返ると3階席まで十分な奥行きもあって、良好な音響も期待できる。

さて、その演奏であるが、トップレベルのバイオリンをはじめとする弦楽器群が軽快で歯切れの良いサウンドを奏で、ホルン、フルートが安心して聴ける木管楽器群、やや小音量だが安定したアンサンブルを聴かせた金管楽器群と、伝統ある学生オケの名に恥じないレベルの演奏を繰り広げてみせた。
2曲目のラフマニノフであるが、独奏の松浦氏の演奏は堅実で派手さはないが、重厚な弦楽器の響きの中から宝石のように輝くようなピアノタッチを響かせて、ラフマニノフの世界を構築してみせた。
アンコールを求める聴衆の拍手に応えてショパンの小品を弾いてみせたのだが、これまた内省的な独特の世界を垣間見せてくれた。

メインのドボルザーク7番であるが、指揮者の河地氏が繰り出す指揮に応えて縦横にうねるコンミスに率いられたバイオリン群が秀逸。
続いてチェロ、ヴィオラと弦楽器群がスラブ民謡から曲想を得たメロディを奏でるところに木管楽器群が厚みのある響きを重ね合わせていく様が、聴いていて心地よい。
圧巻だったのが3楽章のスケルツォ。
ヴァイオリンの奏でる第一主題にチェロの奏でる第2主題が絡み合いうねる様は、まるでタンゴで絡み合う男女の足を彷彿とさせる。
これで一気に盛り上がったまま、終楽章は安定した演奏技術と若さゆえの情熱で最後まで息つかせぬ演奏だった。
アンコールには、これもドボルザークのスラブ舞曲で会場が興奮の坩堝と化した。

先週のアマチュアオケと比べると演奏水準は格段に上で、音楽性も十分に備えた横浜国立大学管弦楽団。
秋の第95回定期演奏会は12月18日(土)昼にミューザ川崎でチャイ5と演るというから、お気に入りリストに早速入れておこう。

開場の興奮と熱気をそのまま共有したN氏と、クールダウンを兼ねて大船駅前の喫茶店で反省会を行い、またコンサートオフ会でお会いすることを約束して帰宅の途についた。

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