セラミック炭を活用した吸音対策とコーナー対策原理の仮説

日記・雑記
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ポップスの響きが気になる対策」から「聴きたい音楽で追い込んでいく対策」に進化したセラミック炭を活用した吸音対策についての検討を進めています。いろいろと試してみると、コツのようなものが見えてきた気がしますので、事例を交えながら日記にしました。

 

<振り返り>

・初回の取り組みで、セラミック炭は低い周波数まで吸音出来ることがわかりました。

・2回目の取り組みで、高域から低域までの吸音特性は、「アルミホイールで包み、穴をあける」ことで調整が可能なことがわかりました。

・そして、音の調整は聴きたい音楽で実施することが好ましいと感じました。

 

今回の取り組みは、これまでの結果をベースに、「コーナー部の吸音対策」をもう一歩進めてみます。

これまでに試した部位

・ポップスの響きに感度の高い、「リスニング後方の耳上方部のコーナー」・・・①

・低音が溜まりやすい、「スピーカー後方のコーナー」・・・②

 

新たに試した部位

実は最初から体系的に部位を決めて取り組んだわけではなく、ポップスのボーカルで歌声の響きが右側に違和感を感じた音源があったので、右下のチェスト前(コーナー部)にセラミック炭の袋を置いてみたところ改善されたため、「コーナー部の対策」を進めることにしました。「吸音材は音に問題がなければ、ない方がいい」というのが自分の基本の考えです。

 

③リスニング右後方のチェスト下

前述の「歌声の響きの違和感」対策としてチェスト前へセラミック炭の袋を置いたら改善されたのですが、チェスト前に置くのは見栄え的にも、機能的にも許容できるものではありませんでした。そこで、チェスト下のコーナー部にセラミック炭の袋を置いてみたところ同等の効果を感じました。

この部位でも、500g→1000g→1500gと徐々に増やしながら試してみたのですが、気になる音源では1500gが一番よかったです。ですが、このケースも「クラシックがつまらなくなる」現象が出てしまいました。いろいろな音源で確認した結果、「500gをコーナー部に丸めるように置く」ことに決めました。・・・仕上げ検討では、この部位もアルミホイール包みを試してみたいと思います。

 

④天井右コーナー(エアコン上)

この部位は以前からエアコンがあるため無対策としていたので気にしていました。今回のセラミック炭で、「形状が自由に作れる」手法が得られましたので試してみました。結果は惨敗です。いろいろ試してみましたが、この部位は何もしない方がよかったです。

 

⑤天井左コーナー(反射板後ろ)

この部位は、反射板が天井と平行に設定してある(右のエアコンとのバランスから)ため内部が開放となっていますので、グラスウールを詰め込んでいました。ここにセラミック炭を設置してみました。最初はビニル袋に入れたものを置いたのですが、どうも高域が吸われすぎと感じます。そこで、「アルミホイール包み」を試してみたところ、「音がクリアになる」効果を感じましたので採用しました。・・・この部位の効果は大きくなかったので、今後の対策においては廃止も検討します。

 

今回の最後は、これまで金属たわしを活用して来たコーナー部です。

⑥リスニング左コーナー

この部位は、以前から響きの違和感を感じていましたので、クッションケースに金属たわしを詰め込んだもので対策していました。「低域だけ吸収し、高域は吸わないようにしたい」思いから実施したのですが、実際に狙い通りの効果となっているかは定かではありません。あまり物の有効活用と自己満足対策です(笑)このような経過でしたので、たわしを半分にして、セラミック炭とのハイブリッドを試してみました。もともとの狙いから、高域の吸音を抑えたかったので最初からアルミホイール包みです。

 

この対策の効果には驚きました。「アレ、と思うほどに音が変わった」からです。この変化はいいのか悪いのか頭の中がグルグルしました。変化は、「音が広がるが、音が薄くなる」というものでした。この対策は、採用するかしないか迷ったのですが、もとに戻してみると「やっぱりや実施した方がいい」と感じましたので今はそのまま採用しています。・・・この部位にはツボがあるようです。今後の追い込みで調整の余地があると感じますので、後々の検討課題です。

 

以上、枝葉レベルのコーナー対策ですが、この対策を進める中で感じたことがありますのでメモしておきます。

<コーナー対策の効果原理の仮説>

1)スピーカーから出た音が、部屋の中で反射を繰り返しながら定常状態に至るときに、特に低域(指向性が少ない周波数)はコーナー部からコーナー部への反射を繰り返すため音圧が上昇する

2)高域は指向性が高いため、音が回るので拡散対策が有効であるが、低域拡散は難しい

3)リスナーはすべての音を同時に聴くが、混濁させないためには「分離させる」「被らせない」ことが有効である

4)したがい、コーナーからコーナー(対角及び平行面)の低域の反射の繰り返しをリスナーの耳への通過を減少させることで「クリアな音」が聴ける

(イメージ図)

 

副次効果として、下記も考えられる。(セラミック炭の吸音特性はわからないが定性的な仮説として)

・音圧レベルの高い定在波の山の部分をより吸音する

・すると、定在波の谷の部分の減少が抑えられる

・結果として、周波数特性は平均化される

 

セラミック炭を活用した吸音対策は面白いです。ですが、やり過ぎに気を付けないととんでもない音になりやすいので注意も必要です(自戒)

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