LINUXCOM BD34352EKVラズパイDAC導入記

日記・雑記
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PCオーディオというか、ファイル再生系オーディオというか
そのあたりの栄枯盛衰は目まぐるしくて
私などはあまりついていけていない感じの昨今、
でも、少しはアップトゥデイトしたいな~と考えていました。。。
殊に日本製のDACチップは旭化成
そして今日ご紹介するロームといったところががんばっていて
最新機器にはESSと、この2社のものが搭載されていることが
多くなりました。
と、書きつつ、このコミュをのぞいてみると
R2R?NOS?やっぱりそっちなんですね。。。
まあ、そっちはまた次のお愉しみということで。。。
今日はとりあえず私の環境変化のレポートであります。

ここのところ我が家のPCオーディオのメインは、
ラズパイにDIGIPROというHATを組み込んで、I2S接続させ
同軸ケーブルで送り出し、CHORDのDACで再生しておりました。
I2S接続で直接DA変換させたいな~という願望は
当初からあったのですが
その後、続々とHDMIケーブルでI2S受けしてくれるDACが出てきて
そういう機種の導入を考えておりました。
しかし、何となく時期を逸してしまい、
またちょっと変わった色のものを使ってみたいという
私の天邪鬼的な性格も手伝ってたどりついたのが
LINUXCOM BD34352EKVラズパイDACと
それに(ラズパイとは独立して)電源を供給する基盤
+RCA端子の基盤の3点セットでありました。

基盤を(ラズパイを含めて)三段に組み上げるだけの作業で完成。
DACの電源はGaNの充電器を使いました。
(手持ちのアナログ電源も試しましたが、GaNの充電器の方が
ノイズが少なく聞こえるような印象がありました)

このDACの気に入ったところは
I2S接続とPCM音源に限定した仕様であることです。
つまりUSBや同軸・光端子はなく、DSDも再生されない。。。
でもそれが潔いし、逆に余分な機能がついていない分
高音質につながっているかもしれない。。。という期待ですね。

Volumioで再生していますが
NASからのファイル再生は352.8か384kHzに
アップサンプリングされている状態で
Spotifyは44.1kHzの表示がでています。
デジタルフィルター特性はシャープロールオフです。

さて、音質はというと。。。
以前に比べると、まずノイズが確実に減ってます。
全体的に澄んだ音という感じになりました。
特に高音部はその印象が強い。
ただその高音がキツイ感じかというと
そんなことはなく、より空気感がでてきたという感じです。
ですからメリハリが効いているというよりは
優しく音質をアップさせてくれているDACという気がします。
また「迫力ある」とまではいかないまでも
低音も必要十分なバランスではでていると思います。
何より長時間聞いていても、聞き疲れするということがないという意味でも
私はけっこう気に入っています。

その後、基盤むき出しもどうかな~と思うに至り
100円ショップで入手したカードボックスにドリルで穴をラフに開けて
ケースらしきものをあつらえました。
ただ発熱がけっこうあるので、結局そのボックスのふた(開け口)を
ぱかっと半開けにした状態で使用し、放熱させています。。。

それではいつものそんな新DACで聞いてよかった音源のご紹介です。
リリースされたばかりですが
キャロリン・サンプソンの『でも歌うのは好き(but I like to sing)…』
https://www.youtube.com/watch?v=JGMrcut6tJg&list=OLAK5uy_l4MxYZCAkpyvV2Z6r9mRqAtVF4EsqkorM

BISレーベルの高音部がさわやかによく伸びる録音で
内容的にも、多彩な選曲が彼女らしくて、
聞いていて飽きることがありません。
また長年のコンビであるジョセフ・ミドルトンのピアノとも
ぴったり息が合っていて、
アルバム全体に感じられる「余裕」が
聞く者を温めてリラックスさせてくれる
そんな満足感の高い1枚。

続いてはカーラ・ディロンの『Live At Cooper Hall』(2022)です。
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mbhIZGttKCvQ1j7UEHwHsvugjl9_z8PxU

北アイルランド出身のトラッド歌手カーラ・ディロンの
ほとんどがギター1本の伴奏によるライヴアルバム。
前々回にご紹介した『ナッシング・バット・グリーン・ウィロー』にも
参加していた歌手で、それが縁で出会った1枚。
可憐な歌声で、太い音がしない1ビットDACが逆に功を奏しているのか
いい雰囲気が伝わってきます。。。
何曲か聞いていると、ほんのわずかに細かくふるえる
ヴィブラートとは呼べないくらいの彼女の節回しが
耳について離れなくなるところがあって
いつのまにかアルバム1枚を聞き通してしまうこともしばしば。。。

最後は、なかなかLPが発売されずに予約待ちしている
ウォルフガング・ムースピールのトリオの新作
『ダンス・オブ・ジ・エルダーズ』

前作『Angular Blues』とメンツは同じで
ベースがスコット・コリー、ドラムスがブライアン・ブレイド。
このトリオも2作目でずいぶんこなれてきた印象で
3者の演奏ののびのびとした感じがよくでてきている気がします。
もわっとした空気感の中に楽音が浮かび上がる様子が
聞いていて気持ちがいいです。

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