OPPO UDP-205 のギャップレス再生 – DSDファイル編

日記・雑記
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先にdonguriさんからAuro-3Dファイルのギャップレス再生のお話がありましたが、それに刺激を受けてDSDファイルについてのお話をしようと思います。

まず、音楽ファイルのギャップレス再生についておさらいをしてみます。ポップス系の音楽やクラシック音楽でトラック間で完全に音が途切れている多くの楽曲の場合には元から音が途切れているわけなのでギャップレス再生の必要性はありません。

でもクラシックなどで音楽は途切れていないのにそこにトラック変更が設定されている場合があります。

例えば冒頭の写真のストラヴィンスキーの火の鳥や春の祭典みたいな曲でそういうトラック設定がされています。音楽ファイルはトラック毎に異なるファイルになっているので、再生時にはそのトラック間で音が途切れないように再生される必要があります。それがギャップレス再生です。

ところが使用される機器などによってこれがうまくいかなくてトラック間で音が途切れてしまう場合があるわけでそれが問題になります。

私が使用しているOPPO UDP-205 でもそのような場合があります。

OPPOでNASにある音楽ファイルをLAN経由で再生する場合、もしくはUSB経由でHDD/SSDの音楽ファイルやUSBメモリー内のファイルを再生する場合、ギャップレス再生ができないことがあります。

ひとつはdonguriさんご指摘のAuro-3Dファイル。それと私が経験しているのがDSDファイルです。

私の経験ではPCMではwavでもFLACでも問題なくギャップレス再生できます。ステレオでもマルチchでもです。

でもDSDファイルはどうやってもギャップが生じてしまいます。

春の祭典やラフマニノフのパガニーニの主題による変奏曲などはトラック数が多いのでブツ切れ状態の再生になってしまうので悲しくなります。音楽に浸ってられません。

DSDファイルを販売しているNativeDSDではそういう事象に対しあえてそれらを解決するためのコンバインされたギャップレス・ファイルを供給しない理由を以下のURLで説明しています。

https://help.nativedsd.com/en/articles/1755308-creating-a-gapless-playback-file

販売会社としては著作権上の理由でできないのとTASCAMが提供している無料ソフトを使えばユーザー側で対策可能だからということだと言っているようです。

でもTASCAMのソフトを確認したところステレオのみの対応でマルチchには対応していないようです。マルチch音源を多く持つ私にはこれを使う意味がありません。

しょうがないのでDSDファイルをPCM変換する方法を試すことにしました。ソフトを探してみました。NativeDSDのサイトでもいくつか変換ソフトが紹介されていますが、私が選んだのはそこでは紹介されていなかった HD Video Converter Factory Pro という複合ソフト。

無料のお試し版で試した結果で使いやすかったのと音が悪くなかったのでこれを使い始めましたが他と比べてないのでこれがベストかどうかはわかりません。

DSDからPCMに変換することに関しては元々DSDの再生はOPPO内でPCM変換して聴いていたので私には全く抵抗はありませんん。

マルチch再生の場合はスピーカーの位置補正を行うためにPCM変換せざるを得なかったのでこうしていますが、DSDのオリジナルのままとPCM変換した後の比較でも私には劣化が感じられなかったのです。

私の耳が悪いせいだと言われればそうなのかもしれませんが…。(笑)

このソフトですが、使ってみてちょっと気になったのはデフォルトのヴォリューム設定での変換ではOPPOで再生したときにかなり音量が落ちること。聴感では-12dBくらい。これだと約2bit分くらいダイナミックレンジをロスしてるかもしれません。

でもDSDファイルをそのままOPPOで再生したときと比べて私の耳では音質劣化が感じられなかったのでとりあえずこれで聴いています。

もうひとつはギャップはなくなったのですがトラックの境目で「チッ」という感じのクリック音が気になる場合があることです。曲やトラックの位置で大きさが違うのでほとんど気にならない場所もありますがちょっと気になるところもあります。

NativeDSDによればこれは音源が設定したトラック位置によるもののようです。アナログ・レコードの盤面の小さなゴミを拾った時のような音です。(笑)

これに関しては興をそぐようなものではないとあきらめるしかなさそうです。これが許せない方もいるかもしれませんので購入前に無料のお試し版を使って試してみることをお薦めします。曲によって違いますのでお気に入りの音源をいくつか試してみるのが良いと思います。

このような情報を必要とされる方はかなり少ないとは思いますが、ご参考まで。

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