電気工事士が入れた防音換気扇のアルミ蛇腹ダクトですが、叩くとポコポコ音がするので、防音としては不適格です。
これを如何、強度を上げるかですが、いっその事、コンクリートを流し込んでしまおうか?とも考えましたが、コンクリートは打設時の乾燥するまでに表面に水分がビタビタに出てきます。
部屋の内装側の壁内を水浸しにするのは良くないので、如何するか考えましたが、コンクリートの粉末を木工用パテに混ぜ込み、撹拌機で攪拌すると良いのではないか?と考えました。
木工パテはエマルジョン系といい、油性ではなく水性です。
水性とはいえ、コンクリ打設時のような水分は出ません。
エマルジョン系パテでの注意点ですが、外壁のひび割れなどの補修には使えません。
水性故に、結露で水分を含むと、表面が剥がれてくる事があります。
合成樹脂エマルジョンパテの取り扱いは、2級建築士資格試験問題にも出てきますが、正解は「外壁には不適当。木材の穴埋めに使用」と設定されています。
ところが、私の経験上、外壁と内壁の間の間柱、根太、野縁の木材穴埋めに利用するのはお勧めしません。
詳しく書くと長くなるので書きませんが、特に断熱材にグラスウールを利用している工法ではほぼ不適当です。
寒冷地でよくありますが、グラスウール断熱工法で建築した家屋の場合、経年劣化で内部結露し、グラスウールの体積がどんどん痩せて年々寒くなる現象が起きます。
さて、今回のアルミ蛇腹ダクトですが、外壁と内壁の間にあります。
しかし、私のコンテナはグラスウール断熱ではなく、全面ウレタンフォーム吹付断熱なので、内壁と外壁内の内部結露は一切発生しません(※穿孔部が一切ない場合のみ)。
ということで、ダクト部分だけ横向きの間柱を追加して隔壁化し、セメント配合のエマルジョンパテをダクト部に塗り込みました↓
※画像は作業途中の画像です。
隔壁部を摺り切りでセメント配合エマルジョンパテを塗り込み、鉛シートを貼り付けた壁板を打ち付けます↓
使用量は、エマルジョンパテ4kgに、セメント粉末が500gです。
半乾きではあるものの、この状態で拳骨で殴ってみると、まるでコンクリを殴っているようなゴツゴツ感がありました。
セメント配合エマルジョンパテは結構良い仕事をしているようです。
このダクト部分だけ壁の音が異様に重いので、そのうち他の壁も強化した方が良さそうです。
肝心の防音ですが、換気扇外ダクト側の音漏れはほとんど無くなりました。
おそらく、防音換気扇純正の設計防音度合いよりもかなり上がっていると思われます。
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