匠の音を体験しました(ヒジヤン邸訪問記)

日記・雑記
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この土曜日に念願のヒジヤンさん邸を訪問しました。

 

ヒジヤンさんが先日書かれた日記の通り、ヒジヤン邸訪問の目的は2つありました。

 

①部屋中に音が回っている状態の体験

②床をいい塩梅に利用した低音の体験

 

職人技を見て盗んで、川越ベースの音作りに活かそうというわけです。

 

なんといっても基本となる部屋の環境が川越ベースに近いのが私にとっては好都合ですし、低音を受け止めきれない 『床鳴り問題』 を克服して、尚且つ「鳴り」をあえて少し残して有効利用しているというのですから、今回の盗賊CENYAとしては宝島に挑む心境な訳ですよ。

 

ヒジヤンさん邸の寸法は「横幅3.5m×奥行き3.5m×高さ2.4m」という正方形で、

一方の川越ベースは「横幅4.4m×奥行き3.7m×高さ2.4m」なので、

川越ベースの方は横幅が少し広い形になります。

しかし、川越ベースは部屋に入るとほぼ正方形に感じるくらいなので、ヒジヤンさん邸に割と近い感じなのです。

 

藤沢駅で待ち合わせをして美味しいお魚料理を昼食で頂いてからヒジヤンさん邸に訪問しました。

部屋に入って1番最初に確認したかったのは「床の強度」。

ヒジヤンさんが一時退席した絶好の瞬間を狙って 『盗み』 開始!

部屋中を歩き回って「沈み軋み」を確認しました。

どこを歩いても軋みは一切無し、私の体重(73㎏)で明らかに沈むもしくはたわむ所は感じられませんでした。

この時点で川越ベースよりもかなり強度の高い床だと分かりました、つまりは川越ベースが柔すぎる。。。

本当は強く踏みつけたり、なんだったらドンドン!と踏みならしたかったのですが、流石にそれはしなかったですよ。笑

とは言え、足から感じる床の硬さの感じは覚えました。

 

ヒジヤンさんが戻って来られたので床下の追加束(床下のつっかえ棒)の状況をお聞きしたら、各スピーカーの下に4本ずつ、プレーヤーとアンプの下に1本ずつ追加したとの事でした。

つまりはスピーカーの振動の大部分は部屋の床板じゃなくて地面のコンクリート基礎に逃しているというわけです。

うーむ、これなら床が盛大に振動することはあり得ないですね。

同じことを川越ベースでもやりたいのですが、床下に入れないので同じ手法が出来ない。。。

となると、強固で面積の広いスピーカーベースを作って振動を大きく分散させつつ「床下に有るであろう幾つかの束」の上に可能な限り多く乗せる事が大事だと感じました。

※スピーカーベースで束を多くつかむ事が有効

 

 

 

【オフ会スタート】

 

ヒジヤンさんが事前に準備して頂いていたメニューに沿ってオフ会を進めまして、音を回す感覚を確認する為に数曲、低音関係で数曲聴かせて頂きました。

 

〈細かなメニューはこちらで〉

 

11曲の細かな感想について今回は割愛して総括を書きます。

 

私が感じたヒジヤン邸の音場はこんな感じでした。

メインの音像は若干ラウンドした感じで定位され、空気感(アンビエンス成分)が部屋全体を埋めて包まれ感が強いです。

左右は壁から音像が完全にはみ出しています。

奥行き感も十分深く感じました。

一歩引いて俯瞰して聴く感じではなくて前席数列目に座ってかぶりつきでコンサートを聴く感じで、圧と没入感が気持ちよく感じました。

音を回す感覚というのが納得できました。

大きなスピーカーを壁際に置いているのにもかかわらず、この広い音場を形成できるのが奇跡的だと感じましたし、ヒジヤンさんのこれまでの試行錯誤とご苦労が察せられました。

壁の1次反射で生じる鏡像(音像を滲ますやつ)を拡散材で上手くぼかしていて、音像自体の滲みを最小限に抑えつつ、鏡像を残響成分に変換して音場作り出されていました。

その音場感が左右上空の四方八方に継ぎ目が無い感じ(濃淡を感じない)で拡がるのが凄くてまさに職人技でした。

 

CENYAの現在の音場感はこんな感じです。

広さと奥行きは十分なのですがリスナーまでアンビエンス成分が届いておらず、再生音への没入感が薄いので、音を回してリスナーを包み込めるところまで頑張ってみたいです。

ちょっとやそっとでは出来ないですが。。。

 

 

