午後からのムジークフェラインでのトーンキュンストラー公演に満足した後は、アパート暮らしの買い出しに向かいました。ケチケチに滞在するには、外食は控えて自炊するのが早道です。今回は、日本から持ち込んだカップ麺は最大の武器になりました。現地での食事ばかりをしていると、日本の味が妙に恋しくなります。ウィーンでも日本食やアジア料理などを食べることは出来ますが、味とコストのバランスを考えると、足を運ぶ気にはなれません。そんな時にカップラーメンなどは、味は変わらずリーズナブルに食べることが出来るのです。カップ麺がこれほど貴重に見えるのは、日本にいては味わうことの出来ない感覚ですね。<ホクホク11>
さて夜の楽しみですが、再びムジークフェラインにやってきました。小ホールの音響確認の意味も含めて予約した、シュロスカペルの「ヴィヴァルディの四季」も含めた有名曲ばかり集めたコンサートです。観光客向けですが、よい演奏をするとの定評がありましたので楽しみにしていました。
選んだ座席は、これまでの経験から小ホールで一番音がいいと感じていた、2階バルコニーの中ほどです。上から見下げているのですが、目の前で演奏しているような明瞭さと、身体全体を包み込むような心地よい響きを味わえます。
ホールの中央付近にあたりますので、ステージ側は上の写真の視界で、後方を見ると下の写真の視界でした。
5月4日ムジークフェライン小ホール シュロスカペル公演
<演奏曲>
ハイドン 交響曲 ト長調81番
モーツァルト 交響曲第40番
ヴィヴァルディ 四季
有名曲ばかりの演奏で、編成に対して最適と思えた小ホールでのコンサートだったので、行くことにしたのですが、演奏を聴いてビックリでした。音の良さは想定済みだったのですが、本当に音楽を聴くのが楽しいのです。ノリノリで、楽しませる演奏で、「これぞ商業音楽!」と感激しながら聴いていました。
編成は弦楽器は小編成ですが、小ホールに小編成の相性が抜群です。聴きなれたハイドンもモーツァルトも、ノリがよく音に厚みとキレがあります。そして、小音量からの立ち上がりが素晴らしく、ずっと聴いていたくなる感覚です。ヴィヴァルディの四季では、演奏スピードなどはオーソドックスですが、各所にいれたアレンジに引き込まれます。ヴァイオリン ソロやチェンバロ ソロに続く弦楽合奏など、多くのアレンジを聴いてきた四季ですが、見事としか言いようがありません。毎夜のように演奏を重ねる観光客向けのコンサートでしたが、ここまで昇華しているのかと感銘を受けました。オーディオで同じソフトを繰り返し聴くのとは次元の異なる体験だったと思います。
ここまで ホクホク:11 ガックリ:6
(シュロスカペル公演は素晴らしいものだったが、節約事項ではないためホクホクにはカウントせず)
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