床を使った低音の演出についてもとても勉強になりました。

一定の音量を超えた低音の時にはリスナーの足元の床が良い感じに振動をするので体感的にも低音を感じられて凄く良かったです。

MUSICA NUDAのコントラバスの音ではっきりわかった事があります。

50Hz辺りかな?の周波数帯に床が敏感に反応して共振したのですが、この周波数帯は低音として気持ち良い周波数のようで、再生音として良い味付けになっていました。

今度、MUSICA NUDAを再生させてマイク周波数測定をして、気持ちいいと感じた低音の周波数を確認してみたいと思います。

この床の共振帯域が80Hz100Hz辺りだったらおそらくはもたついた感じの気持ち悪い音になりそうですので、川越ベースの床の共振周波数を気持ちい周波数に変更できる何かしらの手法を考えるという新たな宿題が見つかりました。

 

という感じでヒジヤンさん邸でのオフ会で色々と教わって沢山のヒントを得る事が出来ました。

そしてオーディオに関する会話も楽しかったです!

ヒジヤンさん、ありがとうございました!!

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. CENYAさん、ご訪問をありがとうございました。

    「盗み」だなんて、参考になりましたら自分も嬉しいです。
    当日にお話しましたように、2009年から2013年の間は普通の8畳の部屋で「マーラーを鳴らす」ために狂ったようにやっていました。

    床対策も集中して実施していた記録がありますので、もし参考になればと思います。
    2009年の途中からは、mixiを主な活動場所にしていましたので、そちらの日記に書いていました。

    2010年11月11日
    床・壁・天井共振の現状把握
    https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1619368712&owner_id=20058209

    2010年11月11日
    床の共振対策の方向
    https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1619713614&owner_id=20058209

    2010年11月13日
    床振動対策:まずはスピーカー下を補強
    https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1620760244&owner_id=20058209

    2010年11月13日
    スピーカー部共振対策の効果
    https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1620886142&owner_id=20058209

    2010年11月14日
    床一般面の共振対策
    https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1621547169&owner_id=20058209

    2010年11月17日
    床面共振対策のまとめ
    https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1623445994&owner_id=20058209

    2010年11月28日
    潜った
    https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1629867794&owner_id=20058209

    2010年11月28日 
    床の振動対策の音質評価
    https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1630010353&owner_id=20058209

    共振周波数の測定は叩いて、(今なら)スマホで測るのが一番簡単です。やり方は日記に書いています。床振動の対策は文字と写真でも伝えやすいのですが、「音を回す」方は難しいです。実地でないとですね。

    何かヒントになりましたら、川越ベースの仕立てに役立ててくださいまし。

    追伸
    パノラマ写真に感動しました。自分は今まで、何枚か撮って合成していたので、やり方を教えてもらったので、今後活用したいと思います。

    • ヒジヤンさん
      こんばんは!

      先日はありがとうございました。
      マーラーを鳴らす為の執念、確かに感じ取りましたよ!
      川越ベースの音作りはじっくりと腰を据えてやっていきます。

      ところで、
      リンクを貼っていただいたmixiですが、ログインしないと見れないようです。

      • CENYAさん、失礼しました。

        今どきmixiのアカウントを持っている人は少ないですね。
        オーディオ掲示板”Dejavu”の人たちが荒らされたので、クローズドのmixiに避難して活動していたので、自分もそこに加わりました。

        mixi日記はインターネット公開できる設定にしてみましたが、見れますか?

  2. CENYAさん、こんにちは!

    やっと音響の魔術師ヒジヤン邸に伺えたのですね!
    おめでとうございます \(^o^)/

    あの大型スピーカーをあのお部屋の広さ(しかも正方形)で破綻なく大音量で音場感豊かに鳴らせているのですから、もうあれは奇跡的としか言いようがありません。

    ヒジヤンさんの「マラ5を絶対に鳴らしてやる」といった執念みたいなものを感じてしまいます(笑)

    >壁の1次反射で生じる鏡像(音像を滲ますやつ)を拡散材で上手くぼかしていて、音像自体の滲みを最小限に抑えつつ、鏡像を残響成分に変換して音場作り出されていました。

    貴殿の耳と表現もすごいわ(笑)

    今回のヒジヤン邸で得た経験をどうCENYA川越ベースに反映していくのか楽しみです!

    • genmiさん
      こんばんは!

      はい、やっとヒジヤンさんの音を聴くことが出来ました。
      音場に入り込む没入感、たまらん魅力でした。
      川越ベースでは先ずは低音の制御と正面壁の防音壁から手を付けて、その後に音を回す事に挑戦となります。
      やる事が沢山で大変だあ。笑

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